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「俺はアーティストだから恋愛公開していくぜ」は好きにすればいいけど、それで売上下がったら目も当てられない。

BMSG関連なんですけどAile The Shotaっていうアーティストがいるんですよね。その彼女が匂わせしてて本人も表垢で盛大に匂わせていてウンタラカンタラ、という話です。

大概の人は「BE:FIRSTは名前聞いたことあるけどそのアイル何とかって誰?」って感じだと思いますが、BE:FIRSTを選んだオーディションで途中まで残っていた人がソロアーティストとしてBMSG(BE:FIRSTの事務所ですね)に所属して活動してるんです。その人です。

私オーディション見てたんですけどあんまり彼のことを記憶していなくて、というか歌とかパーフォマンスについては記憶してないんですよね。顔は印象に残る感じの人だったのでなんとなく覚えてる。ソロデビュー後も楽曲とか見ていないからどんな人なのかさっぱりわからない、というかBE:FIRSTしかBMSGのアーティストのパフォーマンス知らないから何とも言えないんですけど、アーティスト的な活動の仕方をしているようです。つまりビジュアル系の物販はしない、みたいな。アクスタ出さない人。音源販売と若干のライブグッズとライブの収益のみで運営していく、という人ですね。
で、この彼が恋愛していることを公言していて、それだけならそこまで燃えなかったんだと思うんですけど、その交際中の彼女がツーショットとか色々インスタに載せていて、彼もなぜか「表垢」で彼女をフォローしていいねしたりしていたみたいです。なぜ表で。裏でやりゃいいのにね。

ファンの反応は大体以下の感じ。

「アーティストなんだから恋愛とか自由でいいじゃん。音楽の肥やしでしょ」
「恋愛はしたらいいけど、彼女の顔とか見えちゃうと曲聞くとその子の顔が浮かんじゃって集中できないんだよね。公言したり、彼女が匂わせたりすることで自分の音楽を自分で損ってない?」
「は?海外アーティストとか普通に彼女の名前とか元彼の名前とか曲に出てくるしそれでもヒットしてるじゃん。もしかしてアイルザをアイドルだと思ってる?アイルザはアーティストで〜す」
「なんかアイルザくん、自由と自分勝手を履き違えてない?謙虚さがないよね?フェスで『BMSGは俺だ!』みたいなこと言ってたし、なんか傲慢なんだよね〜。今回の騒動も、周りに与える影響とかファンへの感謝とか感じられないっていうか。基本的にファンに対するリスペクトがなくない?」
「ファンを篩にかけてるんだよ。彼女がいるから嫌だ、彼女が顔と名前晒したら嫌だ、とかいう人はアイルザ聞かなくても結構ですって感じなんでしょ。これで嫌だと思って離れるならそれまでってことだよ。アイルザのスタイルにファンの方があってないんだよ」
「別にショウタは好きにしたらいいと思うけど、これビーファがやったら凹むわ。立ち直れない」
「私がビーファに払ったお金がアイルザに使われてるのかと思うと嫌だな。もうBMSG箱推しはやめる。好きなアーティストだけ推すわ」

結構荒れています。

私の意見は「数字で黙らせられるなら表垢フォローも恋愛公言も彼女の顔出しもいいのではないか。でも数字がショボいのに『俺はアーティストだから有名海外アーティストと同じように恋愛公言していくぜ!』は鬼のようにダサいと思う」です。
結局、アーティストもアイドルも音楽のプロっていう点では同じなわけで、そういうことをしてもそれで数字が下がらないなら全然ありなんだと思うんですよね。テイラースウィフト、めっちゃ私生活が出ますけどいい曲出すし、それに数字がついていってるからがっかりする人もいるけど結局は受け入れられてる。ビートルズも今でいうリアコの人とかビートルズが若い時いたでしょうけど、曲と数字で黙らせている。木村拓哉さんもめっちゃアイドルですけど若くて人気すごい時に結婚しまして、ファンがだいぶがっかりしましたけどその後も音楽の方でも演技の方でも数字ガンガン出してますよね?プロってことは「それで稼げる」ってことなので、稼げてさえいればOKなんだと思います。

ポイントは「いい音楽を作るか」ではなくて「いい音楽を作って恋愛公開前よりいい数字を出すか」です。
なぜなら「その音楽がいいかどうか」というのは客観的な指標がないからです。どんなに最高だと思っても数字が伴わない曲もあるし、何でこんなクソ曲が?と思ってもヒットすることはある。「私の神曲、誰かのクソ曲」だし、逆に「私のクソ曲、誰かの神曲」でもあります。ある音楽が優れているかいないかを語ることはナンセンスなんですよ。結局主観だから。主観でしかないことをまるで客観的事実であることのように喋る人たまにいますけどね。だから指標として数字が出てくる。
アイルザくんとその彼女、そして事務所がこの恋愛宣言や激しい匂わせ、というかプライベートのオープンをどうするかは自由だと思うんですが、数字がついてこなければ結局は失敗だった、あるいは鬼ダサい海外一流アーティスト気取りにすぎなかった、ということになると思います。

私は完全部外者ですし、正直声も思い出せないレベルなのでこの炎上があってようやくちょっと調べたんですね。するどどうやら最新ミニアルバム「IMA」の売上が発売週で初動1,335枚って感じの人らしいんですよね。ダウンロードの方は発売日とその翌日くらいで556DL。総ファン数2000から多くても2500人くらいの人みたいです。ライブの箱の大きさはわかりませんでした。「Aile the Shota単独」とか「ツアー」とか「ワンマン」とか調べても出てくるのはNovel Coreの初の単独Zeppの話かインスタライブの話かアイルザくんがBE:FIRSTのライブ見に行ったって話しか出てこない。ひょっとしてワンマンまだやったことないのかな?wiki見てもライブの情報がないし、公式サイトは見づらいしYouTubeとかへの誘導だけだし。
僭越ながら現在のところ、彼はBMSGの稼ぎ頭では絶対にないし、BMSGを代表するアーティストでもない。それはどちらもBE:FIRSTですよね。そしてBMSGの理念を理解している、といえばやはりSKY-HIでしょう。何しろめっちゃよく喋るパフォーマンスもする社長ですから。
そうなると彼のフェスでの「BMSGは俺だ」はこれからそうなるぞ!という気合いだと思うんですよね。「BMSGは俺だ!っていうくらいビッグなアーティストになるぞ!えいえいおー!」みたいな。
今回の炎上の先、彼が彼女バレの前より数字的に向上すれば全然プライベートをオープンにする姿勢いいと思います。アーティストだからいいんだよ、が成り立つ。でもそうならなければ大して売れてもいないのに一流アーティスト気取りのおもしれー奴で終わると思う。

もちろん大ヒットするだけがアーティストじゃないんですよ。でも自分の稼ぎでやりくりすることはしなければならないと思う。120万売り上げて、ライブなり宣伝費なり製作費なりのコストが110万円だったら10万円の儲けで利益は薄くても自分でやりくりしていることになるからOKだけれど、120万売り上げても売り出してもらうためにコストは500万かかってて、足りない380万円は他のアーティストの儲けから賄っているならやりくりできていないことになるからOKではないことになるんじゃないかな。アイルザくんの今後に注目ですね。

「売れるだけが目標ではない」、それはそうです。「いい音楽を作りたい」、それもいいと思う。でもいい音楽って何なのか。「俺よりずっとくだらない曲やってるくせに俺より売れててずるい!何だよ畜生!」っていうのはダサいです。音楽にいいも悪いもない。優れた音楽も劣った音楽も絶対的な尺度はないです。
恋愛でファンがショックを受けた時に「俺はアーティストなんだ!アーティストのファンのくせに恋愛でガタガタ騒ぐな!お前らの応援の仕方が悪い!お前らは真の音楽ファンじゃない!」ってバカすぎません?それを決めるのはアーティストでも事務所でもなく、その音楽を消費する側であるリスナーでありファンですよ。どういうふうに好きになるかを指図される謂れはないです。ガチで。


余談ですが、私は邦楽ロック界隈からボーイズアイドル界隈にやってきた人間ですが、邦楽ロック界隈でも恋愛については隠すケースが多かったです。私が一番好きだったバンドのボーカル、既婚者だということが週刊誌か何かにすっぱ抜かれてみんなの知るところとなりました。その時彼が出したコメントが「自分は以前思い上がっていて、プライベートなこと、大切な人のことを話してしまい、そのことで大切な人を傷つけてしまった。それをとても後悔しているので、今後も大切な人のことは話さない」っていうような物だったんですね。私それが結構心に残っています。
そのバンドのボーカルはルックスという意味では全然かっこいい人じゃなかった。スタイルも良くないし顔も良くないし、正直場合によっては職質されそうだなってルックスの人でした。めっちゃくちゃいい曲書くんですけどね。だからモテた。その見た目あんまりな彼でさえ、ある程度の知名度と人気があるプライベート詮索されるわけです。そういう時に恋人が誰だ、息子の顔はこんなんで、ここの学校に通っている、とかそういうことが知られてしまうと相手に何かある可能性があるんですよ。心無いことを言われる可能性もある。そう思うと何も必要もないのにオープンにする意味わからないな〜と思うんですよね。

なんかアイルザくんの話ではないんですけど他にも匂わせしたがるアーティストっているじゃないですか。若干の「ビジネスへの軽視」みたいなものを感じます。なんていうのかな、過剰なアーティスト性の過大視というか。音楽さえ良ければ全てがOKになる!みたいな。ビジネス的戦略みたいなものへの過小評価。

自分が音楽やっているとそうなっちゃうのかな〜。音楽を偉大だと思いすぎ。音楽作れる人、歌える人、楽器弾ける人、踊れる人、山ほどいますよ。アーティストって掃いて捨てるほどいるの。音楽だけで食っていける人だけに絞っても本当に掃いて捨てるほどいる。それなのにどうしてそんなにアーティストが偉いと思えるの?音楽ってそんなに大切か?雨が6ヶ月降り続いて大洪水になった時、人々は音楽に金を払うでしょうか?地球が滅亡する、選ばれた人だけロケットで宇宙に逃げるってなった時、医者と料理人とアーティスト、誰か2人しか乗せられないってなった時選ばれるのは医者と料理人じゃありません?音楽、そんなに生きるのに必要じゃない。

なんか、呆れるほどアーティストはいて、その中で自分が音楽だけで食っていけるのを自分の実力と思いすぎな人っていますよね。ちげーよ、音楽なんてそれだけじゃ何も生まないんだよ。買ってくれる人がいるからお前は家賃を払えるんだよ。聞いてくれる人のことを軽く見過ぎな人ってなんかな〜って感じですよね。