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アラフォー婚活で学んだこと

今日は、私がアラフォー婚活を通じて学んだことを書いてみようと思う。

婚活という言葉が流行り始めた頃、私はまさか自分が婚活をするとは夢にも思わなかったし、婚活がこんなにもキツイものだと思いもしなかった。

それまでなんとな~く生きてきた人生のツケがまわってきたように感じた。

結論からいうと、私は婚活を通じて様々なことを学び一まわり成長したと言える。

なぜなら、それまでの価値観を見直しすることで、自分にとって本当に大切なことは何かに気づいたからだ。

30代半ばで婚活を始めた当初、私は周りに流されて生きていた。

婚活を始めた動機も、気づけば周りは結婚・出産していて・・・「みんなが当たり前にできていることを自分ができていないこと」に焦りを感じたからにすぎない。

そんな動機だからか、婚活中はしんどく感じることが何度もあった。

それまでの私は、恋愛や仕事などどんな場面でも「しんどいこと」があるたびに「あぁつらいなぁ」「嫌だなぁ」ということしか思わなかった。

どうすればつらくなくなるか?嫌だと思わなくなるか?を考えてこなかったのである。

30代半ばで婚活を始めた時は、まだそれでもよかった。

始めてから1年以内に婚活疲れに陥り、そのタイミングで以前からの知り合いと付き合うことになり、婚活を休止したからだ。

そこで、婚活のしんどさからは少しの間脱出することができた。

だが、数年後に別れを迎え再び一人になったとき・・・
私は40代に突入していた。

その頃には、「結婚はもうどうでもいい」という気持ちになっており、婚活する気もなく、これから一人で生きていくためのシナリオを考えたりもしていた。

新たな出会いも求めないまま2年ほどが過ぎ、心境の変化が起こる出来事があった。

それは、結婚しないと思っていた友人の電撃結婚と災害である。

ずっと独身でいると思っていた同い年の友人の結婚は、未婚のアラフォーには希望の星に思えたし、もう結婚はどうでもいいと思っていた私の心に光がさした。

また、私の住んでいる地域はそこまで甚大な被害がなかったが、災害もきっかけのひとつだ。

一人暮らしで家族とも離れた土地で暮らしていた私にとって、結婚もしていない、彼氏もいない、一人ぼっちだった。

私が住んでいた地域は災害の影響があるものの、幸いなことに1週間以内に基本的なインフラは回復した。

この時の孤独と不安が、私にとって大きな出来事だった。

親しい友人が心配して連絡をくれたが、彼女も自分の家庭があるので思うように動けないようだった。

あとで聞いた話によると、既婚者の友人たちは皆家族単位で行動していた。
そのおかげで、私のように孤独で不安に過ごすことは少なかったようだ。

これを聞いて、「結婚はもうどうでもいい」と思っていたが・・・単純な私は「やっぱり家族はいたほうがいい」に気持ちが変わった。

そして、長らく休んだ婚活を再開することにした。

婚活再開にあたり、30代で婚活していたときのことを振り返ることにした。

当時よりさらに年齢を重ねて40代に突入した今、過去の反省点を活かさずして成功できるとは思わなかったからだ。

そこで私は、以前の婚活の中で出会った相手とそれに対して私が感じたことを頑張って思い出すことにした。

記憶を遡る中で、気づいたことがあった。

それは、「すでに完成した相手」を探しているという事実だ。

「完成」とは、自分の理想である。

自分が期待したような言葉や態度が返ってこないと、無意識に減点してしまうのだ。

実際は、相手のことが嫌いなわけでもムカつくわけでもない。

当たり前だが、自分の理想とする行動や思考をする人などいないのだ。

当時はそれに気づかず、たとえ相手がこちらに興味を持ってくれたとしても自分のテンションが上がらなければ次回も会うことはなかった。

こんな思考では、相手が見つかるはずもない。

そう考えた私は、40代からの婚活はそれをやめると誓った。

「完成」した相手ではなく、関わることでお互い成長していけそうな人を探そうと思った。

自分だって、相手にとって「完成」しているわけではないのだ。

自分はそうなくせに、相手には「完成」していることを求めるとは・・・どんな傲慢さであろうかと恥ずかしくなった。

今までと状況を変えるためには、自分が変わらなければいけないのだと実感した。

婚活再開してから出会った相手には・・・以前のように、相手が「自分の理想であれ」と期待することもなく、減点することもなく、否定することもなく、そのままの相手を知って受け入れるように気をつけた。

そうすることで、自然と相手の良い部分に目がいくようになった。

これは私にとって前進である。

不快な思いを抱いたときは、その理由を考えてみた。

婚活では、不快な思いを抱いたとき「ご縁がなかった」「相手が最悪だった」と・・・それ以上はフィードバックすることなく終わらせることが多いと思う。

私が30代で婚活していた時もそうだった。

「この人のここはちょっと無理かな・・・」と思って・・・それで、はいおしまい。

この繰り返しでは、1000人と出会ったところで同じことの繰り返しであろう。

なぜなら、うまくいかなかった理由や改善点に目を向けないからだ。

ビジネスもそうだが、うまくいかない時はその原因と改善点を考えて、より良くなるように取り組むではないか。

婚活もそれと同じだ。

何人と会ってもうまくいかないなら・・・いつかあるかもしれない運命の出会いや素敵なご縁を夢みるより、省みて改善した方が現実的ではあるまいか?

夢見るおばさんのままなら、たとえ10年先の運命の出会いや素敵なご縁を待っていてもいいかもしれない。

しかし、私はリアリストであった。

この先に用意された運命の出会いがあったとしても、自分の何かを変えることでうまくいく確率があがるのなら、そちらを選ぶ。

婚活を再開し誰かと出会うたびに、反省点改善点を見つめ直した。

もはやこれは、「婚活」という「仕事」のようだ。思ったよりもキツイ。

誰かと出会い、反省・改善を繰り返すうちに、自分自身の考えもより明確になってくる。

婚活していく中で私が感じたことは、「なんとなく婚活する」のと「考えを明確にして婚活する」のとでは、違いがあると思った。

なんとなくの場合、結婚や婚活に対して深く考えたことがない。

30代の時の私もそうだったし、周りの婚活仲間の大半もこちら側だった。

しかし、婚活がうまくいった人や40代で婚活再開した私は、「考えを明確にして婚活」していた。

この点は、もしかすると明暗をわけるのかもしれない。

婚活するということは、普段の生活では出会わないような人と出会ったり普段の生活よりもより多くの人と出会う機会がある。

組織内での人間関係とは違い、1対1で人と話し、お互い知り合っていく。

こんな機会、婚活でもしない限りなかなかお目にかからないのではないだろうか?

私はもともと人間観察が好きなところがあるせいか、40代からの婚活は特に様々な人と出会い話をすることで、「人それぞれで、みんな違っていて、おもしろい」と思うようになった。

婚活イベントに参加して収穫がなかった日も、いろいろな人との話の中から人それぞれの個性やおもしろさを見つけて、「パートナーは見つからなかったけど行ってよかったな」と思えるようになった。

結婚という目的は果たしてなくとも、そう思えるようになっただけでも以前の自分よりは成長した気がした。

そして、考えを明確にしていくことで、自分にとって本当に大切なことは何かに気づくことができたのだ。

私にとっての「結婚」とは、一緒にいて楽しさや居心地の良さはもちろんだが・・・一緒にいることにより、お互い切磋琢磨して成長していけるような「仲間」「相棒」というイメージだ。

もしかすると、そこには恋愛的な要素は薄いかもしれない。

条件よりも外見よりも「人として」の部分が大切だと気づいた。

だから、プロフィールで条件を見ていくことをやめた。

何歳?どこに住んでいる?ぐらいは目を通すが、それによってだからOKとかNGということもない。ただの情報だ。

現に、夫と知り合った後初めて二人で外出した時、私は夫のプロフィールをよく覚えてなかった。話していくうちに思い出した部分もあるが。

そんなもんだ。

今、私の周りで婚活している友人知人は、40代~50代の女性ばかりだ。

彼女たちの悩みをきくと・・・

「条件にこだわってない」といいつつも、実は高望みしている人がほとんどだ。

「やっぱり人柄だよね」「浮気しない人がいい」といいつつ・・・

職業がねぇ・・・

年齢がねぇ・・・

住んでるところがねぇ・・・

こんな風に、条件が増えていく。

きまって相手の方は、彼女たちを選ばないであろうというスタンスの人たちばかりだ。

そして、最後に夢を語る。

私ね、イケメンで年下が好きだから・・・そうだったら嬉しいな・・・と。

30代後半、40代前半とアラフォーで婚活し、様々な手段を体験してきた私としては・・・

アラフォー婚活では、以下のふたつは結果に差がでると思う。

➀婚活市場で相手から求められる「自分の価値」を知った上での婚活

②自分が望むことに該当する相手を探す婚活

➀は自分の婚活市場での価値を知り、対策を立てることができる。

②は自分が望む人に出会えるまで、ひたすら探し続ける。

30代後半の私は②の婚活で、40代前半で結婚した私の婚活は➀だった。

私が40代で婚活して結婚したことから、婚活中の友人知人から相談を受けることも増えたが、彼女たちは全員

②自分が望むことに該当する相手を探す婚活

をしていた。

【自分の婚活市場での価値を知り、対策を立てる】をおすすめしてみたが、自分の価値を知るのがこわいと言う。

それはそれでいいと思う。どうしたいかは人それぞれだから。

ただ、私の経験上【自分の婚活市場での価値を知り、対策を立てる】

この婚活は、自分を客観的にみることができるし、そこから学ぶことも多く人間的成長にもつながるし、何より自分にとって本当に大切なことは何かにも気づくことができる。

これを他人に強要する気は全くないが、婚活で悩んでいるアラフォー女性の参考になれば幸いである。

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