しっかり赤ちゃん返りしている三男の話

赤ちゃんが我が家に来て3日ほど経った朝

元末っ子、我が家の三男の様子がおかしい。
妙にお兄ちゃん達につっかかり、喧嘩を売り、レゴを壊しまくってわんわん泣いてる。
これはもしや…噂にきく赤ちゃん返りというやつじゃ?と思った矢先、あまりの横暴を夫に注意された三男が泣き出して抱きついてきた。

ひとまず抱っこして、背中を撫でながら落ち着かせる。
優しく声を掛けながら、大丈夫だよ、みんなあなたが大好きなんだよ、と伝えると、何かが溢れ出したように大きな声をあげて、全身で大泣きする三男。
そもそも泣き出した理由なんてどうでもよくなっている。
もうこれは間違いない…
夫もすぐに事態を悟ったようで、おお、これが、というような顔。

我が家、上2人のお兄ちゃん達は赤ちゃん返りというものが全く無かった。
かなり気を使ってケアしていたからかもしれないけど、それは三男も同じだったはず。
違うのは、彼は末っ子の特権として長らく赤ちゃん扱いされ、親からもお兄ちゃん達からもとにかく全身全霊で可愛がられまくり、甘やかされ放題だったことだと思う。
数日前に新生児がやってくるまで、みんなの赤ちゃんだった三男(2歳11ヶ月)。

それなのに本物の赤ちゃんが来てしまった。そりゃ、不安定にもなるわなぁ。

私たち夫婦にとっても初めての経験。
正直、おーこれが噂の赤ちゃん返り!という感じで、超教科書通りの三男をちょっと面白くすら感じた。
噂通りの情緒不安定っぷりで、わんわん泣いているまだ小さな、この間まで赤ちゃんだった三男。
なんて可愛いのだろう!笑

赤ちゃん返りしている三男も可愛いねぇとその夜は2人で語り合った。
お兄ちゃんズに三男の状況を説明し、わがままや無茶苦茶をしばらくは広い心で受け止めてくれるようにお願いしたところ、彼らの対応も素晴らしかった。
そんな風にたっぷり甘やかされ、ふわふわと愛情で包み込まれて数日たつと、三男はすっかり元通りになった。
短い赤ちゃん返りだったけど、その間彼が赤ちゃんに敵意を向けることは無かった。
赤ちゃん可愛いねぇと1日になんども優しく撫でていたし、にこにこと覗き込んでお兄ちゃんの顔をしていた。
まだ3歳にも満たない小さな心がざわついている原因を、赤ちゃんと結び付けるまでに至らなかったのかもしれない。
ただなんだか不安で悲しくて、どうしようもなかったのかな。

赤ちゃんはもちろん可愛い。
まだ弱くて小さくて、泣くことしかできないから手も掛かるよね。
だけど、長男も次男も三男も、そして四男も、ママにとってはみんな同じだよ。
みんな可愛くて愛おしい、宝物なんだよ。
だから不安にならなくていいし、みんな自分が1番愛されてるって思っていいんだ。
みんな1番だよってママはよく言ってるよね。
みんな1番、みんな優勝。って、まぁ意味不明なんだけどさ。
でも、決められないからそう言ってるわけじゃないよ。
みんな優勝。
本当にそう思ってる。
君たちみんな1番なんだよ。

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