字が好き

私は人の書く字が好きだ。
うまい字でも、下手な字でも、好きな人の書いた字ならば「あぁ、こういう字を書くんだ」ってうれしくなる。

大人になると学生の頃と違い、同じ会社に勤めているとかでない限り、人の字を見る機会が少ないと感じる。

なので、大人になってから仲良くなった人の字を見るととても大切なその人の一面を見せてもらったような感じがして嬉しくなる。

(幼馴染の友人からの年賀状などの字も、懐かしくてとても良いのだが)。

そういえば、最近きになるあの人はどんな字を書くのだろう。
まだ見たことない。

字を見るのが楽しみである。

もし万が一、お付き合いできたりなんかして私のわがままを聞いてくれる機会があれば、字をたくさん書いてほしいな。

30分間筆談で会話とかしてみたいな。

と、おかしな妄想をするのでした。

ちなみに今読んでいるエッセイ集「でも、ふりかえれば甘ったるく」には、もっと激しく字フェチの人が登場する。

こいぬまめぐみさんという方(著者)だ。
その人は字を見て恋に落ちたり、筆跡でクラスメイト全員を特定したり、知らない人が書いた字に惚れ込んでバイト先(スーパーの青果担当)で野菜について書かれたメモ書きを収集していたらしい。

なかなかである。

こいぬまさんには及ばないけれど、私も字好きなので楽しく読ませてもらった。

あの人の字、早く見たいなぁ。

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