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季節・環境にあわせて変わる必要なタープ

 僕が初めてキャンプに行った季節は6月の初夏。前述のとおり夕立にあって日中は30度を超える暑さだった。キャンプ場は木々で覆われていて日差しは避けられ、河原の近くだったため暑さも和らげられた。ただトイレの近くだったせいか蚊が多く、スクリーンタープのなかにも外にも蚊取り線香を炊きまくった。(環境に優しくない初心者キャンパーだね。この時は虫除けを持って行ってなかった。)次に行ったキャンプ場は芝生が綺麗というのが売りで、焚き火台から薪が落ちよう物なら管理人が文句を言ってくるようなところだった。日陰となる木はサイトの中にまったくなく、まるでゴルフ場のコースのなかにテントを張るようなところだ。無風のなかスクリーンタープの中はサウナのような状態になり、蠅が多くてメッシュを開けるわけにもいかず、劣悪な環境になった。
 それ以降、キャンプ場を選ぶときはかなり下調べをし、口コミなども参考にしながら場所選びをすることにした。キャンプ場によっては虫がほとんど気にならないところもあるし、また季節の変化によっても虫も人もいなくなる。(※このところは冬キャンプも一般化したためここからの記述には時代遅れ感があるけど。)キャンプなど夏休みにするものだという概念がある人がまだまだ多いので、その時期を外せば以外と空いていて、人の騒音には悩まされなくてすむことが多い。実は僕自身、夏休み(特にお盆の時期)にキャンプ行こうとは本当に思わない。人も虫もたくさん居て、絶対にのんびり過ごせないと思っている。
 先に述べたようにスクリーンタープは虫よけには最高、冬は寒さからのシェルターになってくれる心強い存在。ただ風をうけて爽やかに過ごすには、ちょっと風通しが悪い。我が家が衣食住の住の部分で、最初に買い足したのはヘキサタープだった。秋に行ったキャンプ場で、テントとスクリーンタープとは別にオープンタープを張っている家族を見た時にとても快適そうだった。僕のほうは、まだ残暑が残るなかスクリーンタープの中で閉鎖的に篭っている。これじゃ、家にいるのと変わらないと思った。実際、オープンタープの開放感を感じるとキャンプだなぁと思う。
 ただ冬にオープンタープを張って、その下で寒さをしのぎながら過ごすなんて結構、拷問だ。またどちらのタープもテントが離れていると、暖かい空間から寒いところへ、雨の日も一度濡れないと移動できない。最初に買ったテントとタープはドッキングもできるタイプだったが、それをするとタープの中の空間がとても狭くなってしまう。そこで2ルームテントとしても、巨大なスクリーンタープとしても使える「スノーピークリビングシェル」と「インターテント」、「インナーテントフルフライ」の購入に至ったわけである。


<追記>現在、2ルームテントはより一般化してきていて、価格もこなれてきている。もしオールシーズンキャンプを楽しもうとしているなら、多少イニシャルコストはかかるがこちらを選択するのも手だと思う。またシェルターも改善が進み、完全にオープンに開け放すことができるようになってきている。最新の2ルームならよほどこだわりがない限りオープンのレクタングラーやヘキサタープを買わなくても済んでしまう。どうしてもオープンタープが良いという方は小川キャンバルが始めたタープ自体でテントを覆ってしまう小川張りもお勧め。


<続>

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