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インドを知る②契約書に必要な書類

インドの契約書は複雑で読み解きにくいと思ったことはないでしょうか?
今回はインドの契約書で必要となる書類や考え方についてお話します。

なぜ"レターヘッド"が必要?
法人登記や家を契約する際に必要となる契約書にはたくさんの書類が必要です。その全ての書類には"レターヘッド"が必要になります。日本ではあまり馴染みがありませんが、レターヘッドは会社が発行する"公的な書類"を示すもので、インドでは会社に規模に関わらず必ず準備されています。

押印とサインは青色
契約書には押印と直筆のサインが必要になります。インドの押印の色は日本のように赤色ではなく、青色です。そして直筆サインもまた青色です。その理由は、本物(原本)とコピーを区別しやすくするためと言われています。

契約書が読み解きにくい理由
インドの契約書は、実際に発生し得るあらゆる事柄を、全て網羅して記載します。「そんな細かい事まで契約書に記載するのか」と感心してしまう程、事細かに記載します。これが、契約書が読み解きにくくなってしまう一因です。

契約書の中身で気を付けること
なぜインドの契約書はあらゆることを事細かに記載するのでしょうか。

例えば、商品の売買が行われる場合
支払者が売買代金の回収に関し様々な理由をつけて、代金支払い期限を延ばそうと交渉します。支払者は商品を購入する権利を主張し、約束通りに商品の出荷を要求します。日本であれば、このような場合、出荷した商品の代金を支払うまで、次の商品出荷を拒みますが、インドでは「商品代金に未払いがある場合、出荷を拒否する」と契約書に明記しなければ、商品の出荷を求められます。そして出荷を拒むと、裁判が起きて長い時間と費用がかかってしまうかもしれません。

このようなトラブルを避ける為に、契約書には発生し得るあらゆる事柄を全てを記載し、有事の際に対応・判断が出来るようにしておく必要があります。

今回の「契約書に必要な書類の話」はいかがだったでしょうか?
この他にもインドには「わからない」「わかりにくい」がたくさんあります。当社ではインド相談室を開設し、皆さんの「わからない」に出来る限りお答えしております。お気軽にお問い合わせください。

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