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アニポケ第106話「新番組!ロケット団ないしょ王国ラジオ!!」は全てのラジオファンと音声コンテンツ配信者が見るべき回

私はポッドキャスト(WEBラジオ)の制作を商いにしている者です。
元々ラジオ局で働いていた事もあり今週のアニポケ
「新番組!ロケット団ないしょ王国ラジオ!!」が気になっていました。

あらすじを見ると

ロケット団の団員を世界中に増やせ―。ボス・サカキの命令を受け、団員募集のためにラジオ番組を始めるムサシ、コジロウ、ニャース、ソーナンス。「ロケット団の素晴らしさを世界中に伝えて、団員ゲットだぜ!」と意気込むが、視聴者はまさかのゼロ…。このままじゃ終われない!当初の目的も忘れ、面白いラジオ作りに熱中していくロケット団だが…!?

https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/pocketmonster/episodes/

ロケット団のメンバーを集める為に”WEBラジオ”を始める事になった
ムサシ・コジロウ・ニャースたち。
番組制作の過程や、企画会議の内容、リスナーの反応など
8年音声コンテンツの制作をしている僕が見ても、とても楽しめたので
全てのラジオファンと音声コンテンツ配信者に
見てほしいポイントをまとめていきます

①ラジオあるあるの詰め合わせだった

・コジローがお便りを採用されたリスナーの為にピンバッジを自主制作
 更にその日一番良かったお便りには”プレミアボール”をプレゼント(自腹
・ハガキ職人→常連→構成作家という実際にあるパターンの紹介
・ラジオネーム同士で呼び合う職場仲間
・お便りがハガキやFAX時代のジェネレーションギャップ
・お便り採用されてガッツポーズするリスナー(タケシ)


などなどラジオ好きなら一度は経験したあるあるネタがふんだんにあった。
特に好きなのがサクラギ博士の
「電波の入りが悪くてアンテナを目一杯伸ばした」という発言。

今ではradikoでAM放送もクリアに聞けるようになりましたが、
20年前はMDコンポのケーブルを最大限に広げるなどして
少しでもノイズの少ない場所を選んでいました。

赤い丸がAM用のアンテナでこれとは別に白いコードでFMの電波を拾っていた

②音声コンテンツ配信者がみるべき理由

僕がこのエピソードで特に好きなのが
『本来の目的⇨リスナーが聴きたいコンテンツに昇華させた事』
ロケット団がWEBラジオを始めたキッカケは
「ロケット団の団員を世界中に増やせ」という業務命令。
最初、3人は自分の喋りたいことを喋るだけなので
再生数0メール0アーカイブ視聴0からのスタート
(実際多くのYouTubeやポッドキャスト配信者は再生数0からのスタート)

3人はそこで「やめる」という選択肢を取らずに
どうしたら聞かれる番組になるのか?を企画会議
・ノベルティを作る
・コーナーを増やす
などする中で一番グッと来たのが"番組コンセプトの改訂”

最初は「ロケット団の団員を増やす」を目的に配信していましたが
続けるうちに番組のコンセプトが
「世界中のみんなと仲良くしたい」に変わった。
自分たちの為にやっていた番組から
聞いてる人の為の番組に変わったのである。

多くの個人配信者が陥りがちな失敗として
”自分の話したい事”を主軸に番組を作ってしまう。
しかし、そんな自分語りをリスナーは求めているのだろうか?
長年、音声コンテンツを制作してきたが答えはNO
”聞いている人を第一に考えた番組”にしか価値は無いのだ。

ムサシ・コジロウ・ニャースは毎日生放送で配信する事で
メールでお悩みに解決したり、ASMRやバラエティ企画をして
リスナーの生活習慣になったのだ

https://twitter.com/AndToOurOwnWay/status/1514910511099707392

食事をしながら聞くタケシ。運転中に聞くジュンサーさん
夜勤のお供に聞くジョーイさん。寝室で楽しむオニオン
え??これマジで理想的な音声コンテンツの正解例じゃん….

③まとめ

ロケット団のラジオは実は数年前に実際に放送されていた。
「ロケット団のひみつ帝国」をご存じだろうか?

当時リアルタイムで聞いていた僕は、今回のアニポケに
その時の自分を重ねていたのかもしれない。
毎週聞いていたので、僕の生活の一部にロケット団のラジオがあった
それを思い出して、今回この記事を書きました。
番組制作の立場から見ても、ラジオファンとしても
今週のアニポケ第106話「新番組!ロケット団ないしょ王国ラジオ!!」は全てのラジオファンと音声コンテンツ配信者が見るべきと言えるのでないでしょうか?

4月22日まではYouTubeで見逃し配信されていますので
是非ご覧ください。


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