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注意事項(という散文)

これがホントに注意事項なら、念の為この文書は1度偉い人の手にわたり、何度も読みかえされ、誤字や脱字がないか点検されるだろう。更には、言葉のあやの発生を防ぎ、いや本当は、それ以前の話で、まずこれがホントに注意事項なら、この世界の規範という規範を敢えてあらいざらいにしない、ということはまず許されないだろう。だからこそ逆説的にこれは注意事項ではない。だが、だからこそこれは注意事項なのである。

注意事項が、この世にはありとあらゆる注意事項が存在するという点で∞なのならば、この文書はまさに0である。
私は、∞と0は限りなく近い部分に存在している、と思う。

確かに0と無限は無限小と無限大の関係において数値上距離があるように思うけれど、0と無限(及び数学)に「文脈」や「他意」の存在しうる隙間があるなら、0と無限の距離が近いと考えている人の文脈には、0と無限がどちらも

「どうしようもない数」

であるという前提が存在して、それゆえの共通点、それゆえの0と無限の接近概念なのでは無いか。とおもう。少なくとも私はそうである。

だからこのこんなに前置きいらんやろすぎる以下の散文は、極めて注意事項ではなく、務めて注意事項なのである。


だからこそ、聞き流してください。


閉まるドア、
熱中症、
忘れ物にはご注意ください
この世は危険に溢れてる
例え恐竜が絶滅したって…

美の基準、
決める人。
二重整形にはご注意ください
この世は危険に溢れてる
例え恐竜が絶滅したって…

関係ないんだ
他人のことは
生きるだけで
グロテスク
関係あったって
他人のことは
口出せやしない
シニカル
……だとおもうかい?派手な演出は嫌いだ!

君が涙溢れるほど
愛おしい日を迎えるためには
派手な演出も大きな音も要らない。

人は大きいものに目を惹かれる癖に
ささやかなものばかりを美しく語ろうとする。

真理ならば図鑑が教えてくれるけど
君は景色を見たいんだろう?

で、君は景色が見たかったのに、君、は、その人のストライプシャツの隙間にまた、「ある種の隙間」(おそらく海峡のような)を見たんだろう。だから酷く肩を落としている。そうだろう。

例え君がその瞳で捉えた海峡のすぐ近くに位置する君の愛する南の島が、時間の境目なんて気にする人の一人もいないゆららかな土地だったとしても、絶対に、境目の中にしか境目はない。だからこそ、どれだけゆららかな土地であっても、それは境目そのものってことなんだよ。

ある種の点滅
ある種の境界
ある種の暴力
と言った具合で、それが現存する種とは数ミリ離れた亜種であることで、何故か許される全てを殺すためにあるものが、まさに「その種」なのだと思う。属することの意味は属さないものを指さすためにしかない、というと、あまりに冷徹に思えるかもしれないが、本当にそうだと思う。だから我々は誰も傷つけないために、「その種」になることを辞退して、ある種で居続けるべきなのだ。

私がこの世における固有のなにかにならないことは、この世における固有のなにかになれない事物を守ることに繋がるとそっと思うのである。

だから私はいつだって、a 地球
にいる。これを人は現実逃避と呼ぶ。

私に嫌いな人が存在するとする。彼らはthe 地球
にいる。これを人は被害妄想と呼ぶ。

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