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エヴァは「終わる世界」が終わらない物語

まったく自慢にならないんだけど、大げさでなくエヴァは100回以上見てる。「見る」とは、アニメ版全26話と、少なくとも旧劇場版2作品をすべて通しで見るということ。平均で毎月2回くらい見ている笑

そんなぼくだけど、この記事がいうことはまったく理解できない。

「通じる」と言ってるのはこの部分なんだろうけど↓

人類は世界の終末を待っているわけではないし、それに抗って戦おうとしているわけでもない。なぜなら、世界はすでに終わっているからだ。わたしたちは壊れた世界の片隅で生きている。できるのは、せいぜい事態をこれ以上悪化させないようにすることくらいしかない。

え?世界って既に終わっているの?別に2019年時点で終わってないと思うし、もちろんエヴァの中でも終わってない。人類補完計画ってまさに来るべき終局に向けて希望を見出す計画だと思うんだけど。

結局、シンジくんがヘタレだから夢も希望もないように見えるんだろうけど、彼は自分に自信が持てなくて、でも何かをやってみる、そしてあるところまで行ったら躓いて傷つく、もう頑張れない、でも周囲の力を借りてもっかい挑戦してみる、うまくいきかけたらまた失敗して傷つく、その繰り返し。そうやって少しずつ経験を積んで成長していく。そういう話じゃんか。

ありきたりなアニメだと、そうして成長して最後は立派なリーダーになるんだけど、世の中そうじゃないじゃん。ほとんどの人は大成できないじゃん。

でも挑戦と失敗を繰り返しているうちに、傷つくとわかっていてももう一回挑戦できるようになる。そんな自分を自分で認めてあげられるようになれば十分。そういう作品じゃんか。

そういう人間の「弱さ」に着目したのがエヴァの最も優れたところ。だってその「弱さ」はぼくらの誰もが持つものだから。

よくわからない人は、以下の引用を繋ぎ合わせればざっくり理解できます。

今の自分が絶対じゃないわ。後で間違いに気づき、後悔する。私はその繰り返しだった。ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ。でも、その度に前に進めた気がする。(The End of Evangelion/ミサト)
ぼくはぼくだ。ぼくでいたい。ぼくはここにいたい!ぼくはここにいてもいいんだ!(第弐拾六話/シンジ)
どんなことでもやってみて損をしたって、少し経験値上がる(Beautiful World/宇多田ヒカル)

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