デミウルゴス計画ヲ追ウ

読者諸君は軍で進められているある計画を知っているだろうか?
その計画の名を、「デミウルゴス計画」という。


皆、一度は我が国の軍が開発している兵士たちを見たことがあるだろう、先の大戦で我が国に勝利をもたらしたロボットたちのことだ。
現在は戦闘用兵器を取り外し、市街にて各々の社会奉仕活動をしている

↑街を歩き市民に挨拶をするT-555型
↑歩行者天国に留まる巨人
↑雨の中交通整備を行う

人間に変わり、戦場に出向いたロボットたちは多くの戦果をあげてきた。

中でも我が国が誇るロボット開発の第一人者であったファウスト氏が近年の研究で、如何にして敵を効率よく攻撃し、弾丸を回避し、陣形を組んだりすることを自ら考え実行に移すロボットの開発に成功し、先の大戦では開戦から僅か3日で敵の第一線を壊滅的な被害にさせることに成功した。

(ファウスト氏は大戦後に、死去された。
 ここに深く哀悼の意を示す。)

ファウスト氏

デミウルゴス計画は、今後予想されるだろう大戦に備え、軍が開発している巨大な兵器の製造計画なのだ。

デミウルゴス…その名だけ聞くと「創造主」等の意味を読者諸君は思いつくであろう。
しかし、ある書物においては「偽の神」としている。

それほどまでに大きな力を持つ者、もしくは、人工的に「神」に匹敵する程の力を創ろうという計画なのだ。

(神が存在するかどうかは読者諸君に任せる)

現在のロボットたちは最高でも2メートル位であるだろう。だが、「神」はそれよりも遥かに巨大だという。
体が巨大なだけではない、その腕には同じく巨大な兵器。
力も体に見合ったものを兼ね備えている。
(実験では金属の柱をたかだか数秒で曲げたらしい)

最大の特徴はこのロボットは人が乗れるということなのだと、建造に最も力を注いだ人物、オーギュスト氏は語る。
オーギュスト氏はかつて、ファウスト氏の弟子であった人物である。

以下は当方がオーギュスト氏にインタビューをした際のオーギュスト氏の言葉である。

「私の師であるファウストが作ったロボットたちは皆、傑作であった。
彼は思考をもたせることにより、ロボットたちを進化させたのだ。
しかしながら思考を持ったことによりロボットたちは“感情”を持ってしまったのだ。
戦闘を中断してしまったり、中には戦場から逃げ出したものまでいた、こんなことでは、我が国は戦争に勝つことは出来ない!

だからこそ私は、この「神」に思考を持たせなかった!
ただ、敵の攻撃を寄せ付けない巨大な体を持ち!圧倒的な火力をもって敵を焼き払う力を持つ存在!

それが、デミウルゴスなのだ!」

と続けた。

次回の大戦では我が国の勝利はもはや約束されたのと同じなのではないだろうか?

SteamTimes 記者 
アンドリュー・ギルバート













軍事関係者に直接聞いて