見出し画像

ガレージを建てた 4 - 電気工事依頼編 -

ガレージが建っただけでは内側は真っ暗である。自動車のメンテだけではなく、コンビニ飯の加熱、コーヒーを飲むための給湯にも電気が必要だ。

ということで、建物の仕様と敷地内への配置が完了するかしないかくらいのタイミングで「電気どうする?」という話を始め、私にはつてがなかったので、建築事務所経由で、付き合いのある個人営業の電気工事屋さんを紹介してもらった。腕の良い電気工事屋さんだったと思う。

作業の流れ

電気屋も、何をつくったらよいのか分からないままやってくる訳にはいかない。また、電気の引込みも、電力会社への申込等の手続きがあるため、明日すぐにやってくれという訳にはいかない。こんな感じで作業は進んだが、私が手を動かしたのは 3. までと、 7. の建物内部工事で、現地で職人と相談・調整したくらいだった。

1. 私から建築屋へ、どこにどんなものをつけてほしいか図を作り要望
2. 建築屋と電気屋で要望図を見て、私へ改善点等を指摘・提案・フィードバック
3. 私から提案内容を反映して見積依頼・契約
4. 電気屋が電力会社へ引込工事の依頼等を手続
5. 電気屋が電力メーター等を除き、支柱や配電盤までを工事
6. 電力会社が電気を引き込み、電力メーターを設置
7. 電気屋が建物内部の配線工事、完成

当時はガレージが建っていなかったので、設計から工事を実施するまでの期間は1ヶ月~1.5ヶ月くらいだろうか。電力会社への手続きは時間がかかるので、工期に余裕があるほうが良い。

使い勝手と要望

ガレージの完成後、どう使うかを想像して、こんな感じでお願いしますという図を作った。当時作った用途図はこんな感じで、今もおおむねこの通りの使い方になっている。

画像3

画像2

順番に解説していく。

換気扇

塗装とかするのにあると便利だよね。左と右に1つずつ、2つお願いした。また、将来的に交換が容易なように、換気扇はコンセントから電気を取るタイプを指定した。

また、換気扇のコンセントは2口にし、もう1口はポケットWi-Fiを置こうかな?と思っていたが、電気屋から「人がいる場合に換気扇をOffにすると、ポケットWi-FiもOffになっちゃうね?」というご指摘をいただいて、常時Onとスイッチ式の2口を設置していただいた。

コンセントの取付位置も指定しよう。今回はイナバの換気扇穴の位置が決まっているので、コンセントも下面でツラ位置になるようお願いした。

画像4

出入口のスイッチ

出入口では、入室時と退出時のことを考えて、電灯と換気扇を出入口で On / Off したかった。

画像5

矢印部のスイッチで、照明と、左右の換気扇をOn/Offすることができる。助かる!

当初は写真の☆部にスイッチを設置予定だったが、人の動線を考えると矢印部のほうが良いと電気屋に勧めてもらい、その通りにしてよかったと思う。今では☆部分にはタイヤラックがそびえ立っているため、隠れてしまっている。

照明

蛍光灯だと虫がすごく寄ってくるので、LEDしか考えなかった。色は「電球色」「昼白色」「昼光色」から選べる。(温白色なんてのもあるんだね)

画像1

Panasonic LED電球・蛍光灯より
https://panasonic.jp/lamp/products/led/e26_all.html

「電球色」は大好きな暖色だが、作業するには向かないのでパス。
「昼光色」は個人的に青白い蛍光灯が嫌いなのでパス。
ということで「昼白色」にしてもらった。
入れてもらった照明器具はこちら。

東芝ライテック LEET-81201-LS9
https://saturn.tlt.co.jp/pdocs/s/LEET81201LS9

横長の照明は52型とか110型とか決まった形があるので、梁に入る一番長いのを入れてちょ!って指定すれば合うものを選んでくれる。

消費電力について。最近のLED照明はすごいねー。昔の110W蛍光灯より明るいのに、消費電力は1/3以下の29.5Wだって。110型を4本と52型を2本で合計150W、これだけのスペースを煌々と照らして1時間あたりたったの5円。(1kWhあたり27円計算)

なお、照明はケチらずしっかり入れたほうが良い。下の矢印部の52型の2本をケチろうと思ったけど、その場合はきっと薄暗くなっていただろう、今ではケチらなくてよかったと思う。

画像6

反省点として、照明のスイッチを奥と手前の2つに分けてもよかったかな?と思っている。けどそこまで致命的ではない。

単相200Vコンセント

将来的に、溶接機と自動車用リフトを置きたかったので、これに予備を加え、200Vコンセントはそれぞれ別系統で 3口 を用意してもらった。結果的にこの予備コンセントをエアコンで使うことになったので、3口用意してもらって本当によかった。図中の矢印部ね。

画像7

なお、自動車用リフトは単相ではなく三相の200Vなので、単相200V → 三相200Vへ変換するインバータを導入した。これは次の設備編で書く。

100Vコンセントの位置

うまくいった設計と、こうすればよかったという設計がある。

まず、うまくいった設計から。コンセントは出入口近くに1つはあったほうが良い。洗車の時に便利だ。

画像8

次に、コンセントの数。作業スペースになる予定だったこのあたりにコンセントを100Vと200Vを2個ずつ、計4個つけてもらったのは正解だった。今では、100Vコンセントは、コンプレッサー、ラジオ、電動ドリル、携帯の充電と、4個あってもまだ足りないくらいで分岐して使っている。

画像12

画像13

失敗した点は、このコンセントの高さだ。これは現在の様子だ。取付位置は地上から1500mmでお願いしたが、作業机からの高さが足りないため、コンセントはもう200mmくらい高い位置にしてもらえばよかった。

画像10

また、エアコンのプラグが100Vコンセントと干渉するため、方向を調べておく、または100Vコンセントと互い違いになるように配置したほうがよかったなあと思う。

パナソニック・ファクトライン20

試しに入れてみたかった。これは何かというと、天井から電気が取れるもの。

画像11

Panasonic 天井用配線ダクト: ファクトライン20
https://www2.panasonic.biz/ls/densetsu/haikan/factline/lineup/factline20.html

天井から電気が取れるので、自動車の磨き上げする際にポリッシャーを使う時や電動ドリルの電源等で便利・・・だと思う。(ぶっちゃけかっこいいんだけど、あまり有効活用できてないんだよね)

費用

目の前の公道にある電線から敷地内に引込ポール1本を立てて、だいたい税込40万くらい。詳細な見積書・内訳は有料記事に上げました。

ここまででガレージが建つまでの話と経緯は終わり。次回からの2回は、ガレージの立ち上げ(床の塗装など)、導入した設備の紹介である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?