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WebデザインとWeb制作、受講まとめ

なんだかTwitterでたくさんいいねをもらったので書いていこうと思います。

先日、デイトラ関西オフ会でたくさんのお話させていただく中で、どうして2コース受けたのか、2コース受けた効果、などがよく話題に上がったのでまとめておこうと思って書き始めました。完全にデイトラ受講生、その中でも複数コース受講を考えている方向けの「個人的な備忘録」となっております。あくまでも「わたし個人の勝手な意見」です。読もうと思われている方は、これが全てではないということを頭の真ん中に置いて隅っこで読んでください。恐らく長くなると思いますが、お付き合いくださいませ。


Webデザイン、Web制作の両方を受講した理由

これは過去の記事でも書いたのですが、端的にいうと「1人で仕事がしたかった」です。

まずわたしは「会社に就職することが軽くトラウマである」という問題がありました。わたし自身の問題です。前職を病気で辞めた経緯があります。仕事自体は楽しく環境もホワイトで、とても楽しく働いていました。ですが、体質的に合わなかったのかいろんな症状が出てしまい休職、そして復帰することなく退職しました。気付いた時には声の出し方も分からなくなっていたなんてこともありました。今は全然なんともないのでご心配なく!
というような訳で、会社に就職するのではなく1人で仕事をする方向で決意を固めました。幸い、周りにフリーランスが多くわたしもそうなるということに全く抵抗がなく向き合うことができました。ただ、そんな友人たちの楽しそうな様子を見てフリーランスに憧れた訳ではありません。旦那がフリーランスなので、まとめて忙しい期間が続いたり、1か月ほど仕事がなく収入がないような状況も傍で見てきました。それも含めて「おもしれぇじゃねぇか!」と思いました。全て自分次第となること、覚悟の上です。会社に所属して在宅勤務という線も考えましたが、やっぱり「会社に所属すること」がひっかかり、またしんどくなったらどうしよう、たくさん迷惑をかけてしまう、という経験からの不安が大きかったので避けました。でもこれは不安が薄れていったらまた考えてもいいのかなと思います。いまは業務委託契約の試験期間もトライ中です。
以上はわたし個人の理由なので参考にはならないかもしれませんが、備忘録です。

そして、仕事をする上で「人を知って、一緒に作り上げたい」というビジョンがありました。これはつまり、何らかの仕事を1人で出来る範囲で完結させなければならない、ということになります。今考えたら、何も欲張らなくても他人に振れる選択肢があるなと思います。が、当時はTwitterでのつながりやコミュニティでのつながりを全く想定していなかったのでそういう結果に辿り着きました。

あとはスキルは何が必要か、というところです。どんな仕事をしようか考えていた時に、偶然知り合いからデイトラを紹介されました(紹介してくれた方は受講生ではないです…笑)。ピックアップされている記事をいくつも読んでいるうちに、Webサイト制作がいいのではないかと思いました。シンプルに楽しそうと思って興味を持って調べていきました。
ここで少し、ターゲットを分析します。
制作会社とやりとりする、ということは全く想定しておらず、できればこの奈良の地で「個人で仕事をしている人」を対象にホームページを制作するお手伝いがしたい、というところまでターゲットを絞りました。個人で事業をしている人が個人のホームページを持っているというパターンが身の回りに少なく、検索してみたところ「ホームページ制作にかかる費用が大きすぎる」という理由でホームページを持たない人が多いという記事がいくつかヒットしました。これは需要があるのではないかと思い、ターゲットを絞りました。
そうと決まればあとはホームページを作るには具体的にどういうスキルが必要かを確認します。いろんな記事を読み漁り、「デザイン」「コーディング」が主なスキルで、あとはディレクションやアフターフォローということが何となく見えてきて、わたしがまずやるべきは「デザイン」と「コーディング」の勉強ということが分かりました。
余談ですが、デイトラの公式LINEでいくつか質問もさせてもらいました。Web制作コースではデザインの技術も学べるのか、こちらは「コーディングに特化しているため、デザインはデザインコースで」と。両方を受講するデメリットはあるか、「同時に受講するとどっちも中途半端になるので、順番に受講することをおすすめします」とアドバイスをいただきました。
あとは「Web系フリーランス働き方超大全」も読みました。何よりも「おわりに」が衝撃的すぎて(他もちゃんとしっかり読みました!笑)、早く行動に移さねば!と感じた記憶があります。

以上が決め手となり、とりあえずWebデザインとWeb制作の両方を受講することに決めました。デザインから受講したのですが、正直どちらから受けるかはものすごく迷いました。どうやって決めたかというと、「コーディングめっちゃ楽しみやから後にとっといてモチベ上げよ!」でした。この選択は良かったのか悪かったのかは分かりません。ただ、同時に始めなかったのは本当によかったと思っています。受講前からデイトラ様様でした。

当時の思いついた想定通りに書くと話があっちこっちに飛び回るのでテーマごとにまとめてはいますが、実際はこんな感じではなく頭の中はごちゃごちゃで情報は入り乱れてました。きれいにまとめるとこんな感じです。


両方受講してよかったこと

いちばんは言うまでもなく「理想の形になれた」なのですが、他にもよかったことがたくさんありました。

いちばんを除いて最も良かったのは、コーディングを学ぶことでデザインの作り方、もっと掘り下げると「コーダーに優しいデザイン」が作れるようになったということです。デザインから学習を始めましたが、最初の課題のレビューで「余白が揃っていない」と指摘されたことがありました。初めは「?」と思っており、しかも「どうやって揃えるの…?」「何に揃えるの…?」といった印象でした。Web制作を受講し学習を進めるうちに、パディングやマージンの存在を知ります。その時に、「なるほど」と腑に落ちました。デザインの学習のみだった頃は、コンテンツの幅やセクション上下の余白のことは意識して作っていましたが、コーディングの方法を知ることで「確かにここの余白の指定がないと難しすぎるわ」「揃ってないとめんどくさいわ」「余白!!重要!!」と余白の奥深さに触れました。本当はデザイン学習時に気付かないといけないことだったかもしれないですが、実際に自分でやってみて事の重大さを知りました。他にも文字サイズやフォント、色の使い方、ブラウザに反映させてから気付くこともたくさんありデザイナーとして大きく成長できたように思います。デザイン単体のお仕事があっても、自信を持って取り組めるだろうなと思えるようになりました。

自分でデザインを作ってみて、それを実際にコーディングしたときも学びがありました。当然のことなのですがFigmaで見るのと実際にブラウザに表示されるものとでは見え方が少し違います。「余白これだと窮屈なんだ…」「文字でかいな…」「あしらい邪魔だな…」思ったよりデザインに改善点があることに気付きました。実際に形になるときに自分のデザインが評価できるのがこれまた勉強になるなと感じました。自分1人で制作する分には、コーディングに移す段階でデザインの微調整ができるのも、両方やって良かったなというポイントです。この経験を積み重ねてデザインを1発でよりよいデザインを作り込んでいけるよう、これからもトレーニングに励みたいです。

Web制作コースの初級編の最後にポートフォリオを作ってみるという段階で、自分のコーディングスキルの至らなさから安牌を取るようなデザインを作ってしまっていました。実際にコーディングしても噛み応え(?)がなく、「こんなことしかできないのか…」とちょっと落ち込んだこともありました。それが中級編、上級編、と進むにつれ「こんな実装ができる!」「自由に配置できる!」と自信がついていき、最終課題では特に逃げられないあしらいなどの実装を乗り越えたことで「多少無理かもって思うデザインでいいやん」と思うようになりました。そのおかげで、初案件ではお客様に「気に入って、毎日眺めています」と言っていただけるようなデザインを作ることができました。自分で自分の心をへし折るぐらいが自分にはちょうどいいなと思いました。どんな無茶なデザインでも、頑張ったら実装できるという自信になりました。

あとは、シンプルに両方やっている人はそんなに多くないということ、これも良かったなと思います。どっちかだけの人より仕事の選択肢が増えます。デザインの案件、コーディングの案件、デザインとコーディングの案件、どれも受けることができるのはどっちかだけの場合より選択肢が増えているので良いのかなと思います。その分どっちかを極めている人より劣る部分が出てくることはあり得るので、人一倍頑張っていかないといけないところです。頑張るのは得意なので問題ないです。


両方受講してしんどかったこと

ないと言ったら嘘になります。大嘘です。めっちゃつらい時ありました。

まずはお金です。デイトラ2コース受けるには20万円弱、他スクールに比べれば格安ですが当時のわたしからしたら決して少ない金額ではなかったです。休職~退職、その後にかけて、傷病手当をもらってはいましたがそもそものお給料もよかった訳ではないので、生活費を引いたら残りは3万円前後です。好きな洋服買うのは我慢しました。買い食いもしないように頑張りました。お金を使わない遊びを考えました。どっちかを独学すればよいのでは?という考えもちらつきましたが、自信が持てませんでした。それにお金を払った方が覚悟を持ってできるので、結局これで良かったかなと思います。「その分仕事したらいい!」という旦那の一押しもあり、「確かにせやな」と思ったのでこの投資の仕方は間違ってなかったと思います。でもちょっぴり我慢がしんどかったです。働いてお金がもらえたらチャラですね!ぐらいのマインドでやっています。

あとは時間です。いつ終わるんだろう、という不安はずっとありました。早く仕事としてできるようにならないと、という焦る気持ちと心の折れる課題。さすがに不安になりました。今、当時を振り返ってみればどの時間をとっても必要な時間で、必要な心の折れで、それがあったから今があると思います。退職後でやることがなかったということと、覚悟は決まっていたこと、集中力だけは誰にも負けないと自負しているという要素が合わさって、勉強自体は毎日10時間前後やっていました。毎日必死でした。なのにゴールが見えなくてつらかったことはありました。デザインコースの上級編のECサイトの課題、泣きながらやっていました。見つからない素材、何をどこまで作ればよいか分からない多数のページ(結局33ページ+レスポンシブ、過去最多とメンターさんがおっしゃっていました…)、どこがゴールか分からなくなっていつレビューしてもらったらいいのかも分からなくなって泣いていました。途中、風邪を引いたこともあり1回心が折れました。そんな時素晴らしいのは運営の方々やデイトラ仲間です。たくさん励ましてもらってなんとかゴールしました。そしてデザインコースを完走後、ここでデザインだけの案件に応募したりしていれば良かったなと少し思っています。
ちなみにノーコードツールSTUDIOはバキバキボキボキに折られまくりました。テンプレートを編集するところまでは良かったのですが、その後、オリジナルの制作をしようとしてバキバキに…。「わたしはコードを書く!」と誓い、スキップしました。Web制作コースを学んでいくうちにボックスレイアウトの意味が理解できたので、今ならできるかも…?とも思っています。相性もあると思うのでまたいつか再チャレンジしたいです。

その後、Web制作コースを開始。最初のうちは何が何だか分からず、ほんまにできるんかこれ…と思っていました。初級編は同じDayの動画を何回も見て何回もコードを書き、初学者向けの本も購入し、ひとつずつゆっくり進めていました。また終わりが見えなくなって毎日不安でした。でも、さすがデイトラのカリキュラム、少しずつ不安が消えていきます。中級編に入る頃にはすっかり楽しくなっていました。Twitterで見る皆様の反応と同じように中級総復習編で心が折れ、中級最終課題で心がボキボキに折れ、上級編のPHPでは泣きながらググりなんとか卒業制作までたどり着くことができました。折れるのは成長痛だと思います。折れても仕方ないです。プロフェッショナルを目指す中でそんな甘い世界はないです。乗り越えられた人がプロになれるんだと思っています。日々悩みながら折られながら泣きながら、それでも前に向ける皆さん、とっても素晴らしい!!という訳です。


最後に

関西オフ会で、Web制作されている方がデザインコースを検討していたり、その逆の方がいたりしたので、お話できた方できなかった方皆さんに伝わればいいなと思います。ですが、あくまでも「わたしの個人的な意見である」ということをお忘れなきようにしていただければと思います。どっちもやるのがオススメとは微塵も思っていません、どっちかだけで生計を立てるのは十分可能だと思います。というか、そうやって仕事されている方たくさんいます。

理想の働き方というのは人それぞれなので、まずはそこが固まっているほうがいいのかなと思います。ディレクターさんを通してデザインまたはコーディングの案件を受ける、デザイナー・コーダーとして制作会社と業務委託する、制作会社に就職する、お仕事マッチングサービスで活躍する、完全に1人でサイト制作のサイクルを回す…他にもたくさん働き方があると思うので、いろんな人に話を聞いたり、ツイートを見たり、相談したりしながら自分のスタイルを確立して目指すべきところを決めていけたらいいのかなと思います。

ちなみにわたしは、Webサイト制作を完全に1人で行うというのが当初の目標だったので、マーケティングの勉強もしてアフターサービスを充実させていきたいと考えています。でも、勉強ばっかりしていたら全然前に進めないので、これはあと何件か制作をさせていただいて余裕ができてからにしようと考えています。(マーケティングコースの値上がりに迷っています…笑)

スキルばっかり勉強してスキルコレクターになってもしょうがないのですし、案件を取って実際にお仕事するのはとっても大事です。勉強している最中には気付けないことがたくさんあります。例えばディレクターを介していない場合のデザイン仕事だったら、カリキュラム中の課題では実際にお客様とやりとりはしませんが、お客様とやりとりする際には課題のように要件を自分で全て引き出さなければなりませんし、更にもっと細かくヒアリングしてデザインを少しでも作りやすくする状況を生み出すことも可能です。可能性は無限大です!

わたしは今、ひとりWeb制作会社フリーランスとして歩み始めましたが、毎日がものすごく楽しいです。楽しんでできるということは、実はいちばん大きな要素なのかもとここまで書いて思いました。楽しくないと続きませんし、楽しくないことを永遠とやるのは苦痛でしかないです。道中しんどくても、やりきった後に「楽しかった!」となることもあります。総じて楽しかったらいいのかなという感じです。

ものすごく長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。本当に何もかも「人それぞれ」で、生き方に正解不正解はないので、個人の意見であることを何度も強調しておきたいと思います。



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