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令和4年度 東工大 物質理工学院 総合型選抜 体験記

去年自分が受験する際に物質理工の情報が全然見つからなかった記憶があるので書いてみることにしました。受験が終わってすぐに書こうとしていたのに1年以上経過していますが…

この体験記の構成は以下のようになっています。

1.自己紹介

自分は公立高校を卒業後、1年間の某S予備校での浪人生活を経て、総合型選抜で東工大の物質理工学院に合格しました。現在は東工大の1年生です。特にこれといった化学の実績があるわけでもなく、高校では音楽系の部活動をやっていました。

2.総合型選抜を受けた理由

現役の時からすでに総合型選抜の存在は知っていましたが、高校から「何か光るものがないと受からない」といった感じで言われていたので、受けようという気にはなりませんでした。現役では私大や東工大の前期試験などを受けて全て落ちて浪人することになりました。

その年に高校の先輩で総合型選抜で受かった方が何人かいることを知り、少しでも東工大に行ける確率を上げたいという気持ちもあり、受験を検討し始めました。その後、予備校に入ってすぐ、クラス担任から東工大の総合型選抜を勧められ、受験を決意しました。

受かる自信があったわけでは決してなく、現役時でも共通テストが750点ほど取れていて足切りを突破できる自信はあったこと、足切りを超えれば倍率2倍程度になるなら出願しよう、くらいの気持ちでした。

3.志望理由書について

自分は7月あたりに一回志望理由書を書きました。最初はどういう風に書けばいいのか全く分からずに書いていて、今見てみると酷いものだった気がします… 書いたものを何度か予備校の担任や家族に添削してもらい、9月ごろには大体完成していました。そこから少しずつ手直しをして、11月末に清書をしました。

早めに志望理由書を書き始めたことで、自分がなぜ東工大を目指したいのかがはっきりとし、勉強を頑張る原動力にもなったので良かったと思います。

ただ、清書の段階で少しトラブルが発生しました…わざわざ下書きをしたのに、(ちょっと字が大きくないか…?)と思って字を小さくしながら清書をしていたら思いっきり字を間違えてしまったのです。急いでもう一つ願書を取り寄せて書き直しました。誤字にはよく気を付けましょう。

4.共通テストについて

これはトラウマですね…現役時(2021)は得点調整後の点数が749/900だったのに、710点まで下がってしまいました。難化の影響もあったと思いますが、緊張しすぎて普段しないようなミスを連発してしまったことが原因だったと思います。浪人すると高校の人と同じ会場なわけでもないため、緊張のほぐし方は考えておくと良いかもしれません。

2022年は710点で足切りを突破できましたが、例年だと通っているかははわかりません。

5.試験について

多分一番読んでいる人が気になっている部分ですね。

2022年の物質理工学院の総合型選抜では、午前中に90分の筆記試験、午後に面接(口頭試問)がありました。
女子枠の導入など、入試実施の制度が変わっているので、最新の情報は東工大の募集要項を確認してみてください。

この記事を書いた時点では、次のHPのように予告されています。(2023年3月14日時点)
https://admissions.titech.ac.jp/admissions/examination/news/2022/065296

筆記試験に関しては、東工大のHPにあった過去問を数年分、ざっくりと解きました。問題がどのような形式で出るかを把握するにはよかったかなと思いますが、出来なくて凹みました。それでも本番で出来ているので、気にしすぎは禁物です。本番はまあまあの出来で(行けるかも…?)という気持ちで筆記の試験室から面接の控室へと移動しました。

控室はスマホの使用が禁止で、化学の勉強をしている人がほとんどだったと思います。受験番号によっては待ち時間がかなり長くなると思います。

面接では最初に準備時間(25分だったと記憶しています。)が与えられ、そこで初めて問題を見て、教授たちにプレゼンする用の紙に答案を書いていきます。時間が足りず、問題を解き終えることは出来ず、最初のほうの問題をアドリブでやる羽目になりました。答案を書いた紙を書画カメラで写しながら発表するという感じで、色ペンも大学側が用意してくれていたので活用しました。
プロッキーの青、赤、黒色とえんぴつ、ボールペンが用意されていて、自分のペンも使うことができました。説明用の図を描いたりする際には色を積極的に使うよう意識しました。

面接室に入った後は6分間で問題の解説を行い、その後8分間で質疑応答、といった感じでした。圧迫的な感じでは全然なく、教授の質問は結構誘導してくれる感じでした。口頭試問では、自分の意見をはっきり言うことを意識していました

志望理由書の内容には全く突っ込まれず、問題の内容に関する質問をされて終わりました。筆記の手ごたえは悪くありませんでしたが、面接がボロボロだったため落ちているだろうなと思いながら帰りました。翌日が慶應の試験だったため、引きずりすぎるのも良くないな、と考え本館の写真だけ撮って真っ直ぐ帰りました。

6.おわりに

ここまで読んでくださりありがとうございます。開示を見ても100点満点の点数が書かれているだけで、何が総合型選抜の受験で重要かはいまいちわかりません。ただ、この体験記が「物質理工の総合型選抜はどういうものなのか」を知ることができるものになっていれば幸いです。

もし何か質問があれば、自分のTwitterアカウント(ID:@kopen__haagen)のDMまで遠慮なくどうぞ。



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