あの頃と今と

本を、学生の頃に、よく読んでいた記憶があるが、
あれはそういうポーズをした自分が良かっただけで、特に本は好きではなかった気がしている。

好きな本をあげてって言われても出てこないし、
どんな本が好きか、も言えない。

国語の成績も普通だった。

でも

ほんとは、とても好きだったのかもしれない。

塾の若い先生と、
この本オススメ!
この本良かった!
って、言いあってた記憶もある。

でも

大人の僕が、それを否定してしまって
過去を黒く、自分から塗りつぶしている。

あの時の自分を蔑んで、蔑ろにしていく。

少しずつ、恥の多い人生だと自分から
落ちて転がっていっている。

今の自分より眩しいから。
今の自分には無い気持ちだから。

今、の自分からは考えられないから。

ただそれだけで

過去、の可能性を否定してしまっている。