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自然の中に生かされてこそ

この頃の人間のあり方が、余りにも自然と離れてしまっている。言葉を換えると、人間自身の自己喪失ということであります。
そし人々は今、ようやくそのことに気づき始めてきたのではないでしょうか。
人間は自然の中に生かされてこそ、人間として生きることができるのであり、さもなければ切り取られた一輪の花に等しく、その生が破綻に向かうのは必然だからであります。

『坐る』西村惠心 

メタバース空間がどれほどリアルになっていったとしても
それはやはり自然とはまったく異なります。
けれど、だからといって否定することでもないのです。
どちらかを選ぶのではなく、いずれも生かしていく。
もしかしたら、技術が発達すればするほど
自然の中に生かされてこそ人間であるという、
「生身の感覚」を抱く人が増えるかも知れません。

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