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Waiveどうでしょう(完結編)

開口一番「去年このライブを発表したときと今とで、状況がさほど変わらないとは思わなかった」「むしろ悪くなってる感さえある」というトークが許されるのは、彼らだからだろう。そして「自治体によって違うかもしれんけど、都は16時ぐらいに『今日の感染者数』って通知来るんよ。今日のはもう出てるか知らんけど、昨日の人数だけで横アリ即完やぞ」という善徳さんの一言で、客席に集った歴戦のおねえさま方が盛大にげふっと音を立てていたのはいうまでもない。これぞ「毒を以て毒を制す」というやつか。猛毒やけどな。

善徳さんのマイクを通さない「撤収!」という一言で、色々ありすぎた彼らのながーーーい20周年イヤーは幕を閉じた。わりと、ライブの数日前から都内の感染者数が爆発的に増えていたので、どれだけ対策を万全にしても、心の部分でいろいろ難しいところはあっただろう。だからこそ、田澤さんが「どう煽ったらええんやろ」と今更な話を始めたとき、善徳さんが「好きにやったらええんちゃう(ここに来るお客さんたちは進んでルールを破ったりする人ではないことはこの一年間でよくわかっているから)」と信頼を言葉にしてくれたことが、とてつもなく嬉しかったのだ。善徳さんが、家に浄水器のセールスが来た話や、会場に来る途中想定外の大渋滞にはまった話で、平気で10分近く場を持たせられる「話のうまい人」ではあるけれど「口の上手い人」では決してないから、余計に。

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最近、2016年の再演の時に買ったきりそのままにしていた鉄ぱいぷ君のマグカップを家で使い始めた。こうしていれば、先の約束がなくても、身近に彼らを感じていられるかなと。このふてぶてしい面構えゆえに「俺にコーヒー入れたら、砂糖もミルクも無力化したるで」という謎の圧力を感じるのだけど、まあいいだろう。現に今もこやつで白桃烏龍茶を飲んでいたりする。うん、美味い。

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