精神科医がみる五等分の花嫁

大人気アニメ、五つ子のキャラクターの違い、その5つ子に負けない個性の上杉くん。6人が織りなす感情にドキドキしたり、キュンキュンしたり。5人全員のキャラクターが全然違って、この子はどんなアプローチをするんだろうとどんどん続きが見たくなる作品です。

その中で私が好きなのは、三玖。
最初みくは、5つ子だから、みんな五等分という概念が強い。5人はみんな平等でなければならない。
でも、途中で気がつきます。上杉が四葉の運動神経について、「元は同じはずなのに、彼女だけずば抜けた運動神経なのは、後天的に四葉が頑張ったから。だからその頑張りを認めるべき。」というのです。それを聞いて四葉は、みんな平等でなくて良い、公平に行こうと考えます。

これて日常でも同じことだと。勉強でもなんでも、学校で同じ授業を受けている以上、みんな勉強の機会は平等です。だから、そこからできるようになるかは、自分の努力次第。頑張ったぶん結果に出る。結果から見たら公平じゃないかもしれないけど、自分の努力を入れたら、大変公平ですよね。だから、日常でも、できる人を、(あいつばっかー)ではなく、頑張りを認めてあげて、自分なりの頑張り方を認めてあげる、それが素敵だと思います。そして、そのあとの一花の行動にも、この公平の言葉は関わっている。公平という意味は、自分が頑張っただけの成果が自分に返ってきて良いんだよということ。ただ、一花はとてもずる賢いことをして、他人を落として自分が欲しいものを取ろうとします。上杉はその辺そうに気がつきますが、これは公平とは言えないし、バレた時に、双方に亀裂が走る。
だから、公平はすごく大切。そして、その努力は自分も周りも認めるべきところです。そこを認めると、笑顔が生まれる。敵から好敵手としてのライバルに変わります。もちろん元々の才能の違いはあります。でも、そこに関しては自分の才能と向かうべきです。5つ子はできる教科が全員違う。なので、お互い教えあう戦法で進級します。これは自分の得意を知らないとできないですよね。自分の得意を知れば人を助けられるし、自分も理解度が上がる。だから、最初は平等から、そして得意を知って活かして公平に。それが仲の良い真のライバル関係だと思います。
ライバルはお互いを認め合って、上っていくもの。敵は、蹴落としもあって、両方破滅するかも知れないもの。
どうせなら、みんなで向上したいですよね!

そして、もう一つ。全く一緒はこの世でありえないということ。どれだけ真似しようとしても、個体には今までの環境や話した人、いろんな違いがあるので、5つ子と言えども、全く一緒はありえません。
だから、私は、自分の知識を自分だけのものにして人に取られないようにするという考え方が好きではないのです。相手にどう伝えたって、全く一緒のものはできないし、伝えるからこそ自分の知識も磨かれる。そして、質問されると、さらにどんどん洗練されていきますよね。
だから、私はライバルであっても、共有、高め合っていきたい、そう思うんです。
このアニメは恋のライバル。でも、日常で、どんなライバルでも同じこと。
自分のライバルと話さないより、仲良くなってみると、意外な結果が起きるかも知れませんよ!

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