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歳をとるのも

新型コロナウィルスの感染拡大を懸念し、未だ病院も施設も面会制限が出されているところがあるようです。

昨年母の姉が他界しましたが、その際も施設への面会も葬儀やその後の法事への参列もかなわぬまま一年以上が経ちました。

私の周りでも故郷のご両親に会いに行けない、入院中の身内の面会に行けないと悲しい思いをしている人が何人かいて、何とも厄介なものが流行ってしまったな、こんな世の中になるなんて想像もつかなったです。

母は帰省できないことを確かに残念がってはいますが、「しょんなか(仕方ない)」とこの状況を受け入れています。私の方が会わせてあげられなかった、連れて帰ることができなかったと思ってしまい、しっかりと受け入れている母は立派だと感心しました。

もしかしたら、もう歳を重ねた分自分のことで精一杯で人のことを考える余裕なんてないのかもしれませんね。これも老いなのかもしれません。

母はよく「こんなに幸せでいいんだろうか」と言う言葉を口にします。

戦争と言う大変な時代を生き抜いて、夫を見送り姑を見送り、今ようやく自分が中心、自分が優先でマイペースに生活できるからでしょうか。

「歳をとる」ことは「多くのものを失う」と悲観する人も多いようですが、逆に幸福度が増す人もいるようです。今まで所属していた社会やコミュニティから身を引くことで、寂しさもある反面、他人と比較することなく自分の価値観でマイペースに生きられることが心を穏やかにしてくれるのだとか。(もちろん個人差はあります)

歳をとることも悪いことではない。
母の笑顔を見ていると心からそう思います。

今日も一日お疲れさまでした。
これを読んでくださるあなたの明日が、良い一日となりますように。
ゆっくりお休みくださいね。

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