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インドを知る⑤インド赴任の手続きについて

インドに赴任する事になると、様々な手続きが必要になりますが、面倒だなと思っていませんでしょうか?今回はインド赴任の手続きに関しQ&Aでお答えします。

Q:インド赴任にはどのような手続きが必要ですか?
A:インドの赴任には就労ビザの取得が必要です。
ビザ申請用紙には記入する内容がたくさんあります。中には渡航者の身体的特徴を記入する欄があったりして戸惑うこともあるかもしれません。必要書類も多いです。例えば招へい状や推薦状などは、赴任する人がどのような立場で誰の保護によりインドに滞在するのかを証明する書類となります。また、ビザ申請後~許可が出るまでの間に、招へい元のインドの会社にインド入国管理局から本人がインドに赴任するのは事実かなど、確認電話が入る事もあります。書類に書かれている事実を細かく確認されますので、書類の記述には事実のみを書くようにしましょう。 

Q:インドに入国後はどのような手続きが必要ですか?
A:インドで長期間滞在する人や就労目的の人は入国後14日以内に外国人登録が必要です。期限経過後も申請可能ですが罰金が発生します。
外国人登録はネットで申請となり、問題なければ申請後10日程度で登録可能です。
次に、PAN(納税番号)申請を行います。インドで所得税等を納税する際に必要です。所得が無くてもインドで銀行口座を開設すると、利子収入が発生するので、PAN番号が所得税納税や源泉税控除時に必要となります。このPANは一生もので、私は過去2回インドに赴任しましたが、1回目で取得したPANを紛失(まさか2回目赴任になるとは思わなかったので)してしまい、新たに新PANを申請しましたが、時間がかかり手続きも煩雑でした。日本に帰任後も無くさぬよう保管すると良いと思います。

Q:この他に有用な手続きがあれば教えてください。
A:これまでの書類手続きが完了すると、銀行口座の開設申請が出来ます。手続きは結構大変で、KYC(Know Your Customer)申請用紙とその証明書類、そして、一番困るのは、日本住所を証明する書類です。運転免許証や住民票や保険証になりますが、全て日本語なので、英訳し公証役場で証明してもらいます。お金と時間がかかり面倒です(在インド日本大使館でも手続き可能です)。開設が出来るととても便利です。例えば、定期預金や投資信託が出来きます。インドは金利が高く、投資も盛んなのでしっかりお金に働いてもらいましょう。
その他の手続きとしては、アダール(インド版・マイナンバーカード)の申請があります。インド入国後半年経過後に申請できます。インド固有識別番号庁によるとアダールは現在インド人口の90%以上(13億人)が既に取得済みという情報もあります。

今回の「インド赴任の手続きについて」はいかがだったでしょうか?
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