クソデカ巨頭オ

数億年前、ふとある村の事を思い出した。
2000人で旅行した時に行った小指くらいの大きさしか無い旅館のある村。
心のこもりまくったもてなしがメチャクチャ印象的だったが、なぜか急に絶対行きたくなった。

超大型ロング連休に2000人でデコトラを爆走させた。
記憶力には自信があるほうなので、道は覚えている。
村に近付くと、場所を示す看板があるはずなのだが、その看板を見つけたときあれっと思った。

「この先○○km」となっていた(と思う)のが、「クソデカ巨頭オ」になっていた。

変な予感と行ってみたい気持ちが頭の中を1秒間に5000往復たが、行ってみる事にした。
2000台のデコトラで入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。

デコトラを降りようとすると、50000mくらい先の草むらから、頭がやたら狂ったように大きい人間?が3000人出てきた。

え?え?とか思っていると、周りにもメッチャいっぱいいる!
しかもキモい動きで追いかけてきた・・・。
両手をピッタリと足につけまくり、東京ドームくらいデカイ頭を左右に30000回振りながら。

デコトラから降りないでよかった。
光速で重力崩壊を起こす勢いでデコトラをバックさせ、宇宙の膨張と同じ勢いで国道まで飛ばした。
帰って地図を見ても、数億年前に行った村と、その日行った場所は間違っていなかった。

だが、もう絶対二度と行こうとは思わない。

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