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インドを知る⑥インド人給与や各種手当について

皆さんはインド人給与の仕組みについて興味はないでしょうか? 今回はインド人の給与や各種手当についてQ&A方式でお答えしようと思います。

Q:インド人の給与はいくらぐらいですか?
A: 大卒のインド人の初任給は約5万円程度です。課長クラスになると10~15万円、更に役員クラスだと100万円越えになる事もあり、上級職は日本より給与が高い場合があるようです。上級職の給与は成果報酬型になっており、目標に対し●%達成したかで給与が決定します。また、会社の業績も給与に反映されるため、頑張らないと給与が上がりません。
さて、5万円の給与で生活可能なのかと心配に思うかもしれませんが、インド中流所得層エリアで80㎡ぐらいの広さの場合、住居費(家賃)は2万円ぐらいです。
食費は野菜中心でkgsあたり150円程度。月間5千円あればお釣りが来ると思います。
残りの給与で車/バイクのローン(1万円ぐらい)や雑費に充てる事になります。預金や投資に回す金銭的余裕はないものの、贅沢しなければ何とか生活できる給与額です。

Q:インド人の給与昇給は何をもって決定しますか?
A:在インド日系企業のインド人給与昇給は、JETROが毎年実施している賃金調査(JCCII賃金実態調査)を参考に会社の業績や物価指数を基にして、昇給率(額)を決めているようです。一般的なインド企業では、従業員に目標設定を課し、その達成の有無で昇給を実施するのが通例です(未達成の場合は物価上昇率分だけ加味)。インド人は自己主張が非常に強いので、少しでも高く給与を貰えるよう、他社の上昇率や市場の物価上昇率を引き合いに出して、粘り強く給与改定を要求してきます。考課決定者は、そのプレッシャーに負ける事なく、冷静に交渉・相対する心構えが重要であると思います。

Q:インド人給与の各種手当にはどのような手当がありますか?
A: 例えば、住宅手当・通勤手当・医療手当などがあります。特にインドは食事手当が大事で社員食堂やケータリングを用意して従業員に昼食代の補助金を出している企業が多いように思います。2015年までは、各手当に最大控除額の設定があり、法人はその枠を最大限活用して手当を支給していましたが、その制度が廃止され、金額が一律(約6千円/月)になりました。もちろん公的福利厚生として年金(国民年金拠出金)や退職金(退職金積立基金)などの社会保険も存在します。

今回の「インド人の給与やその各種手当について」はいかがだったでしょうか?
この他にもインドには「わからない」「わかりにくい」がたくさんあります。当社ではインド相談室を開設し、皆さんの「わからない」に出来る限りお答えしております。お気軽にお問い合わせください。

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