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耳パカと付き合っていく話

朝と夕方、わたしの右耳はパカパカと音を立てる。

医者によると耳管開放症というらしい。自分の声や呼吸、心臓の音が響いて聞こえる。飛行機に乗っている時に耳がおかしくなるあの感じ。「パカ」(耳管が開く音?)と鳴ると違和感がはじまる。治ったと思って頭を動かすとパカ、気がつくとパカ、気にしてしまうとパカ。特に朝と夕方、右耳がパカパカいっているので、いつのまにか「また耳パカ始まった」と周りに報告するようになった。

医者にも何度か診てもらっていて、漢方を飲むことになった。ただ、即効性はないし毎日のように耳パカなので、自分の声のボリュームがわからず仕事中の電話対応などとても困る。そこで、耳パカになってしまった時の対処法も教わった。
まずは、「横になる」。家に帰って試したところ、確かに耳パカが消える。ただ、会社や通勤中の電車内で寝転ぶわけにはいかない。
次に、「膝より下に頭を下げる」。医者の前ですぐに試してみる。すぐに耳パカが治ってびっくりした。ただ、場所を選ばないとなにかと大丈夫じゃない人に思われそうな気がする。
さいごに、「耳パカ側の首側面を押さえる」。これはいつでもできそう。耳パカも一時的に多少は落ち着く。

ということで今は、電話に出ながら首を押さえ、吊り革に捕まりながら首を押さえる日々を送っている。ちなみに、漢方は苦いので飲んだり飲まなかったりしている。よろしくないのは分かっているが、苦いのだから仕方ない。それよりも、耳パカとうまく付き合っていく方が今のわたしは幸せなのだ。

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