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ただの田舎に住む32歳2児のパパがたった6ヶ月でTikTok260万再生された方法

僕は、SNSが苦手です。

ROM専が根っから染み付いてて、気軽に投稿することが大の苦手です。
「ごはんおいしかった〜」
とか投稿してるのを見ると「すげえ…」って思います。

僕は「これ投稿して誰が見るんだろう…」とか考えすぎちゃうタイプで、多分SNS向いてません。

そんな僕がTikTokを運用し始めて、たった6ヶ月で最高260万再生、フォロワー数は1万人を超えました。

なぜSNSが苦手な僕がそんなことができたのか、この記事で共有します。

どんなアカウントなの?

まずSNS運用し始めた理由として「新規事業の食品D2Cのクラウドファンディングを成功させる」という目的がありました。

どんな商品かというと、こんな商品です↓
https://yuzugosho.neo-fukuoka.jp/

この記事でお話しするアカウントを先に紹介します。
気になる方は一旦ここでアカウントを眺めてみてください。https://www.tiktok.com/@tsuufuu

ここから、どのようにアカウントを設計して運用を開始したのかをお伝えします。

コンテンツ軸を決める

TikTokアカウントを立ち上げるにあたり、もろもろリサーチした結果、一つの確信に至りました。

「食品D2Cを成功させるには、ショート動画が鍵を握る」

なぜなら、食べ物の魅力を瞬時に伝えるという点において、ショート動画より優れているものら他にないからです。

ということは必然的にコンテンツはグルメに絞られます。

しかし、グルメコンテンツというレッドオーシャンをどうやって泳ぎ切るか、それが問題でした。

ある晩、マツダ家の日常で知られる関ミナティさんが出演していたPIVOTのエピソードを見ていました。

動画の中(4:28~)で、関さんがこう言っていました。

「自分がグルメ系動画を見ていて、次の日の行けるお店の動画にテンションが上がることに気がついた」
「なので、全国の人が明日買いに行けるコンビニを軸に動画を作成した」

マツダ家の日常でコンビニ飯が投稿され始めたのは2020年。PIVOTの動画を見たのが2023年夏。

にも関わらず、当時コンビニ飯をメインに扱うTikTokアカウントはほんのわずか。そこに大きなチャンスを見出しました。
(なんでみんなやらなかったんだろ?もうやってる人がいるからと思って避けてたのかな?謎)

コンビニ飯には、すぐにでも食べに行ける手軽さと、誰もが共感できる身近さがあります。

加えて、販売予定の商品との相性の良さも決定打になり、「コンビニ飯」を軸に動画を構成しようと決めました。

キャラ設計

現在のTikTokにおいてキャラはかなり重要です。

顔出し、声出しが重要というよりも、動画を見た瞬間にその人だとわかるぐらい特徴的かどうかが重要だと考えています。
そうでないと動画の再生回数もフォロワーも伸びない傾向にあります。

ここでは5W1Hに沿って、どのようにキャラクターを設計したのかを説明します。

キャラ設計/Who

▶決めたWho: 痛風トラックドライバー

キャラを考えるときに真っ先に考えたのが”誰(Who)”という要素です。

諸事情により僕ではなく僕の親友が出演することが最初から決まっていたので、まずシンプルに親友の特徴を抜き出してみたところ、スッと「痛風 × トラックドライバー」というかけ合わせが見つかりました。

そのかけ合わせの何がいいのかというと、「痛風」も「トラックドライバー」も共感要素が強いんです。

共感はコメントを増やしたり、視聴時間を伸ばしたり、ファンを増やすための重要な要素です。

痛風含め病は共感の要素になり得ますし、トラックドライバーの過労問題等も共感を呼び起こす特徴です。

さすがに共感のためにウソを付くのは良くないと思いますが、僕の親友は本当に痛風でトラックドライバーだったので、そのキャラで行こうと決めました。

キャラ設計/When

▶決めたWhen: 深夜

僕のアカウントには「深夜に食べる」という要素を付け加えました。

ただ実際Whenが決まったのはこのタイミングではなく、後述する動画フォーマット設計のときに参考にしたアカウントが深夜に投稿していたので、自然と僕のアカウントでも深夜要素を取り入れたという流れでした。

深夜って、なぜか共感を呼ぶ時間帯だと思います。
誰しもがダメだと思いながら、夜食を食べてしまったことがあると思います。
同じご飯でも夜食のほうが美味しく感じませんか?

それだけ深夜は背徳感からご飯をより美味しくしてくれる状況で、しかもみんなが共感できるシチュエーションです。

やはり自分が動画を見ていても、お昼に食べる動画より深夜に食べる動画のほうが引きが強く、お腹が減る感じがあります。

さらに共感+飯テロ要素を強めるために、深夜というWhenを付け加えることにしました。

キャラ設計/Where

▶決めたWhere: 一人暮らしの家

「深夜に食べる」というWhenは決めたものの、トラックドライバーがトラックの中でご飯を食べる動画を出しているアカウントがすでに存在していたので、それとは差別化したいと考えていました。

撮影コストの観点からも、できるだけ身近なところで撮影できたほうがいいなと考えると、自然とWhereは自宅が最有力候補でした。

ただ自宅とは言ってもどんな家でもいいわけではありません。

広くてきれいな家だと共感を得づらいので、狭くて汚い、散らかっている一人暮らしの家がベストです。

たまたま出演者の親友の家がその条件に当てはまる素晴らしい撮影場所だったので(褒めてる)、親友の家で撮影することにしました。

キャラ設計/What

▶決めたWhat: コンビニ飯

Whatはアカウント設計のセクションで書いたとおり、「すぐに買いに行ける」という点を重視して、コンビニ飯を選びました。

レシピ・アレンジを考えるにあたり重視している点は、手間をかけすぎないことです。

これはメリット・デメリットあるんですが、手間が少ないアレンジのメリットは「気軽に試せる」というお手軽さです。

あまりにも必要材料が多かったり、入れる調味料が多かったりすると、「家に食材がない」「調味料が家にない」という状況になって試せなくなってしまいます。

実際に試してみて「美味しい」「美味しくなかった」などのコメントをもらうことも多数あるので、動画を見て自分自身で試してもらうことはエンゲージメントを高める要素です。

ただ、デメリットもあります。それは、「美味しそう感」が減ることです。

食動画において「手軽感」の比重が高まれば、一方で「こだわり」「ひと手間」のような美味しさを増す要素が薄まります。

つまり、手軽にすればするほど美味しさを表現するのが難しくなります。

ここのバランスはなかなか難しく今でも試行錯誤中ですが、どちらかというと手軽さの方に軸足を置いて、「コンビニ飯」×「シンプルアレンジ」としています。

キャラ設計/How

▶決めたHow: ハイカロリーアレンジ

Howは「痛風トラックドライバー」が「一人暮らしの家」で「コンビニ飯」をどのようにアレンジして食べるか、のHowです。

グルメ系のアレンジだけでもいろんなHowがあると思います。
例えば「痩せそうなアレンジ」とか「安くて家計にやさしいアレンジ」とかですね。

このアカウントは痛風という要素が一個乗っかってるキャラなので、ご飯もそこにつなげるために、ハイカロリーなアレンジを意識しています。
その方が深夜飯の良さが増すので、より美味しそう感やシズル感を表現しやすいです。

逆に、痛風の人が療養的な感じでヘルシーなご飯を食べるのもありな気がします。
(売りたい商品とずれているのでこのアカウントで動画にすることはないと思いますが)

これで

Who: 痛風トラックドライバー
×
Where: 一人暮らしの家
×
What: コンビニ飯
×
How: ハイカロリーアレンジ

という組み合わせのアカウントが完成しました。

これならグルメ系ど真ん中からはちょっと離れているし、ワンチャンあるかな?ぐらいの感覚でした。

動画フォーマット設計

アカウント設計の次は動画のフォーマット設計です。

いろいろ考え始める前にまずひたすらグルメ系のショート動画を見漁っていたところ、コンビニ飯アレンジ系動画を投稿していて、数万人フォロワーが
いるアカウントを見つけました。

そのときすでに更新が止まっていたんですが、それでも新しい投稿を待ちわびているフォロワーのコメントがついていたりして、とてもいいアカウントでした。(今も更新止まっていて残念)

そのアカウントの動画をかなり参考にさせてもらって、正直パクリと言われることも覚悟で真似して、初期の動画フォーマットを作り込みました。

実際「パクリやん」みたいなコメントは当初ちょこちょこ来てました。

でも、いきなりオリジナルでフォーマットを作るのはハッキリ言って無理なので、批判されてもいいからとりあえず完コピするぐらいの勢いで動画を作り始めました。

今でも通風トラックドライバーの動画フォーマットの軸はそのアカウントのテイストがけっこう色濃く残っています。

最初のバズり

TikTokで過去にバズったコンビニ飯アレンジを探して、同じレシピで自分のアカウントでも投稿し始めました。

やっぱりフォーマットを固めておくとだいぶ楽です。

5〜6投稿目までは最高再生回数が30〜50万、平均が10万ぐらいだったと思います。

TikTokはアカウント開設直後の動画は伸びやすいと聞いていたので、「正直もうちょいバズるのかと思ってたわ」という感じでした。

そんなとき、一つの投稿がきっかけで流れが変わります。

それまではTikTokやGoogleで検索して過去にバズったレシピをリメイクしていましたが、初めて完全にオリジナルのレシピを投稿しました。

それが「チリトマトヌードル × セブン金のエビチリ」です。 (もし僕が最初じゃなかったら恥ずかしいけど、一応当時いろいろ検索してまだ見たことがなかったので間違いないと思う)

投稿したのは運用開始2ヶ月目ぐらいでした。

投稿してすぐは「いつもよりちょっと再生されてるな」ぐらいだったんですが、一晩寝たら見たことない数の通知が来ていて、びっくりしたのと同時に、変な脳汁的なものが出てきてバズリーズハイになったのを覚えています。

そのまま数日の間に150万回再生を超えて、これをきっかけにフォロワー数が数百人から2000人ぐらいまで伸びました。

基本的に全部のコメントに返信すると決めていたので、ひっきりなしに来るコメントにうれしさも感じながらも、だいぶ疲れを感じていたのを覚えています。

一旦伸びは落ち着くんですが、数ヶ月後に突然伸び始め、現在では260万回以上再生されています。

暗黒時代

初めてのバズりから数ヶ月たち、1週間に2〜3動画程度の頻度で投稿を続けていたので、フォロワー数は4000人ぐらいまで伸びていました。

ここで、壁にぶつかりました。

何を投稿してもバズらないのです。

いくらフォーマットを調整しても、他のアカウントを参考に要素を足してみても、1万回再生ぐらいで止まってしまいます。

本当に何やっても伸びませんでした。

しまいにはおすすめからの流入がピタッと止まってしまい、MAX数千回再生ぐらいに落ち込みました。

「TikTok シャドウバン 解決方法」
とかを夜な夜なググりまくってました。
結局解決方法はわからなかったんですけど。

この期間が3ヶ月ぐらい続いたので、めちゃくちゃしんどかったです。

「お前のバズりはただのまぐれじゃ」と突きつけられているようで、心が折れそうでした。

この暗黒時代がいつかはアカウントを見ればすぐわかると思いますw
迷走感がすごいのでw
https://www.tiktok.com/@tsuufuu

親友は結構忙しいので、撮影のスケジュール調整も難しいし、投稿頻度も上げれないのでトライアンドエラーの間隔が長くて苦しかったです。

復活

暗黒時代には、わりかし最近バズったレシピだけを参考にして、昔バズったレシピはリメイクしてませんでした。

なぜそうしていたかというと、バズったのが前すぎるレシピをリメイクしてもバズらないかなと思っていたからです。

結果的にはそれが間違ってました。

TikTokをひたすら検索しまくっていたところ、1年以上前にバズった袋麺まぜそばレシピを見つけました。

「昔のレシピやったことないな…どうせ伸びないだろうけど、ダメ元でやってみよ」

それくらいの気持ちでアレンジして投稿してみたら、これがバズりにバズりました。

その動画が一気に100万再生超えたので、袋麺の種類を変えて追加で3本投稿したら、1本は数万再生ぐらいでしたが、1本は100万超えて、残り1本は200万超えました。

この波に乗って一気に1万フォロワーまで行って、現在に至ります。

本当にこれは怒涛の勢いでした。
料理やレシピってあまり賞味期限ないのかなと思います。

ちなみにこのときも基本的に全部コメントは返信しました。大変なんですけど、やっぱりこの大変さがうれしいです。

なぜ伸びたのか

一つは初期にフォーマットを完コピしたこと。
これで何が伸びるのかの感覚を掴むまでの時間が圧倒的に圧縮できました。

音楽でも語学でも、基本的になんでも模倣から入るべきだと考えています。
守破離の守からやっていこうね、ということです。

伸びている動画のフォーマットには伸びている理由があります。
ですが、それを見ただけで言語化できるのは天才の所業です。

天才じゃない人は、とりあえず真似して作ってみてください。
そうすると、見てるだけじゃ見えなかったものが見えてきます。

もう一つは、真似るだけじゃなくて変えていったこと。
守破離の破かな?

実は、まぜそばがバズるちょっと前に少しフォーマットを変えてます。
サムネ見れば変化したことがわかると思います。
https://www.tiktok.com/@tsuufuu

やっぱりTikTokのアルゴリズムも視聴者側の好みやトレンドは移り変わっていくので、対応していく必要があります。
もし初期のフォーマットのままで投稿を続けていたら、まぜそばを投稿したとしてもバズってなかったと思います。

こればかりは投稿し続けながら、さらにTikTokの視聴者としても見続けないと、なかなか潮目の変わり目は気付けないと思います。

まとめると、パクってでもなんでもいいからとにかく投稿して、TikTokを見て学び、手を動かし続けることがバズるために重要ってことだと思います。

(そしてまた最近バズりにくくなってきてるからいろいろ変えていかないと…)

運用体制

ご飯を食べるのだけ親友にお願いして、それ以外は全部自分でやってます。

👇僕の担当

  • 企画

  • 買い出し

  • 料理

  • 撮影

  • 編集

  • 投稿

  • 分析

だいたい撮影頻度は週に1〜2回ぐらいで、1回の撮影で2〜3本分まとめ撮りします。

おわりに

僕、本当にSNS苦手なんです。

そんな僕でもこれくらいはできたので、絶対これ読んでるあなたもできるはずです!

TikTok始める前の自分と同じような状況の人に今の僕が教えられることは教えたいと思っているので、いつでもXでお気軽に絡んでくださいませ🙏https://twitter.com/Kosaburo_Kaneko

この記事ではざっくりとした流れを振り返っただけなので、別の記事で一つ一つの投稿について、「なぜ前回とここが違うのか」「なぜこういう構成にしたのか」「なぜこのレシピにしたのか」みたいなことを詳細に振り返る記事も書きたいと思っているので、noteもフォローお願いします!

この記事を読んでなにか質問があればお気軽に質問してください!

TikTokを始めた理由の、ネオ柚子胡椒のクラウドファンディングが4月24日(水)から始まるので、よかったらLINE登録お願いします🙇‍♂️
https://yuzugosho.neo-fukuoka.jp/

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