学習塾の運営の仕方⑦ 大成功への道 12月1日版
前回の⑥までに、かなりのことは書いたつもりなので、これからは思いついたことをつけたして行きます。今まで書いたこととダブルかもしれませんが、それはご愛敬。
というよりも、ダブっているのは、それだけ大事だと思っているからです。
困ったことが起きたら、必ず問題点をはっきりさせておきましょう。
簡単です。聞けばいいのです。「どうしてそうするのですか」。
授業中に騒がしいと思ったら、「とめましょう」。そのままにすることは絶対にさけなければなりません。
あなたはこんな騒がしい塾に通いたいと思う?ほかの人も通いたくないでしょう。どうする。この塾を続ける?
こうやるのです。とめ方の例がわかりますか。
とめ方がわからないと、もうすぐ塾はつぶれます。他の生徒が辞めていきます。
お母さんとどこかで会ったときに、「やめさせようかと思った」と言われたこともありました。その生徒とはうまくいっていたのに、です。
すぐに電話して、やめてもらうしかないが、どうしてあんなことを言ったのかは必ずきいておきましょう。
つっかかってくる生徒。どうしてそんな口きくの?
怒らないで、冷静に対処してください。返答次第でやるべき対策が立てられます。
自分の思ったような授業ができないときは。
前にも書きましたが、授業中に絶対に戦ってはなりません。潰されます。授業中に戦ってやめさせると、保護者から「も」苦情がきて、その対応に神経を消耗させられます。その時間中に、「なにもしない」を選択してもいい。
いや無視して授業する方が楽かもしれません。
1回潰されると、復活させるには2~3年かかります。問題のある生徒を受け入れてしまうと、がんばっている生徒も伸ばすことができず、受験に失敗させてしまってからその問題のある生徒のせいにすることはできません。
授業中にぐっすりと眠る生徒は成績が上がるはずがなく、成績が上がらないと確実にやめていきます。「授業中に寝ていたら成績が上がるはずがない」とすぐに「親に」言わないと、いつまでたっても変わりません。変わる日がくるはずがありません。
部活動で疲れ切ってから塾に、こないでもらいたい。塾にくるときには親が送ってくるから起きているのだろうけど、さっそく寝てしまうのをそのままにしてはいけません。
ここの塾は、みんなが楽しそうに通ってくれる塾だ、という自信。塾にくるほうが当たり前という感覚は、その当たり前が持続できるように、少しでいいので神経を使っていきましょう。
授業中に眠る生徒がいる場合には、その生徒がいない方がかえって楽に授業ができるはずです。必ず親に親に、授業中にグッスリ眠っているので、成績が上がるはずがないので、といってやめてもらうしかないな。
学校の先生で怒鳴る人がまだいるのかな。
塾の先生は、もっと冷静に対処できるようになりましょう。
どうしてそんなことをするんですか。
あなたはこんな騒がしい塾に通いたいと思う?ほかの人も通いたくないでしょう。どうする。この塾を続ける?
学校は生徒をやめさせることができないが、塾は生徒をやめさせることができる。
どこかからの情報で、「生徒をやめさせてはいけない」ということを言う人がいても、絶対に信じてはいけません。
ある塾の先生の体験談。知り合いの親御さんから頼まれて、生徒を預かったのだが、その生徒がうるさくて、一人減り二人減り、最後はその生徒だけが残った。そしてその生徒もやめて行くのだが、その生徒は、「ここの塾はうるさい」と言ってやめていった。
これは笑い話程度ですむ話ですが、意図的に塾を潰しにくる生徒がいる。
その場では絶対に戦わないで、お母さんに電話で、「ここの塾では成績を上げられません」。こういわないと、他の生徒のためにも、その生徒のためにもなりません。
塾を潰しにきている生徒の対応はこれしかない。生徒がかなり集まっている段階でつぶされると、痛手が大きい。
生徒の一人が、あの人は不良だよといったとき。お母さんたちが、先生も苦労されているようですねといったとき。すぐに決断してください。
中には、中学校3年生で、本当は成績を上げようと思ってきているのに、こちらの授業の仕方についてこない生徒の場合には、できるだけ早くやめさせてほかの個別指導塾にいかせないと、取り返しがつかないし、受験に間に合わない。
自分の思い描いている授業ができない生徒で、生徒が一人しかいない場合でも、できるだけ早めにやめさせて、一旦ご破算にすることをお勧めします。
なお、誰でも知っていることだと思いますが、中学3年生の入会には慎重の上にも慎重になってください。いい生徒が困った生徒をつれてくることがあります。
ある程度優秀な生徒なら受け入れてもいいですが、学力が低いと思われる生徒、こちらが思っている授業についてこれない生徒、受け入れないで、個別指導に行くように話してください。
まちがえて入会させても、ついてこれないとわかったら、すぐに辞めさせないと、その生徒のためにもならないし、ほかの生徒たちが「全員」受験に失敗する。それこそ月謝を1か月分返してでもやめさせましょう。
やめさせるときの電話の仕方はもう書きました。
前にも書きましたが、個人事業は事業主にやる気があるうちは大丈夫。生徒に潰されなければ塾は存続させることができ、大成功する可能性が高まります。
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