#28、才能を開花させるには
最近、「蜜蜂と遠雷」
という小説を読みました。
直木賞、本屋大賞をダブル受賞した
バケモノ級の天才が書いた小説です。
【あらすじ】
3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰の国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスがあった。養蜂家の父とともに各地を転々とし、自宅にピアノを持たない少年・風間塵(かざまじん)15歳。かつて天才少女として活躍し、その後ブランクで活動を休止したことで、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜(えいでんあや)20歳。音大出身の楽器店勤務のサラリーマンで、コンクール年齢制限ギリギリの高島明石(たかはしあかいし)28歳。優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。天才たちが繰り広げる競争という名の「自らとの闘い」、優勝するのは誰なのか?
【感想】
小説で音楽を聞くという体験は初めてでした。
・鍵盤を全て押さえているかのような大音量
・弾き終わった瞬間、反動で立ち上がる少女の姿など、
まるで自分がその会場にいるかのような、熱気的な観客の歓声を肌で感じることができる。そんな小説でした。
【すごかったところ】
悲鳴のような歓声があがるシーンで、「!」を使わずに、
「、」や「。」だけでその情景を表現できてしまう恩田陸(作者)は天才だと思いました。
そして音楽を弾くシーンでは、まるでそのピアノの音が演奏者の声として観客に伝わってくるような表現をされていて、言語を必要としないのが音楽の良さであり、また心で会話をすることができるのが、また音楽のよさであるということを教えてくれました。
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ここで今回のテーマ
「才能を開花させるには」についてお話しするのですが、
この小説で最も作者が伝えたかったことは
「才能とはなにか」ということだとわたしは解釈しました。
この小説の中で「ある少年」が登場します。
それが、「風間塵(かざまじん)」という15歳の少年です。
彼はフランスで、父親が養蜂業で採蜜の移動の旅をしながら暮らしており、演奏歴やコンテストも経験がなく、自宅にピアノすらない少年でした。
そんな彼ですが、運良くピアノ界の大家、ユウジ・フォン=ホフマンという人にピアノを教えてもらいます。
ホフマンは、ほとんど弟子を取らなかったことで有名でしたが、彼は風間塵(かざまじん)を見出し、養蜂の旅に付いてまで指導するようになります。
そしてホフマンはその後、病気でこの世を去ります。
しかし彼は、亡くなる前、周囲の人間に音楽界に「爆弾を仕掛けた」と言い、風間塵(かざまじん)に推薦状を出し、コンクールに出場させました。
そして、この風間塵(かざまじん)が
この物語で重要なキーマンとなります。
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風間塵(かざまじん)の演奏は、いままでたくさんの演奏者を見てきた審査員も度肝を抜くような野性的な演奏で、その後彼は音楽界を震撼させる「一大事」のような存在となります。
ある審査員は「わたしはあの演奏を認めない!」と躍起になり、ある人は「とんでもない爆弾を仕掛けたな、ホフマンさん…」と、困惑を見せました。
出場後、風間塵(かざまじん)は
「蜜蜂王子」と半分皮肉めいた表現で呼ばれるようになります。
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しかし、彼の演奏は
いままでにない唯一無二の
「存在感」を持っていて、
それがなんとも
表現できない魅力がそこにあり、
徐々に観客の心はもちろん、他の演奏者や
審査員の心も掴んでいきました。
そして、審査員である三枝子(みえこ)は
ホフマンが仕掛けた「爆弾」の意味を理解するのです。
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※ネタバレ注意↓
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それは、彼がいることで
他の人間の才能を開花させているということでした。
風間塵(かざまじん)。彼は、
・音楽は上手に弾かなければいけない。
・観客を楽しませなければいけない。
・審査員に好かれなければいけない。
そんなことは関係なく、
どうやったら楽しい演奏ができるか、
そんな音楽とはなにかを考え楽しむ
「自分らしさ」を「表現」する人間でした。
それが他の演奏者たちにも伝わり、「自分らしさ」を「表現」する大切さを知り、
演奏者たちの「才能」を開花させる「起爆装置」としての役割をはたしていることを、審査員である三枝子(みえこ)は理解したのです。
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ずっと「爆弾」であり「災厄(さいやく)」と思われていた風間塵(かざまじん)でしたが、
芸術は技術だけで評価できるほど単純なものではなく、自分はどんな人間で、どういうことを伝えたいのか、それを表現できた時、初めて人は才能を開花させるということを、ホフマンは音楽界に伝えたかったのです。
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どんな分野でもある一定のラインまでは、技術や知識でカバーできます。そしてそれなりに評価もされることでしょう。
しかし、最高峰での闘いは、みんな努力をしてきた人間ばかりです。そのため技術だけでは他の人には勝てません。
だからこそ、「自分らしさ」が必要になるのです。
ここはそんな小手先のテクニックだけでは通用しない世界。そこは「総合格闘技」の世界です。
お前の全てをここでぶつけろ。
それができた人間が優勝だ。
とでも言うかのような、
この小説の
風間塵(かざまじん)という存在は
多くのアーティストの心を掴んだ存在へとなりました。
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この小説は当時人物全員が
「主人公」で、
それぞれの思いや葛藤、
考えなどを詳細に書かれているため
とても感情移入しやすく、
読んでて楽しかったです。
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ここで、わたしの活動についてなのですが、
わたしは現在、自分の才能を邪魔している
2つの感情が心の中で混ざっており、
困っています。
それが
・作品を世の中に届けたい
・お金を稼がないといけない
という感情です。
それで、AIロボットの続き、
コレを無料でYouTubeに公開しようと思います。
もう気にしながらやってたら
作品が作れそうにありません(笑)
そして、有料ならチャンネル登録解除するわ
と思われるのは、「買いたい」と思ってもらえないわたしの実力不足であり、まだ信用が足りない証拠です。
今はお金を稼ぐ段階ではないのかもしれません。
もっと長期的な目線で活動していこうと思います。
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ただ、第三次世界大戦の回、
こちらはまだ無理公開できません。
その理由は後で分かります。
いまこのタイミングで公開すると、
その価値が落ちると判断しました。
ですので、コレはごめんなさい🙇♂️
まだ無理公開できません。
ですが、AIロボットの【完全版】は
無料公開します!
ぜひ、楽しみにしていて下さい!
わたしも頑張って役に立つ動画を作ります。
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あと、前半で小説の解説をしましたが、
こんな感じで岡田斗司夫さんのチャンネルのような、大学の講義形式の動画も別チャンネルでやろうと思っています。
なんかコレはコレで楽しそうなので(笑)
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いや、どうしようか、どうしようか、
ずっと考えていたのですが、
無料公開しようとなってから、
ずいぶん、心が楽になりました。
ということで頑張ります。
いまお金を稼ぐ方法を考えてくれる人
わたしの才能を発揮しやすくしてくれるビジネスパートナーを探しています。
まぁこのチャンネルを愛してくれる方がすでにビジネスパートナーみたいなものなのですが、
よりクリエイターの気持ちを理解しているビジネスマンがわたしの近くにいたら、もっと活動しやすいのにな、と少し思っています。
いつかそんな日が来ればいいなと。
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ということで、
わたしの才能を100%発揮するためにも、
信用を貯めるためにも、
わたしの「楽しい」を共有するためにも
頑張っていきますので、
応援よろしくお願いします。
紹介した小説は
ぜひ本書を読んで順位結果を確認ください。
映画はあまり良くなかったらしいので、
ぜひ原作小説で「文字で音を聞く」体験を味わって
いただきたいなと思います。
今回は才能を開花させるにはどうすれば良いのか
について解説しました。
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