【歯周】ルートリセクションとトライセクション、どう使い分ける?

ルートリセクションとトライセクション、どう使い分ける?

簡単に言うと、ルートリセクションは歯の根っこを2つに分ける治療。トライセクションは3つに分ける治療です。

トライセクションは3つに分ける、というのは、歯冠歯根を1つの塊としたものを3つに分けるという意味です。

ということは、そもそも歯根が3つある歯にしか適用することはできませんよね。
で、一般的に歯根が3つある歯は上顎の大臼歯です。

つまり、トライセクションは大前提、上顎大臼歯に適用するものということになります。

じゃあ、仮に、上顎大臼歯の症例だとして、それで、ルートリセクションかトライセクションか迷う、としますね。

で、どっちを選ぶの?

それが難しいところなんですよね。歯の状態や、これからの治療のことまで考えて決めないといけません。結論からいくと、

歯冠の状態で決める

歯冠の状態が悪いときは、トライセクションの方がいいかもしれません。なぜかというと

  • 歯を3つに分けられるから、それぞれの部分を別々に治療できる

  • 歯冠を作り直すときも、それぞれの部分に合わせて作れる

  • 残った歯の状態に合わせて、いろんな治療ができる

長期的な予後の考慮
歯冠の状態が悪い場合、トライセクションの方が長期的な予後が良好な可能性が高いと言われています。

  • 各部分を独立して管理できるため、一部に問題が生じても他の部分は保存できる可能性がありますし、

  • 将来的に問題が生じた場合でも、部分的な対応が可能です。

そもそも論ですが、リートリセクションは、歯冠部分を残したまま歯根部分だけ抜去する手法です。ということは、歯冠がある程度残存していなければならないということです。

ですので、歯冠の残存度合いで考えてもいいかもしれませんね。


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