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最近良かったものの話

おはよう、熊のころくまです。
最近はお出かけしたい日に限って雨ばかりでやな気持ちです。降っていてもお構いなしに出かけるし、別に雨が嫌いなわけじゃないというかむしろ好きなくらいなんだけど、お買い物したい日は傘で片手が塞がってしまって少し歩きづらい...…
それはそうと紹介したいものがいくつかあったので、近況報告を兼ねて最近良かったゲームや映画などのお話をしたいと思います。あと音楽の話とかちょっとしたいかも。

※アーティスト名は原則敬称を略して書いてるけど全員めちゃくちゃ尊敬してます。



1.DEEMO2(ゲーム)

DEEMO2というゲームを最近クリアした。
所謂音ゲーとアドベンチャーゲームを組み合わせたようなゲーム。スマートフォンで遊べる。
3Dのマップを探索し、音ゲーを遊んでミッションを進めるとストーリーが進行するシステム。
ぼくはDEEMO2の音楽と世界観、そして何よりストーリーが大好きだ。ストーリーを最後まで見届けたとき、涙を抑えられなかった。話と世界の真相を知ったとき、DEEMO2の世界の全てが意味という鮮やかな色彩で満たされるのを感じ、ストーリー中の全ての瞬間や感情が、Away from the rainをはじめとしたサウンドトラックの中に語らない言葉として残されていることがわかった。
単なる音楽ゲームとして完結しない、全ての要素が上手くマッチしたRayark開発のゲームらしい体験の金字塔だと思う。
ぼくの好きな要素の良さは、公式が公開している映像を観てもらえれば少しでも伝わると思うのでとりあえず観てほしい。


映像を観て世界観か音楽が好きだと思った人は多分このゲームが合っていると思うので先を読むのを一旦やめてDEEMO2をインストールしましょう。
リリースPVで流れるアニメはなんとゲーム本編でもたくさん観られます。全部めちゃいい出来です。
iOSでもAndroidでも日本語で遊べます。タブレットが一番遊びやすいけど無いならスマホでも問題ないです。
基本無料です。ストーリーも最後まで無料で遊べます。あと前作であるDEEMOとのストーリー上の繋がりはないのでシリーズに触れるのが初めてでもストーリーを楽しめます。
音ゲーを遊んだことがない人でも全然大丈夫、難しい曲をクリアしなきゃいけないなんてことはありません。好きな曲を探して楽しめる難易度で遊べばいいです。それでも問題なくクリアできます。
DEEMO2のことでわかんないことがあったら聞いてください。ぼくが力になります。
他にどんな言葉を並べればいいかわからないけど、DEEMO2を楽しむにあたってあなたを阻むものは(スマホのスペック不足を除いて)あまり多くないことを伝えたい。
とにかくDEEMO2を大好きになるかもしれないあなたに、あの素敵な体験を少しでも触れてみてほしいんです。


ストーリーはなるべく何も知らないまま遊んで欲しいので詳しく触れないでおくが、前作と同様、最初に提示した世界観を無闇に広げず、迷走させることもなく、自然な流れで一つのエンディングに収束させることができているのが良かった。
クリアしてみると、DEEMO2がストーリーを通して訴えかけてくるメッセージはそう多くないことがわかると思う。
メッセージがストーリーと世界観に深い意味を与えることをきちんと理解して作られているし、メッセージを伝えるためにノイズとなってしまうような要素をあまり含んでいないのが一本の作品として見たときにかなり高く評価できる。
前作よりも規模の大きい作品になっているが、それでもDEEMOが表現した感動の本質を見失わず、雑念なく温かい気持ちになれるように作られたDEEMO2がぼくは大好きだ。

音楽ゲームとしても申し分のない出来で、特にその楽曲は聴くだけでDEEMOの曲だとわかるものが多くておもしろかった。前作と比べると、音の使い方などが変化しているのを感じられたのも遊んでて楽しかったかも。

絵も世界観もストーリーも音楽も、素敵で癒しになるようなことの多い作品で本当に大好きになった。
音楽ゲームを数曲遊ぶとストーリーが少し進展するシステムで、区切りをつけて遊びやすいので一日の終わりに少しストーリーを進めて良い気分のまま床に就くのがとてもおすすめです。

2.ディスコ エリジウム(ゲーム)

シチズン・スリーパーに並ぶ、今年ぼくが遊んだ良ゲーの一つです。面白すぎる。
見下ろし視点での探索とテキストでの会話で物語が進むロールプレイングゲーム。高い密度で作り込まれたロールプレイとストーリー、世界観が本作の核心であってゲームシステムは些事というか、トレーラーを観てもらえれば概ねわかると思う。

目が覚めると(おそらく酒の飲み過ぎで)記憶を失っていた中年男性の警察が、終わらないストライキや政情など様々な社会不安を抱える街マルティネーズで起きた一件の殺人事件を解決するために相棒のキムと奔走するお話。

架空の世界の都市を舞台に語られる物語がとてもユニークで面白い。できれば実際に遊んでみてほしいので詳しいことは書かずにおくが、想像がなかなか追いつかないほどに壮大な世界観をテキストで表現し尽くした上で展開されるストーリーが、あまりにもうだつのあがらない、ある意味現実的で倒錯的でもある不思議な感触に仕上がっているのがすごく良い。
物語の舞台となるマルティネーズの街が属する都市、レヴァショールは約50年前、戦争に負けたことによって現在まで諸外国からの支配を受けており、敗戦やそれによって衰退や勃興した政治思想など、都市の持つ過去がレヴァショール特有の複雑で不安定な政情と社会を作り出している。ゲーム開始時点でレヴァショールとそこに住む人々は自らの住む地の未来を決める権利を生来失っている、それでも主人公を含む人々は、力なく横たわる街を懸命に生き抜こうとしている。いつ来るかわからない理想の社会を夢見て消極的な抵抗を続ける人、過激な現実逃避に走る人、政治や社会への関心を捨て今日を生き抜くことに集中する人、様々な生き方を選んだ人々がいるが、誰もが街や社会、生まれた境遇に対しての大きな無力感を感じており、それを克服しようとするように生きているのがとても良かった。主人公の個人的なエピソードも彼の無力感や後悔が大きく関わっているようで好き。全くもってヒロイックな点はなく、大きな盛り上がりも少ないのだが、それでも生きている人々との出会いに胸を打たれた。いや、胸を打たれるような大きな起伏のあるシーンはあまりないかも、ただ終わってみると、当然のような無力感と小さな希望と不快感が自分の腹の底に僅かに残っているのが感じられて、独特の心地よさがある。これが本当に良い。

街には様々な人々がいるが、主人公の生き様の多様さも負けたものではない。本作は会話中の選択肢がとにかく多くて、沢山の選択を通じて、いろいろな主人公の姿を演じることができる。大きな世界の中の、無力な街と自分自身の立ち位置をどう解釈するか、多分人によって大きく変わってくるだろうから、他の人の遊んだ感想をもっと聞きたい。

世界観の良さばかり話してしまったが肝心の事件を捜査するパートもかなり面白くて文句なしにおすすめできる。興味本位で話しかけたキャラクターがその後のストーリーに大きく関わってきたりするのである程度ストーリーを進めると目が離せなくなる。

そして何より会話のユーモアのセンスが最高、重苦しい話の雰囲気に皮肉めいたジョークや会話が爽やかな風を吹かせていて本当に飽きずに遊べる。あと主人公のキャラも面白さを加速させてる。無力で情けない主人公の姿を面白おかしく過度に露悪的でない視点で捉えていてすごく良い。何度か腹を抱えて笑うこともあったくらいに面白い。ゲームを遊んでいてこんなに笑ったことはなかったんじゃないか。

作中の会話

あと音楽もめちゃ良い。音楽単体でも良いのだけど、作品全体を知った上で聴くサウンドトラックが本当に良いです。Instrument of Surrenderとか、妙な無力感をうまく曲で表現できていて大好き。

あ、絵も良かったな。全てが作品を引き立てていて、ディスコエリジウムを構成しているのがめっちゃ良い。

かなり人を選ぶゲームではあるが、気にいる人なら忘れられない体験ができるはずだし、少しでも興味があるならディスコエリジウムを試さずにおくのは非常にもったいないとぼくは思う。直近のsteamセールで価格が500円を切ったこともあって、かなり試しやすいと思うので是非おすすめしたい。

3.King Bozzi(音楽)

最近cory wongというギタリストにハマっている。
先日リリースされたこのKing Bozziという曲が凄く気に入ったので音楽の知識はないけどちょっとだけ紹介させて欲しい。

初めて聴いたとき、開始数秒で心を掴まれたのをまだ覚えている。いきなりギターのフレーズがかっこよすぎる。cory wongの演奏が大好き。
オルガンも欲しいところにめちゃくちゃ気持ちの良い音を置いてくれてて楽しすぎる。
あとギターに続く後半のブラスのユニゾンがめっちゃ好き。
一曲の中に好きな要素が多く詰まりすぎてて約4分半とは思えない密度の幸福が得られる。

もともと父の影響もあってジャズやフュージョン、ファンクを好んで聴いていたのだが、現在活躍しているアーティストに触れたことが今まであまり多くなく、最近までcory wongを知らなかったのが悔しい。

もう一曲くらい紹介しようかな。


ギターとブラスが追いかけ合うように駆け足で演奏しているのが最高にかっこいい。
あと途中のベースのソロが好きすぎる。


4.VERSE(音楽)

去年末から今年の5月頃にかけてメンバーの交代があり、新体制での新しい門出となったVsingerユニットKMNZの新体制になって最初の一曲。
ぼくの好きなsnail's houseが作曲し、ぼくの好きなYACA IN DA HOUSEの作詞した曲をぼくの大好きなKMNZが歌っている。完全にぼくのためのお得セットみたいな曲。

KMNZを聴くようになったのは確かちょうど去年の今頃くらいで、歌に元気づけられることが何度もあった。
昨年末、体制が変わることがわかって、前のKMNZがとても寂しかったし、新しい体制がどうなるのか期待と不安が入り混じった感情を抱いていた。
忘れもしない2024年5月25日、VOICE SPARKというオンラインライブで初のお披露目となった新生KMNZの歌うこのVERSEを聴いたとき、全部の不安が一気に吹き飛んで、もうどうしても離れようがないくらい心を掴まれてしまったのを覚えている。
該当部分を時間指定しているので以下のリンクからVOICE SPARKのKMNZをちょっと聴いてみてほしい。

良すぎないか???
真ん中で歌ってるLITAが昨年までもいたメンバーで右のNEROと左のTINAが新メンバー、この体制でのパフォーマンスはこれが初めてだったのだけど、完璧すぎる。
昔からこうだったみたいに3人が合ってて安定感ありまくり、歌うますぎ。
一発でわかるくらいの大好きなsnail's houseのサウンドの上をKMNZのかっこいい歌声が走っていくの本当に良い。
歌が聞き取りやすかったのも良かった。
初めてでも歌詞がなんとなく聞き取れたし、聞き取れた歌詞が本当に素晴らしくって、涙が止まらなかった。VRを初めて聴いたときのワクワクとKMNZ良いなって気持ちに近いものがVERSEにもあった気がする。
歌詞の節々に自分を肯定してもらえているようでめちゃめちゃ元気をもらえたし、新生KMNZの所信表明としても完璧な一曲だったと思う。
一番を聴いてるときはすごいのが来たって衝撃がデカすぎてリアクションできずにいたけど二番のサビくらいからいろんな感情が押し寄せてきてマジで涙が止まらなかった。
たとえ体制が変わってもKMNZの大好きな部分は変わっていないことがわかって嬉しすぎたな。
いまでも一日一回は聴いてる。

snail's houseのVRからはじめて、同じくsnail's houseのVERSEから新しい一歩を踏み出しているところとか、歌詞の引用とか好きなところが多すぎるんだけど多分話し出すと本当に止まらなくなるので一旦ここで止めておきます。
とにかく今までも今もこれからもKMNZは"変わらず"変化し続けていくすごい人達なんです。

5.バック・トゥー・ザ・フューチャー(映画)

めちゃくちゃ今更ながら友人の勧めでバック・トゥー・ザ・フューチャー(以下長いのでbttf)三部作を最近観た。
小学一年生くらいの頃一度観たことがあったのだがほとんど忘れてしまっていたので初見みたいな状態で楽しめたので良かった。

1985年のカリフォルニアのある街に住む高校生の主人公マーティが親友の科学者ドクの発明したタイムマシン、デロリアンに乗ってタイムスリップするSFコメディ作品。大抵マーティとドクはごく個人的な問題を解決するためにタイムスリップするだけで特に世界を救ったりはしない。

一作目では事故によって一人で過去に飛ばされ帰れなくなってしまったマーティがタイムスリップによって起きた両親の馴れ初めに関わる問題を解決し、過去のドクと協力して未来へ帰る(文字通りバックトゥザフューチャー!)

二作目では将来のマーティの問題を解決するため未来へ行ったり、タイムスリップによって生じたある問題を解決するために過去へ行ったりする。

三作目ではマーティが西部開拓時代へ飛ばされてしまったドクを現代に帰そうとする(これもバックトゥザフューチャー!)

三作を通して別々のストーリーが展開されるのだが、タイムスリップを活かして前作のストーリーとダイナミックに接続してくるのがめちゃくちゃ面白い。
タイムスリップを繰り返すうちに、前作までのストーリーが思わぬところで関わってきたりして、伏線回収のワクワクが何度も楽しめるのが良い。
めちゃくちゃ良質なSF作品としても観れるのだけど、過去も未来も全てマーティが住む街だけが舞台になっていて、人間関係も主人公の家族など概ね作中における現代のものをなぞるように作られているので、作中のお約束さえ理解してしまえばストーリーから完全に置いてけぼりになってしまうことはないのがとても観やすくてよかった。
また、そうやって観やすくしたSFの合間で行われるドクとマーティの掛け合いが全部面白くって終始爆笑していた。
ドクとマーティの信頼関係の表現も素晴らしくて、いろんな意味で最後まで楽しい映画だった。
ラストもこれ以外を考えられないくらいの完璧な締めくくりで、文句の付け所がまったくない。
こんなに純粋な気持ちで映画を楽しめたのは初めてのことかもしれない。
今のところ最高のエンタメ映画って感じ。

去年末、東京コミコンに行ったとき、デロリアンを近くで見る機会があったのだが、あのとき映画を観ていたらもっと違った感想になっただろうなと思って少し悔しい気持ち。
ユニバのbttfのアトラクションももっと乗っておけばよかった。

それはそうとして、音楽もとても好み。
ユニバで何度も聴いたことのあるメインテーマがかなり印象に残っていたのだが、実際に映画を観てみると他にもいい曲がたくさんあった。
特にpart3のエンドクレジットが大好きなのでここに紹介しておく。

もしまだbttfを知らない人がいたら是非観てほしいです。何年経っても色褪せない面白さがあります。
そして観たら感想を語り合いましょう。

最後に

いつも読んでくださってありがとうございます。
最近初めたストリートファイター6など他にも良かったものはいくつかあるのですが、まだ話せるほど詳しくなれていないのでもっとたくさん楽しんだら書きに来ようかと思います。
ゆっくりですが、良いものを見つけたらあなた方と共有したいのでまたnoteに帰ってきて何か書くと思います。

あ、すみません、もう一つだけ良いもの紹介してもいいですか。ちょっとだけ!

ランダムフォトカード

ぼくのめちゃ好きなイラストをたくさん描いてらっしゃるイラストレーターのchami先生のランダムフォトカードをついこの間お迎えしたんですが、これめちゃくちゃかわいくないですか???
心が動きまくって一番のお気に入りなので最近はスマホケースに挟んでます。日常に彩り〜〜〜

ありがとうございます。これでほんとにおわりです。
あなた方の良かったものもXやdiscordなどで教えていただけるとかなりぼくの生きる栄養になるのでよろしくお願いします。

暑くてかないませんが夏本番も楽しんでいきましょう。
それでは、
おやすみ、熊のころくまでした。

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