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題材の話

ざっくりしたタイトルですが、子ども家庭科教室の題材作りの話です。

子ども家庭科教室は色々な年齢の子どもたちが同じ時間に、同じものを作ります。発達段階の異なる子ども達を一度に指導するので、少し工夫が必要です。

1番小さな子に合わせてると年齢の大きい子は簡単すぎでつまらない。
難しいところばかりだと疲れてしまう。

そこで、みんな簡単にできるところ、みんなちょっと難しいところ、それぞれの年齢により難しさが選べるところ、を用意するようにしています。

具体的に示すために、前回の記事で紹介したクリスマスのオーナメントを例に説明していきます。

5年生の作品

みんな簡単にできるところ

今月のオーナメントでは輪っかをつなげるところです。
折り紙の応用なので、みんな一度はしたことのある作業です。

繋げ方を忘れた子も、少しのアドバイスで作業がスムーズに進みました。

みんなちょっと難しいところ

今回のちょっと難しポイントはデザイン決めです。
一見、簡単そうに見えますが何を作るか決めるのは意外と難しいものです。

見本はツリー、トナカイ、サンタ、雪だるまを用意しました。
これを例にして好きなデザインを二つ作ります。
輪っかを繋げる数、色の組み合わせは自由です。もちろん1番上の飾りも好きなデザインにして構いません。

すぐにデザインが決まる子もいれば、一つ目を作りながら二つ目を考える子もいます。
また、作っていく中でやっぱり他のにしたい、という子も。

自分は何を作りたいのか、どんな物が好きなのか、小さな事ですが自分の好きを考える練習になります。

それぞれの年齢により難しさの選べるところ

今回は1番上の飾りの部分です。

例えば目をつける場合も、ボンドで貼れる目のパーツと、針と糸で縫い付けるパーツを用意しました。

4年生の作品。雪だるまとリース
2年生の作品。サンタクロースと雪だるま

他の飾りも切ったり、貼ったり、縫ったり、方法を選べるようにしました。

楽しみつつ、集中しつつ、そして少し生活が楽しくなる作品を。

手探りの題材作り、これからもより良い教室目指して頑張ります!




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