見出し画像

さいとうなおき先生の3ヶ月上達法をやってみた!!

こんにちは!是我それです!
私は漫画やイラストを描くことが好きな
元グラフィックデザイナーです。
今は仕事を辞めて「次どうしようかな〜」という
人生の過渡期だったりします。

せっかくのまとまった時間が手に入ったので、
以前からやってみたかった
3ヶ月上達法に挑戦してみました!

と言うと、3ヶ月ちゃんとやったかのようですが
なんと10日ほど日数を残した状態で
「ここで終わりにしよう!」
という結論に至ったのですがその理由は後ほど!

途中でやめてしまったということは
あんまり効果無かったの?
と思われる方もいるかもですが、
効果はありまくりでした!!!!
画力的な成長が
客観的に見てどうかは分かりませんが、
「こうやってテコ入れすればいいのか」とか
「モチベと行動の方向一致のさせ方」とか、
もはや絵だけにとどまらない大きな気づき
いっぱいありました!

その辺りの話も含めて私がこの約3ヶ月を
どのように成長していったか
まとめてみようと思います!


前提の話:私はどういったお絵かき経歴か

私は物心ついた頃から絵を描くことが好きで、
幼稚園の頃には漫画らしきものを
描き始めていたような
「好きな遊びは絵を描くことです」なタイプ。
ですが小学校高学年あたりから
徐々に絵を描く時間が減っていき、
たまに描く程度で
他のやらなきゃいけないことを優先して
絵から離れてしまった期間がありました。
そんな私が再び本腰を入れて描き始めたのは
2014年あたりでした。
なので、真剣に描き始めてから
約10年は経っている人間が行った3ヶ月上達法
という前提で見てみてください。

※商業の漫画家さんをお手本の先生にしましたが、
どなたかということは秘密にしておきます。

1巡目

1年前に描いた絵の再解釈リメイクです

色々考えて1枚絵に落とし込めたとは思うのですが、
お手本と比べると…

まぁ悲惨な結果でしたw

お手本の先生の絵の好きな部分が
全然出せてない…!
色々考えて描いたいつもの自分絵だなぁ〜
という感じで。
自分の中で「逃げてる」部分が絵に出てることが
うおぉお…!!!という感じでした。
立体的に見れていない部分の面をボヤ〜ンと
ごまかしてしまう癖と
向き合う時間となりました。
光の当たっている面の描写とかが
全然違う!と思ったので、
最初の課題はこんな風に取り組みました↓

2巡目

こちらも約1年前の絵の再解釈リメイクでした。

1巡目でやったことを気にしながら、
最初よりはだいぶ好きな仕上がりになって
感動しました!
制作過程から変更したので手間はかかりましたが、「効果あるのでは?!」という希望を
かなり感じました。
ですが、お手本と比べると

遊びが足らん!!!画面が面白くない!
みたいな違いが顕著で
うおぉおお…!!!となりました。
私は普段から
「人体のポーズ」をちゃんと描けるかな?
みたいなところに意識が行きすぎていて、
そこから次の段階にいけてなかったり、
カットイラストの延長という風にしか
1枚絵を描けていなかったと分かりました。

なので2巡目の課題はフィルムスタディと
カラーラフにしました↓

フィルムスタディを経て、
少し柔らかくなった頭でカラーラフを量産↓

これやってみてすごく良かったです!!!

3巡目

フィルムスタディとカラーラフ作りで
だいぶ頭が柔らかくなって正直
「無敵になったかもしれん」
ぐらいの気持ちがありました
(すごく極端な思考)。
しかし3巡目は…

「いや、これだとお手本の先生から
だいぶ離れていってるぞ!?」
という仕上がりに。
やっちまったなぁーーーーー!!!

いや、自分としては1巡目と2巡目で思ったことを
踏襲してやったつもりだったんです。
面を意識すること、
面白い画面構成にすること…
しかし大幅にお手本の仕上がりから
離れてしまいました。

この失敗によって私は
「自分の中の無意識のクセ」を自覚しました。
それは「細かい世界に入り込みすぎ」
ということです。
もっと大きく捉えるものの見方、
細かく描きすぎずに
表現する練習が必要だと思い、
課題に取り組みました↓

好きな仕上がりと手法が確立されてきた!

4巡目に入る手前にて…

さて、次は4巡目なのですが
一旦この辺りで私は投げ出しそうになります!
自分が何をどう思っているか
ちゃんと思考を整理しようと試みました。

まずなぜ私は3ヶ月上達法を
やりたかったんだろう?

という点です。私の場合は
「これをやり切れば何か変わるんじゃないか?」
という、ずっと抱えてきた未練を消すことが
第一目的になっていると分かりました。

言い方を変えれば
「上達法をやれば自分も
変わるかもなんだけどなっ⭐︎」
と、変に未来に可能性を残してる感じが
不健全に思えたから取り組んでいる
というところがありました。

しかし、さいとう先生はどうだったでしょう?
さいとう先生の場合は3ヶ月の間に
マジでキャラクターイラストが描けないと
やばい!!!という状況があったと
動画で仰っていたと思います。(たしか)
ご自身の収入UPやイラストレーターとしての成功
というゴールに直結するような手法として
3ヶ月上達法に取り組んでおられた
のだという事が
今の自分の心持ちとだいぶ違うな?と
感じました。

私は走りきった先に何のメリットも置いてない。
ということに気付きました。
未練が消えるというのは
確かにメリットかもしれませんが、
もっとこう…
走りきったらプリン食べれるくらいの
分かりやすい喜びがないとこれはキツいやろ!
という事にこの段階で気付けたわけです。

なので3ヶ月上達法の先に
「私が欲しい豊かさ」を
設定し直してモチベを回復しました。

・ストック型にせよ、フロー型にせよ
 質の高いものが提供できるようになる
・スピードや手法に自信がついたら
 案件を受けることが怖くなくなる

こんな感じで自分の欲しい(と予測した)
プリンをゴールに置いて、
また走ることに決めました。

このこともあって、自分の目指す方向性が
徐々に見えてきました。

4巡目

前回の反省を生かし、
今までで一番お手本に近いのでは?!な
仕上がりにすることができました!!
やっててよかった3ヶ月上達法!!フォウ!と
叫ぶくらいには嬉しかった
記憶があります。

仕上がりについて
実はそこまで文句を感じていなかったので、
制作途中に一番気になってモヤモヤした部分を
テコ入れすることにしました。
課題は手腕を自分好みに描くコツを掴むです。
もう「苦手なんだよな」と逃げさせないために
できるだけ沢山描きました↓

ソッカの美術解剖学ノートはまじでおすすめです!
十分描いたし次いくぞ!

5巡目(仕上がりと反省)

うがー!!うっかり制作中にまた
「細かすぎて伝わらないなんちゃら」な
世界に入り込んでしまい、
最後の方にドリャアアと
修正する羽目になりました。

でもこれは最初に作ったラフも好きだったし
好きな感じには仕上がっています!…が!

これも自分の手癖の影響で
質感が全部ツルンとしてて
お手本とだいぶ違うなぁと…
なので次の課題は質感にしよう!と決めました。


課題の前に気持ちの整理再び

この時に再び気持ちの整頓をしていました。
だいぶしんどくなってきたぞ?!
という実感があり、何かと闘っていました!!!
何がしんどいかと言うと
①あと1ヶ月もないのに
 まだ5巡しかできてない焦り
②色々気にすることが増えてしんどい!
③今までの取り組みを絵に
 うまくぶつける総合力がない
といった部分がしんどかったです。
ただ、効果があることも同時に実感してたので
葛藤がすごかったです。

この頃、残り1ヵ月を切っていることもあり
3ヶ月上達法を終えた後次どうするか?についても
めちゃくちゃ悩んでいて、当初の予定では
「ストックイラストに力を入れる」つもり
だったのですが…

先ほどチラッと話した
「ゴールにプリン置けてるか問題」
再び直面してました。
完全な不一致ではないけれど、
今やっている上達法でたどり着く絵柄と、
商業的に汎用性のあるストックイラストの絵柄には相当な違いがあって…
ストックイラストで多く求められている絵柄を
リサーチしてると
「全然自分の持ち味じゃないやん」問題もあって
そのことを考えると苦しい…!!!
という状態になっていました。
自分もデザイナーだったので
「こういうイラストが欲しい」というものと
自分の絵柄がかけ離れてる自覚はありました。
気にせずに持ち味のやつ描いたらいいやん!
とも思うのですが
「しかるべき市場に出す重要性」をしっかり考えないと、それこそどれだけ走ってもゴールにプリンは無いやろ、というシビアな判断をするように自分が変化していました。
心の充足と生活の充足、
両方を兼ね備えた一本道を今私は作ろうとしている状況なわけです。

この3ヶ月上達法に取り組む中で、
やっぱり自分の絵柄ってこっちだよね!っていう
大まかな方向が分かってきて
ざっくり言うと「コミカル」な方向なんです。

ていうか、
自分でコンテンツを作っていくなら漫画がいい。
そういえば漫画描きたいんやった。

あれ????


となって、
気づいたら漫画描いてましたね!!
めっちゃ突然に!!
普通に3ヶ月上達法中断しとる!!

気を取り直して5巡目の課題

そんなこんなで
「え?」っていう方向に腹が決まったというか、
自分のプリンが何か分かったというところで
あと1巡はやろう!!と思い
5巡目の課題である質感に取り組みました。

この課題はやっていて楽しかったです。
漫画描いてる時の勢いと比べれば低速でしたがw
でも自分なりのゴールというか
「これがいいです!!!涙」くらいの
強い欲求が見つかった後
だったので、
目的が明確な一本道を走ってる心地で
安心感がありました。
漫画っつってもカラー絵が必要な時は
いっぱいあるし、
必要そうな仕上がりをいくつか研究しておこう!
みたいな気持ちで取り組めました。

6巡目

これ描いた時点で残り10日ほど残っていたのですが、燃え尽きました!!!
というか漫画描きたいから終わってしまった!!
チャッチャラーーーー!!!

まとめ

はい、こんな感じで紆余曲折
3ヶ月上達法に取り組ませていただきました!

着地したところが意外な結末だったのですが、
この上達法に取り組むことで
たどり着けたとも言えます。
本気で取り組んでしんどい事もあるからこそ、
「この道の先に何のいいことがあるんすか?」
という真剣な自問自答ができたんだと思います。
やっぱいいことがあると思えないと
馬力なんて出ないですよ。

私の場合、上達もしたと思いますがそれ以上に
物事への取り組み方が分かった事が収穫でした!
闇雲に頑張るんじゃなくて、
課題設定して効果を測定するっていう
試行錯誤のやり方は何にでも使えるものだし、
テコ入れしたらちゃんと変化するという
実感が得られたことが良かった
です。
漫画に対しても同じように取り組んでみたいとも感じています!

あと、もちろん最初に目的をしっかり定める方が
いいとは思いますが、
私みたいにこんなに途中
気持ちがぐにゃぐにゃしても、
それでも出来たよ!!!
ということも
お伝えしたいです。

最後に1巡目から6巡目までずらっと並べて終わります!

ここまで長々とした内容を読んでいただき
ありがとうございました!!!


よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは参考書の購入など有意義に使わせていただきます!