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東工大編入~単位認定の話~

こんにちは
そのへんの高専生です。
Instagramも始めました
(ほぼ私の一人暮らし料理アカウントになってますが、
お気軽にコメントください)。

最終更新日 2024/3/8


この記事では、
東工大に編入した高専生がどれだけ単位認定されたか?
という編入後の気になる話についてです。


「こいつ何者?信頼できるの?」
と思った方は私の自己紹介記事についても読んでくれると幸いです。

国立高専機構について

それでは、、





東工大の単位制度は?

**2023年度編入生(2022年編入試験受験、東工大2021年度学則)**
に基づいています。

東工大では、履修申告上限制度キャップ制)が導入されています。
簡単に言うと、何でもかんでも履修申請できるわけじゃない、ということです。

そして、申告できる数に上限があるので、
多めに履修申告しておいて、面白そうな講義だけを
本履修しようということもできません。

履修申告する科目を選ぶとこから重要です。
4Q制です。


年間を通して履修申請できる単位数は48です。
前年度GPAが3.00以上であれば、56まで増えます。
新入生(編入生も)や前年度GPA3.00未満の者が、
前期GPA3.00以上であればその年度は52まで増えます。
(便宜上、この記事では上限開放と呼びます)

つまり、入学した編入生は基本的には48が最高
前期頑張って前期GPA3.00以上であれば、
上限開放して52単位まで年間で履修できます。

年間で48単位を履修しようと計画していて、前期に22単位履修した。
たまたま前期GPA3.00以上だから年間で52単位目指して、後期に30単位履修しよう

と考えるのは到底無理です。無理というかとても忙しい、もしくは履修したい開講科目が30単位もない、ということが予想されます。
つまり、上限開放して52単位を目指すと決めているのであれば、前期に24単位以上は履修しておきたいところです。
ですが、前期に履修し過ぎて後期の必修単位を履修できないということになれば本末転倒なので、そういったところまで全て加味した上で、1Q,2Qの履修申請を行いましょう。

しっかり時間をかけて年間の履修予定を立てましょう。
私の系に編入してきた場合は、おそらく先輩たちがサポートしてくれるので安心してください。

本末転倒にはならないように


B4になれば、周りの学部生と同じ扱いになるので
GPAさえ満たしていれば56単位まで履修申告できることになります
(卒研・院試もあって56単位も履修する人はなかなかいないかもしれませんが笑)


東工大の成績評価は2種類(GPA・GPT)あります。

GPAとGPTで履修への考え方が変わります
  • GPA
    GPAは聞いたことある人多いと思います。簡単に言えば、平均です。
    (点数×単位数)/(履修申請した単位数)みたいな感じです。
    分母に履修申請した単位数があるので、少数の科目で高得点を取ればGPAは上昇します。単位を落とすとぐっと下がります。

  • GPT
    GPTは聞き慣れないかもしれません。要は、頑張った分だけ評価される、感じです。
    (点数×単位数)/(定数)です。
    分母が定数なのでとにかく分子を大きくすればいいことになります。点数が多少悪くてもいっぱい単位数を取れば分子が大きくなります。
    例としては、100点3科目と60点5科目が同じ評価になります(きっと60点5科目のほうが簡単)。そして、もし落単しても、分子は増えないだけなので下がることはありません。

具体的な値の出し方は、各大学や年度によって変わる可能性があるので、
数字や式を出すのは控えておきます。




実際、何単位認定された?

実際、どれだけ認定されたか?気になる方もいると思います。
ずばり、

69単位(標準学修過程:1年生の科目や所属系の科目)

でした。これは、編入生ガイダンスのときに通知されました。
これとは別に、系外認定というものがあり(標準学修外)、自分の所属系以外の科目を6単位認定いただきました。系外申請は、4月~5月にかけて行いました。


注意点
単位認定は年度・所属系によってかなり変わるようです。
私の系は平均で70前後でしたが、同じ系の先輩は80前後らしいです。
また、所属系により80単位ほど認定された人もいれば、60単位ほどの人もいます。

所属系だけなく、高専で学んできたことが認定されるので、みんな何が認定されるのかバラバラですし、専門を変えた場合はほとんど認定されない、ということもあるようです。

系外認定においても、私は15単位ほど申請しましたが、6単位しか認定されませんでした。人によっては系外認定で10単位以上もらえている人もいれば、申請したけど0単位の人もいました。
きっと、単位認定の作業は各系主任等が行っていると思いますが、人によって全然異なりますので、ご注意ください。




最低、何単位認定されたらいいの(留年回避)?

まず、東工大としては「学士特定課題研究資格」(いわゆる卒研)というものに

  • 文系教養:9

  • 英語科目:6

  • 理工系教養:14

  • 第二外国語:2

  • 研究関連科目:2

  • 各系の定める基準

  • 以上を満たし、計110以上

が必要となっています。

さきほど、東工大では年間48単位が上限と述べましたが、つまり
110-48=62単位
が編入時点で認定されていれば、とりあえず4年生の最初から研究室配属可能になります(研究室配属は3年後期の系もあるようです)。

もし、62単位未満の認定であった場合、
系外認定もしくは上限開放する必要があります。それでも単位数が足らなかった場合は、研究室配属が半年or1年遅れることになると思います。

研究室配属は半年ごとだと思うので、
半年卒業が遅れるか、卒研を半年で終わらせるのか、等
担当教員と決めることになるのだろうと思います。

専門を変えた場合等、全然単位認定数が足らない場合は、
2年生と同じだと割り切って2年生と同じような科目を履修すれば、より基礎から学べます。東工大に染まれます。
または、1年勉強を詰め込んで留学に行くことも可能になります。

一般的に編入生の入学年は非常に忙しいので、
留学は4年生後期orM1前半あたりになるかと思います。
早くに留学や学校の勉強以外の経験ができるいいチャンスだと思います。


あとは、各系ごとに満たすべき条件・大切なことがあると思うので、
それに従ってください。

そして、学則を読み込んでください
高専のときは学則なんて気にしなくても、最悪先生が助けてくれたかもしれませんし、
先輩と同じようにしていれば、
何も気にせずにテキトウに履修していれば、
卒業できたかもしれません。

大学では「卒業式になって名前が呼ばれなかった」みたいなこともあるようです。つまり、高専以上に学生自らがしっかり理解している必要があります。

そして、東工大では「東工大としての満たすべき条件」と「各系の満たすべき条件」があるので、編入した先輩たちの話も大事ですが、必ず自分たちの学則を読んでください。ちょくちょく変わるようです。


第一希望の研究室に配属できるかは、これとはまた少し話が異なります。




どうやって認定されるの?

私のときは、合格通知書受領後、メールにて
「高専1~5年生の数学科目、4,5年生の履修科目、それらのシラバス全てを送ってください」
という連絡がきました。10,11月くらいだったかな~。少し面倒です。

その後、2,3月くらいに
「成績証明書を送ってください」
という連絡もありました。締め切りは卒業式前でしたが、ほぼ全員卒業式後にしか成績証明書をもらえないと思うので、その旨を事前に伝えておく必要があります。


基本的にはこれだけです。送るだけです。
合格後は、週に1回くらいはメールチェックしてください。


合格後に
「連絡に使用するメールアドレスを教えてください」
というものがきます。このときは、自身のフリーメールアドレスがいいです。

私は学校のメールアドレスを使用しましたが、
私の高専では毎年度3/31をもって卒業生のメールアカウントが停止されるので、
4/1以降、東工大からメールが届かない、という事態が発生しました。


系外認定は、学生が申請に使用する単位、認定して欲しい単位の決定とその申請までやります。

入学後、大学の窓口に申請すれば「高専のどの科目が、東工大のどの科目に変換されたのか」というExcelファイルをもらえます。
このファイルをもとに、変換に使用されていない高専の科目と系外の科目のシラバスを一つずつ見比べて、似てるやつを申請していきます。この作業がかなり大変です。

例えば、
高専の電磁気と情報や制御の電磁気、
高専の地学と地惑の地学
などです。

同じような内容を各系が開講しているのでどれに1番似ているのか、
高専でやった科目が2つの授業に分かれてる、
全体的に見て1番効率よく申請できるようにするにはどう組み合わせるのがいいかな、

とかとかまぁまぁ時間かかります。





終わりに

今回は、東工大の単位認定について述べてきました。

私は入学直前の2,3月に気になり出しましたが、知っておいてほうが気持ちの面で楽になる人もいるかな?と思い、今回書きました。
また、編入試験は8月後半なので受験生のモチベになれば幸いです。

入学直前に編入生ガイダンスがありますので、
そのときに1or2年先輩の同じ系の編入生から話が聞けると思います。




それでは、

不定期な次回の更新を楽しみにお待ちください。

次回は、なにを書こうかまだ迷っています。
書いて欲しいことがあれば、お気軽にコメントお願いします。

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