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空に透けた銀河


レコーディング中、ギターの音作りに悩んでいると、夕日の空の奥にとても大きな銀河が透けているのを見つけた。

とても濃いオレンジ色の空に、ぽっかりと宇宙の穴が空いていて、そこにとても明るい銀河があった。

信じられない光景とその美しさにレコーディングも忘れて、興奮して話しながらみんなでそれを見ていた。

外に出ると沢山の人が道端で立ち止まってその銀河を見つめている。

気がつくと突然、海の側にある広い丘に立っていて、たくさんの人とその銀河を眺めていた。

とても長い間、そこでみんなで笑い合ったり、泣き合ったり、抱き合ったりしていた。
そこにいる人は誰もがすごく幸せそうで、空に透けたその銀河をまるで自分達の子供の住む世界みたいにみんなで愛を持って見守っていた気がする。そうする事がこの瞬間この世で一番幸せで、そしてそれをみんな当たり前のように知っているようだった。

また気がつくと今度は、おばあちゃの家の近所の子供たちと追いかけっこをしたり、近くの川に一緒に入ったり、ふざけて落としあったりしていた。

もうすぐ夕日が落ちようとしていて、銀河の周りの宇宙はいっそう深くなっていくところだった。
子供たちと遊びながら、ため息の出るくらい美しいその銀河を何度も見上げていた。

そして夕日が落ちるまで、これから毎日こうやって過ごすんだなと訳もなく幸せが込み上げて来ている中で目が覚めた。

とても鮮明な夢だった


たとえ空に銀河が透けていなくても、身近にある幸せをたくさんの人と分かち合いたいなと思った朝でした。

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