「星の開拓者たち」 始まりの話

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ポツンと一家家がある。

ごちゃごちゃ機械と、そこらに歯車。

いたる所にあるのは、
一見ゴミにも見えるし、
人によっては宝物になるものばかり。

そんな物をガチャガチャいじっているのが1人。

彼にはポップン・ピップンなんて名前がある。

もともとは、どっかの国のお金持ちだった。
だけどとっても飽きやすい
来る日も来る日も退屈で退屈で。

どんなに美味しいご馳走を食べても
「もう飽きたよ」

どんなに素敵な服を作ってもらっても
「もう飽きたよ」

こんな毎日だった。

ある時、野良猫が家にやってきた。
ポップン・ピップンは別に珍しくなんてないなって
気にもしなかった。

だけど野良猫からポップン・ピップンはこんな話を聞いた。
「すべてが金でできている宇宙があるんだよ」

なんにでも飽きちゃうポップン・ピップンはその話を聞いて初めて「飽きた」と言わなかった。