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造化三神と混沌

天之御中主神を宇宙創生神とツイートしてる人がいたが違う

宇宙創生神は産霊(むすひ)の神である髙皇産霊神と神皇産霊神であり、天之御中主神は何もしない

ただ宇宙に存在している

どこかというよりも宇宙に遍満している

そして、ただ「在る」だけで宇宙創生以前から存在している

それは「混沌」と呼んでもいいが、天之御中主神という神名自体が名前というよりも、ただ「在る」ことをを示している

天(宇宙)の中心の主

では宇宙の中心とはどこであろうか

宇宙の始まりであるビッグバン以前にも存在していたのであればそれはどこか

答えは無あるいは無限あるいは無限光とカバリストならいうであろう

東洋ではそれにを混沌というだろう

髙皇産霊神と神皇産霊神はその宇宙そのものというエネルギーの中から自然に生まれた相反するエネルギーと言えようか

いわゆる陰と陽、プラスとマイナス、生と死、男と女、そうした陰陽思想の原点が産霊(むすひ)である

神道では宇宙創生を「生成化育」という

大和言葉で言えば「むすひかため」という

天之御中主神は数字で表せば0=1だ

これが矛盾でないこと理解しなくてはいけない

この0=1から、2が自然と生じた

あるいは0=1に内包されていた2が自然と動き出した

この2が髙皇産霊神と神皇産霊神である

それ故に古代日本に天之御中主神を祀る神社は無い

今、天之御中主神とされている神社は

明治時代に明治天皇の勅命で祀ることになったか、妙見菩薩や水天宮など仏教系の御祭神を神道風に言い換えただけで、元々、天之御中主神を祀る神社は「ほぼ」存在しない

とはいえ「古神道」や「神仙道」は天之御中主神に帰一することを主とするし、そこが神社を主とする神社神道とは違うところだ

教祖信仰?何それ?

これは道教では「混沌」を存しすると伝わっている

法力の根源は「混沌」をイメージして一体になって引っ張ってくるということだ

これは密教では大日如来になる

大日如来も宇宙創生神ではない

宇宙創生神はもっと位の低い扱いの天部である梵天である

混沌は混沌ゆえに直接コンタクトすることは非常に難しい

それは本来無形でどこにもいないし、どこにでもあるからだ

だからこそ、大日如来や天之御中主神という人間に認識できる最大公約数的な名前と性格を持って混沌を指差している

キリスト教の三位一体説を平田篤胤が取り入れて、今の造化三神(天之御中主神と髙皇産霊神と神皇産霊神)の概念が出来、それを初期の明治政府が取り入れて全ての神社で造化三神と天照大御神を祀るようにと言ったから、まるで昔から造化三神を合わせて祀っているように錯覚している人がいるが、神道の神話では最高神は髙皇産霊神=高木神とされていることが多い

天之御中主神にまつわる神話はほぼ無い

それはもう人間界に関わるレベルの神では無いからだ

だが、それにコンタクトする道があって、それが平田篤胤が秘伝とした神仙道である、ということで一旦筆を置く

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