見出し画像

【BE:FIRST・なにわ男子・INI】11月デビューアイドル比較【デビュー曲の話】

どうもどうも、高坂でございます。

私物好きなんで、3組とも全然ファンじゃないんですが、INIもBE:FIRST もなにわ男子もシングル買いました。単曲で買えるやつはダウンロードですが。なにわは千円出しましたよ。で、今回は歌詞について書いていきたいと思います。

ひょっとしたらインタビュー等で作詞家もしくはアーティストが違うこと言ってるかもしれませんが、結局創作物ってその後のインタビューで補完しないとわからないようでは意味がないので、何も読んでない、プレーンな状態で受け取った感想です。インタビューでごちゃごちゃ言わないと真意を理解してもらえないならそれはアーティストとして三流ですよ。創作物は作品それだけで全てなので。

①BE:FIRSTの「Gifted.」はエロ系ラブソングがメインでちょっと「やったるで」系ソング

まず、BE:FIRST のGifted.。

BESTYの方もこれはおっしゃっていたんで誰も文句はないだろと思うのですが、「デビュー曲っぽくない」曲調ですよね。キャッチーさはない。メロディー覚えられない感じの曲です。

これ、歌詞としてはエロ系ラブソングと「俺たちデビューしました、これから頑張るぞ!」という歌の両方ですよね。

==================

記憶に刻み込まれるその匂い
指先触れる度に溶ける命

たとえどんな色を見たって
そこに君を足していたい
どこを探したって僕ら以上はもうあり得ないでしょう?

We just gifted
見たこともないくらい
You already know we just gifted
Let me glow in your eyes

We just gifted
言葉じゃ足りないくらい
You already know we just gifted
Let me glow in your veins
We all gifted

これで終わりかい?
先が見たきゃ Don’t be shy
まだ物足りない
すべて僕のものにしたい

過去を捨て去るんじゃない
今を光らせる My life
このカラダに刻みたい
Baby, I know you’re mine

たとえ何度夢を見たって
いつも僕は僕でいたい
どこを探したって僕ら以上はもうあり得ないでしょう?

We just gifted
見たこともないくらい
You already know we just gifted
Let me glow in your eyes
We all gifted

I’ve been waiting for you
愛し合いたいよ 君という時代と

We just gifted
見たこともないくらい
You already know we just gifted
Let me glow in your eyes

We just gifted
言葉じゃ足りないくらい
You already know we just gifted
Let me glow in your veins
We all gifted

==================

エロ系ラブソングの意味が含まれてるのは間違いないと思いますね〜。そもそもオーディションの様子見ててもSKY-HIさん、エロ系ラブソングが好きそうでした。自身の持ち歌を課題曲にした時にだいぶワクワクしながら「難しいよ〜」って言ってたのでね、こういうのにしてBE:FIRSTの色気を見せてやれ、みたいなのがあるんでしょう。「匂いを覚えてる」云々っていうのは体の関係があるとよくある話ですし、「触れると溶ける」とかもSEX関連思わせますよね。あなたの静脈で輝かせて、もなんかエロい。「僕ら以上はもうあり得ないでしょ」っていうのはお相手との相性最高、2人はベストカップル的な意味とBE:FIRST以上のグループはないぜ!というデビュー曲らしい「やったるで」感の二つの意味ですね。あなたの目で輝かせてはアイドルデビュー曲っぽいかな?そこはファンに対して言ってるみがあります。

2番以降の

これで終わりかい? 
先が見たきゃ Don't be shy
まだ物足りない
すべて僕のものにしたい  
過去を捨て去るんじゃない
今を光らせる My life
このカラダに刻みたい
Baby, I know you're mine

も別に解説の必要なくエロ系ラブソングです。エロ系ラブソングってすぐ「恥ずかしがらずに裸の君を見せてくれ」って言い出すので。まぁ言葉の使い方で今まで色々頑張ってきてうまくいかなくてここで諦めんのか?いやもっと欲しいものがあるし、過去をベースにまだまだ頑張るし!の雰囲気も出してます。でも「Baby, I know you’re mine」だし「このカラダに刻みたい」だしやっぱりエロ系のニュアンスは出したいんですよね、作詞家。

この曲、面白いポイントはほぼないんですが、まず最初に自己紹介が入るんですよ。

BMSG, BE:FIRST... Let's get it started...

最初にアーティスト名をネイティブ風に(海外音楽番組風にとも言えるかもしれませんが)紹介してくれる曲は多いんですが、所属事務所まで紹介してくれるケースはこれがお初かも。ご丁寧にどうもありがとうございます。歌詞カードには書かれないワードですが一応デビュー曲らしく自己紹介が入ってますね。

サビの

We just gifted

のパートについてはbe同士がないよねって言う指摘はなんかSNS上であったらしいですね。We’re just giftedでbe動詞をメロディーに乗せるために発音してないか、あるいは短縮系でほとんど聞こえないかなのかなと思っていたら歌詞見るとそうではないようでした。過去分詞形で形容詞的に使うと才能がある、なんですけどそうではないので「僕らは与えた、授けた」みたいな意味を込めたいのかな〜という気がしてしまいます。この僕らのWeはSKY-HIかな。SKY-HI、割と我が強いのでデビュー曲に自分視点からの意味とか込めてきそう。SKY-HIやBMSGがBE:FIRSTにチャンスとか色々与えたぜ!ってことなのかも、と思いましたがどうでしょうか。

エロ系ラブソングって私も好きですが、デビュー曲でやる必要があるのか?って気はします。とはいえ、まぁそれも個性ですからね。好きにしたらよろしかろう。物珍しいという意味では確かに珍しいし、一応「才能ある俺たちBE:FIRSTデビューしました!よろしくお願いします!」の意味も入ってますし。


②INIの「Rocketeer」はラップメイン曲ながらも王道のアイドルデビューソング

そしてINIのRocketeerはこれはもうわかりやすい「やってやるぜ!」系ソング。曲の話をすれば攻めていてデビュー曲のサビがラップなんですけど、歌詞はかなり王道です。

==================

燃える光の果て
遠く突破するコース
誰も追い越せない
ここは俺のステージ

直感を信じて⾏こう
今⽇は俺がCoach
Spacecraft 乗り込め Cockpit
高鳴る鼓動

進め 恐れては先はない
目指せ 無限に広がる世界

見つけろ Satellite
限界を超えて
このまま Just drivin’
Take off

I’m a Rocketeer

飛び越え月に着地
このGalaxy
俺にはアジトアジト

もっと速く
突き抜け There’s no gravity
越え Kármán Line
俺がRocketeer Rocketeer

We’re Rocket Rock
Rocket Rockteer

Ring the alert
鐘を鳴らして
世界に響かせて

Left to the right
両手広げて
宇宙まで飛んで行け

We don’t give it up
諦め知らずの俺
Jump it up
見せるよ
You don’t even know

速さは Top tier
And you can watch it flying rocket

進め 恐れては先はない
目指せ 無限に広がる世界

見つけろ Satellite
限界を超えて
このまま Just drivin’
Take off

I’m a Rocketeer

飛び越え月に着地
このGalaxy
俺にはアジトアジト

もっと速く
突き抜け There’s no gravity
越え Kármán line
俺がRocketeer Rocketeer

この手で開く新しい世界
不可能はない俺の道
Now I’m going up

I’m a Rocketeer

飛び越え月に着地
このGalaxy
俺にはアジトアジト

もっと速く
突き抜け There’s no gravity

越え Kármán line
俺がRocketeer Rocketeer

Yes here we go
Yes here we go right now
Yes here we go
Yes here we go right now
Yes here we go
Yes here we go right now
Yes here we go
We’re Rocketeer Rocketeer

==================

私この曲買って歌詞見ながら聞いてみたらだいぶ好きになりました。どこが好きって

俺にはアジトアジト

のとこです。最高じゃありません?「アジト」って単語自体滅多に口に出さない物だと思うんですけどそれを2回繰り返す。しかも「この銀河系自体が俺にはアジトだが?」って言ってるんでしょ?かっこいいー!強い!!あと地味に「今日は俺がCoach」も好きですね。ここだけ英語なのも面白い。まぁラップなんでね、韻を踏むのが大事なのであんまり色々いうのは野暮なんですが。私元気のいい歌詞が大好きなのでこういう張り切ってる元気な歌詞見るとニコニコしてしまいますね。

次に好きなのが

We don’t give it up
諦め知らずの俺

「絶対諦めない」とかじゃないんですよ。「諦め知らずの俺」なんですよ!シンプルに強い。絶対諦めない、って歌う人と諦め知らずの俺って歌う人なら、後者の方が諦めなそう。

Karman Lineのところは勉強になりました。海抜高度100キロのところに引かれた仮想のラインだそうです。このラインを超えた先が宇宙。歌詞に出てこなければほぼ知らなかった単語でしょう。多分映画とかで耳にしてる単語だけど聴いた先から抜けてましたが、ここでようやく覚えました。

要はこの曲、曲調などは置いておいて、歌詞の話だけをすれば「宇宙に飛び出すレベルの凄いアイドルINIが登場しました!諦め知らずで恐れ知らずのINI、頑張ります!みなさんよろしくお願いします!」という歌で、JO1の「無限大」も同種の「デビューしました!がんばります」系ソングでした。アイドルのデビュー曲の歌詞としては王道です。

タイトルのRocketeerはロケットの操縦者のことなんですが、宇宙に飛び出すし、さらにいえばそのコントロールは自分たちが握っています、というこの能動性、積極性。いいですね。人にロケットとして打ち上げられているのではない、自分たちで飛び出していく、という感じ。

いいですよね。元気のいい張り切ってる男の子、好きです。頑張って欲しい。

③なにわ男子の「初心LOVE」は「シンデレラガール」等参考にした曲

なにわ男子の「初心LOVE」は最初聞いた時は「出た〜!ジャニーズのすべてのグループが最低一曲は持ってる明るい爽やかラブソング〜!」と思ったのですが、真面目に歌詞を読んでみたら、これはものすごくキンプリちゃんの「シンデレラガール」を参考にしてますね。

==================

もっとあんな恋がしたくて 
こんなはずじゃなくて
ハジメテは全部キミだけ 
一歩ずつ叶えよう
My First Lover…

心がざわめく はじまりの予感!?
あの子が気になって 気づけなかったんだ
君の瞳の行く先が 僕だってことを 
(いじわる…すれ違い)

本音を知りたいのは 僕も同じです
何度も見返すタイムライン 恥ずかしいほどホットライン
Ah 誰かにみられたらどうしよう… 
(こうしよう…ああしよう)

自分ばっかりで もうバカみたいだ
そのくせ目が合えば 夢みたいだ
ハートの傘に二人が並んだ
うそでしょ… 運命(キセキ)は待ってたんだ

もっとあんな恋がしたくて 
こんなはずじゃなくて
シュンとなってキュンとなって 
初心(うぶ)だね
磁石みたいにまたくっついて離れて
OMG OMG 
恋は暇じゃないさ

何から伝えて… (どうにかなりたい?)
神様お手上げ (どうにもならない?)
たった一言で 世界は変わるのさ

ずっと離れたくなくて 
でもやっぱ言えなくて
ハッとなってギュとなって wow yeah
君の言葉ひとつで 僕の心ざわめくんだ そうさ

ねぇ、今もだよ

あんな恋がしたくて 
こんなはずじゃなくて
ハジメテは全部キミだけ
磁石みたいにまたくっついて離れて
OMG OMG
恋は暇じゃないさ

Lalalalattta Lalalalattta
出会ってしまった 君は太陽

Lalalalattta Lalalalattta
こうしよう二人は めげないロミジュリ

==================

まず、この曲、ドラマの主題歌なんですよ。恋愛ドラマの。なので恋愛系の歌詞じゃないといけなかった、という縛りがあったわけです。「シンデレラガール」も恋愛ドラマの主題歌だったのでそこも参考にしてるな〜感があるんですが、他にも色々頭を使ってます。

「シンデレラガール」ってジャニオタじゃなくても歌えるくらい浸透した曲だと思うんですが、ジャニオタの間では「特に」「非常に」人気が高いんです。音楽番組で曲のシャッフルなんかやりますと「推しのグループにシンデレラガールを歌ってほしい!」という「シンデレラガール争奪戦」が始まります。それくらいみんな好きなんですよ。みんなシャッフルやると聞くと「頼むからうちの推しにシンデレラガールを歌わせてくれ」と祈るほどなのです。

王道ラブソングで歌詞も一途な恋心でいいんですよね、好きな男の子にこう言う風に思われたいな〜!という乙女心にアピールしてくる。さらに「君はシンデレラガール」と女の子をプリンセスにしてくれる。まぁ、正確にいえばシンデレラは玉の輿に乗った格好なので生まれながらのプリンセスではないんですけど、ディズニーでいえばプリンセスのカテゴリですし、誰もが心の中で憧れるおとぎ話の主人公ですからね。

そこで「初心LOVE」もシンデレラガールの成功の方程式に乗っかったんですよ。みんなが知ってる有名恋愛物語、「ロミオとジュリエット」を出してきて聞き手をジュリエットにしてしまおう、と。

ロミジュリ悲恋ですけど。2人とも死にます。ただロミオとジュリエットが恋愛物語で悲恋だってことは知っていても、話読んだことあったり舞台なりバレエなりオペラなりを全員が見たことあるわけじゃないんでね。話知ってると「時代はわかるけど報連相大事だよ!!」ってなりますけど、有名なラブストーリーのカップルだってことしか知らない人も多いのでロミジュリがピックされました。
そこで「めげないロミジュリ」になろう、と言って、僕たちは運命の恋人たち、しかも悲恋で終わらないようにめげずに頑張ろう、みたいな話にしているわけです。「君はシンデレラ」と言われてジャニオタがキュンキュンきたように、「僕はロミオ、君はジュリエットだよ」ということにしてキュンキュンさせたい、という思惑なのです。

これもデビュー曲でありながら「やったるで」系ではなくBE:FIRSTと同じくラブソングですね。もっともこっちは肉体関係含む恋愛には至っていなくて、まだ「両思いかもしれない…でも片想いかも…告白しようかな〜!どうしようかな〜!」くらいの関係のラブソングです。爽やか。相手の肌の匂いとかまだ知りませんから、初心LOVEは。君の好きな曲をリピートしてるくらいの関係性なんで。歌詞も男の子がもだもだしていて可愛い。今初恋とか人生で2回目の恋をしている人は気持ちに重なるでしょうし、大人のファンでも「そういえば初めて人を好きになった時はこんな気持ちだったな〜」って懐かしくなることでしょう。

さらにジャニオタがほぼ必ず(コロナ禍でなければ)「きゃー!」ってなる必殺技「ラスサビ前の曲中決め台詞」を入れ込んできてます。「ねぇ、今もだよ」ですね。なんでだかわかりませんがジャニオタは曲中にある決め台詞が大好きです。三度の飯より好きと言っていい。おそらくなにわが参加するシャッフルメドレーではこの「ねぇ、今もだよ」を誰が担当するかで予想屋が出ることでしょう。私の予想ではJUMPの山田くんとかセクゾのケンティーあたりがやるんじゃないかと思いますね。今からシャッフルが楽しみです。

ただ初心LOVE、自己紹介ソングではないんですよね。

ジャニーズのデビュー曲って名刺がわりというか、「初めまして!我々こういうものです!がんばります!よろしくお願いします!」という曲が多いです。嵐の「A・RA・SHI」とかSexyZone の「Sexy Zone」とかね。Hey!Say!JUMPの「Ultra Music Power」も曲中に我々JUMPと申します!という名乗りが入ってますし。NEWSの「NEWSニッポン」もそうですね。関西勢の「浪花いろは節」とか「ええじゃないか」とかも自分たち関西出身でっせ!と自己紹介している。「シンデレラガール」も最後に「I wanna always be your King & Prince」と自己紹介しています。

初心LOVEはなにわにしか歌えない曲ではないんですよ。ぶっちゃけ、ジャニーズならどのグループでもこの曲を持ち歌にできるというか、誰がこれもらっても成立するよね、という感じ。これ後になっていろんな人がデビューしてしまったら、「初心LOVEって誰の曲だっけ?JUMP?セクゾ?キンプリ?美 少年?トラジャ?HiHi?どこだっけ??」ってなりかねない。そういう意味ではジャニオタ受けを狙いすぎて個性を失ったって感じはありますね。私SixTONESの「Imitation Rain」あんまり好きじゃないんですが、あれがジャニーズのどこかのデビュー曲だと言われたら「SixTONESだろうな〜」という感じがするので、そういう意味ではあの曲はSixTONESっぽかった。より正確にいえばきょもと樹とジェシーがいないとあれを持ち歌にできないよな、という感じ。とはいえ、「初心LOVE」、デビュー曲の歌詞として悪くないと思います。