国道で転んだので個人で国に賠償請求した話 その1
2021年6月23日19時57分
通りなれた国道を自転車で走行中、何かに前輪を取られ、地面に頭から投げ出される。
強い衝撃と血の味を噛みしめて顔を上げると、迫る自動車のヘッドライトは私の目線より高かった。
後続車はハンドルを切って回避。
なんとか歩道に戻ると、駆け寄ってきた男性が声をかけてくれた。
救急への通報もしてくれた。
しまいには、近隣大学の医学部生と名乗る若者2人組まで登場。
自分の身体をあちこち触るなり、
「これはダメなやつです。」
と言い放った。
そのまま救急搬送された。
なにがダメなのかは教えてくれなかった。
数時間後、
顎を数針縫う挫傷と、奥歯の損傷、その他出血はあるものの
検査の結果、脳や内臓の異常はなし。
とのことだった。
何がダメだったのかはわからなかった。
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以上が、事故当日の様子です。痛かった。
翌日、現場を見に行って驚く。
仮舗装されたアスファルトが凹み、押し出され山になっています。
ここに前輪をひっかけたようです。
するとこの写真を見た知人から連絡が。
「路面不良でパンクしたことがあるけど、そのときは自治体に補償してもらえたよ」
なら、これもそうかも。
と思った私は、補償を受けるべく、動くことにしました。
まず、事故処理担当の警察官に電話で要件を伝えると、
・公道は、路面を常に正常に保つよう、管理者に管理義務がある。今回の事故現場は国道なので管理者は、国交省(地方整備局)。
・今回の転倒事故の原因が凹凸であることしても、この凹凸が管理瑕疵(かんりかし)となるかどうかは、他にこの道で転んだ人がいるかどうか、や、いつからこの状態になっていたか、などの調査結果による。
・警察は事故処理として原因究明はするが、補償の議論は当事者間(管理者‐被害者)で行ってもらう。
とのこと。
かみ砕くと、
補償をうけたいのならそっちで勝手にやってくれ
ということでした。
翌日に事故現場の現場検証を行い、状況調査をすることになりました。
続いて、国交省地方整備局へ電話問い合わせ。
まず、該当路面が危険な状態であることを伝えると、
「これから現場調査に向かいます」との返答。
その日の夕方、折り返し電話が。
担当者「補修完了しました。ご連絡ありがとうございました。」
即日対応はすごい。
と思いながら補償を受けたい旨を伝えると、
こちらも現場立会いの提案をされ、
なんと、 警察、国交省、個人
での現場検証をすることになったのです。
今回はこの辺で。
次回はおたのしみ、三者現場検証編です。
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