応用情報技術者試験 平成29年秋期試験午前問題問5 平成30年秋期試験午前問題問6 と木構造まとめ

木構造は、階層構造を持つデータで広く用いられる他、データの探索や整列などの用途にも使われるデータ構造です
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図2

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完全2分木
図3

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図4

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完全2分木とは、上から順に左詰めで要素を埋めていって、その深さの要素が埋め尽くされるまでは次の深さに行かない…といった構造の2分木のこと。

2分木の走査
2分木に含まれるデータを対象として探索を行う場合、その木構造をたどり節点をもれなく巡回する必要が出てきます。このように、順に調べていくことを走査と言います。2分木の走査方法には大きく分けて2つの方法があります。
図5

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応用情報技術者試験
平成29年秋期試験午前問題 問5

配列A[1],A[2],…,A[n]で,A[1]を根とし,A[i]の左側の子をA[2i],右側の子をA[2i+1]とみなすことによって,2分木を表現する。このとき,配列を先頭から順に調べていくことは,2分木の探索のどれに当たるか。

(ア)行きがけ順(先行順)深さ優先探索
(イ)帰りがけ順(後行順)深さ優先探索
(ウ)通りがけ順(中間順)深さ優先探索
(エ)幅優先探索

図5より
正解 エ

この問題の出題歴
* 応用情報技術者 H26秋期 問4
* ソフトウェア開発技術者 H17秋期 問10
* ソフトウェア開発技術者 H19春期 問10
応用情報技術者試験
平成30年秋期試験午前問題 問6

葉以外の節点はすべて二つの子をもち,根から葉までの深さがすべて等しい木を考える。この木に関する記述のうち,適切なものはどれか。ここで,木の深さとは根から葉に至るまでの枝の個数を表す。また,節点には根及び葉も含まれる。

(ア)枝の個数がnならば,葉を含む節点の個数もnである。
(イ)木の深さがnならば,葉の個数は2n-1である。
(ウ)節点の個数がnならば,深さはlog2nである。
(エ)葉の個数がnならば,葉以外の節点の個数はn-1である。

正解 エ
図4のような図を思い浮かべればよい。

この問題の出題歴
* 応用情報技術者 H23特別 問6
* 応用情報技術者 H25秋期 問6
* ソフトウェア開発技術者 H17春期 問9
* ソフトウェア開発技術者 H20春期 問9

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