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インドを知る①インドの所得税と日本の所得税の違い

「インドの所得税はなぜ高いのか」と思ったことはありませんか?
今回はインドの所得税と日本の所得税の違いについてお話しします。

インドの所得税と日本の所得税はどう違う?
日本では、その言葉通り、所得税と言うと個人が得た所得=所得税ですが、インドは法人が得た所得(に対する利益。つまり法人税)は所得税、そして個人が得た所得も所得税と言います。法人・個人どっちも“所得税”なの?と混乱しますね。インドの法律(その名もIncome Tax Act 1961)のタイトルが”所得税法”となっていて、その中で個人・法人に対する所得への課税がいろいろと規定されている。という訳です。呼び方の違いはありますが、日本もインドも所得税に大きな違いはありません。

インドの個人所得税はなぜ高い?
大きな違いはありませんが、インドの個人所得税は高いです。それには理由が2点あります。
①控除がない
インドで得た所得に関しては基礎控除がありますが、外国籍の就労者(Expat)にはありません。医療、住居、配偶者などの基礎控除は日本では当たり前ですが、インドで働く外国籍の就労者には一定額の控除はあるものの、そのような控除はありません。
②税額に税金がかかってしまう
日本では、会社従業員の所得税は会社が納税します。ですが、インドでは個人がその所得税を直接納税する場合が多いです。日本のように、会社が個人の所得税を納税すると、その所得税にも税金が発生してしまいます。そのため、税金額が高くなってしまいます。

納税の方法は?
インドに赴任するとまずPAN(Permanent Account Number)番号を取得します。この番号を使って会計士が税額を計算し、納税を実施します。

今回の「インドの所得税と日本の所得税の違い」はいかがだったでしょうか?
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