ダーウィンズゲーム

別冊少年チャンピオンの漫画、ダーウィンズゲーム。

私は、アニメで観ました。まだシーズン1のみですが、すでに2を期待してしまう内容。

ダーウィンズゲームと言う名前、ダーウィンの進化論から来ているんだと思うけど、このゲームに参加すると、シギルという力が手に入って、要は人それぞれ進化した状態になる。

どの進化が一番生き残れるか、という意味のゲームでダーウィンズゲーム。

このゲームは、殺し合いのデスゲームなんですよね。最初から。

でも、実は設定は、勝ち負けを決めろと言っているだけで、殺せとは言っていない。現にシュカは降参して、カナメと手を組んでいます。

人間が、何か物事の優位性を保つとき、話し合いというのはかなり高度な技術。悲しい現実を言えば、家庭内暴力が遺伝する確率が高いという話は、結局は目の前で、暴力による服従という最も簡単な方法を知ってしまっているから。(もちろん、その後の人生の中で人と出会い、DVと無縁の人生の方もたくさんいます)

このダーウィンズゲームでも、話し合いでの勝ち負けが決まる例はかなり少ないです。

人間の悲しいサガが出ていると思います。

また、最後の方でのカナメの覚醒。これを覚醒と言っていいのかわかりませんが、最初は、殺すことに躊躇できていた人間がどんどんその状況に慣れてしまう。なれるから生き残れるんだけど、ひどい悲劇や残酷性と環境が結びつくと、簡単に人間の心を蝕んでいく。

私はこのアニメでスタンフォード監獄実験という有名な心理学の実験を思い出しました。生徒をそれぞれ、囚人と監視役にして実際に過ごしてもらうと心理的変化が起こるのか、という実験です。結果は、6日間で中止になる程、お互いの精神は役になりきってしまいました。どんな人間でも、環境で残酷さに慣れてしまうんです。

これが進化というのか、覚醒というのか、順応というのか、私にはわからないけれど、人間ってそんなものなんですよね。

逆に言えば、いい環境への順応だってある、ということは覚えていてほしいです。

自分の心への影響は、自分の意思とともに、周囲の環境もすごく大事。このゲームでない現実であれば、その環境の選択も自分でできるはず。だから、結局は自分の意思とともに行動・選択って大切。ということを今日はお話ししました。

ちょっと暗い内容だけど、ハラハラドキドキですごく面白いので、ぜひ観てください。

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