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夏休みはマルケに行った!① Piobbico (PU)

9月に入り、朝晩は少しずつ、秋らしい風が吹くようになってきました。
が、1ヶ月前の今頃は、暑くて暑くて、もうパダーノ平野はあかん!
と、山と川のある地への思いは焦がれるばかりでした。

そんな時期に行った、8月初旬の五日間のバカンスの振り返りを少しずつ。

トリエステのコントラバス弾きのお兄さんが誘ってくれたフリウリや、ミラノに住む日本人のご夫妻が家族で来たら?と教えてくれたトスカーナはキアンティでの週末など、行きたいところは尽きなかったけれど、今回は、やっぱりあのお方のいるマルケへ!

↓去年、ベネチアに来ていた親愛なるお姉様と味わったマルケ北部での生活、やっぱり家族で行きたい!この時は、旧水車小屋のB&Bに泊まって、野草のことを少し学び、それがこの春のコロナSTAYHOME中の暮らしを楽しいものにしてくれた、というのもありました。

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こんな小川も敷地内でした↓

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という煌く思い出を胸に(笑)、マルケの敏腕カルチャー&ツーリズム コーディネーターのゆきこさん家族を訪ね、家族で出発。泊り先だけは、自力で検索して、その佇まいに惚れた、こちらのアグリツーリズモを選択しました。結果、すっごく良かった〜!という我が家の人たちの感想。

ぐねぐねしてはいるものの、舗装されている一般山道から、こんな道登れるか〜?!という、砂利・高傾斜の道に向かって、標識が立っている…
ググーーっと頑張って登ると、あった!5日間の我が家。(写真はサイトより)

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ご主人パオロさんが迎えてくれ、建物の中を色々案内してくれました。
アパート棟は、この写真の手前部分で、真ん中は、以前はこの辺りの人たちが集まる教会だったそうで、現在は"俗化"して伽藍堂となっていますが、確かに造りは教会のまま。

ここでパフォーマンスしたら楽しそうだよね〜
あの窓一つ塞げば、暗転できちゃうしね〜

なんて、到着早々に妄想… あぁ 夢の国。
周囲の美しすぎる環境のおかげもあり、夢は膨らむばかりです。

私たちが泊まったアパートの上にはオランダ人の家族、横にもオランダ人の夫婦、前を走る車もオランダプレート、とマルケはオランダ人に愛されているようです。

アパートスタイルなので朝食の買い出しに行かねばと買い物先を尋ねると、

「あ、そうだ!到着した日は、みんな遠くから来て、疲れているから、
ズッキーニのカルパッチョと、この辺りのペコリーノチーズと、メロンと、
お隣ウンブリアのノルチャのプロシュートを差し入れてるんですよ〜。
そして、食べる時に言ってくれればクレシャを温めますから〜」

と満面の笑みで一皿ずつ管理棟側から持ってきてくださる…。凄い。
そして、ケーキや、敷地内で取れるりんごとローズヒップのジャム(これがおかず的な、ケチャップ的な甘みでとても美味しかった!)、お土産に白ワインと小さなさくらんぼのような実を浸けて作るリキュール・ヴィショラータが部屋に置いてあった他、ヨーグルトやフルーツなどは冷蔵庫に入っており、朝食のための買い物はせずに済んでしまいました。ご馳走様です〜

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この日は、少しぐずついた天気でしたが、アグリツーリズモからの景色は最高…
晴れている日は、右の谷の方から、カランコロンと放牧されている牛たちの鐘の音が聞こえてきました。

子供も後ろで開放感を楽しみながらブランコ。

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その他にも、BBQコーナーもあり、アパート地下にはちょっとした卓球や簡易ジムコーナーもあり、至れり尽くせり。。

早速ダラダラしたいところですが、ダラダラし始めると、家から出れなくなってしまう恐れあり、ということで、車で一番近い街、Piobbico(ピオッビコ)に向かうことに。ゆきこさんご家族とも、この街で待ち合わせです。

人口2000人にも満たないらしい、町というより、村という感じがするピオッビコ、中心には川が流れ、少し先に、立派なビアンカレオーニ城があります。
そして、ピオッビコ界隈には、食・住・文化関係で、なかなか気になる活動をしている人たちが多そうで(ネットで検索した感じでは)、この映像も、そんな中で生まれたもののようです。とても素敵。ピオッビコ愛が感じられます。

川では鴨やガチョウが悠々と水浴びしていて、旧市街地も雰囲気がよく、映像の通り、あぁ、美しきイタリア、なんて思っていましたが、ふと左を見ると…

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こ、こんな看板が。。

Associazione Nazionale dei brutti ー Sede

エッ?!

National Association of the Ugly - Head office
ってこと?
醜い物を集めているのか、醜い人を集めたいのか…
謎が深まりますが、見なかったことにして、足を進めます。
すると「森の妖精さんと歩く小道」という小道への入り口が民家の横に…

ピオッビコからネローネ山にも入れる、と宿のパオロさんにも色々聞いていたこともあり、ドライブ後の足を少し伸ばすためにも、この謎の妖精小道を通って、村の裏山にちょっとだけ登ってみました。

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あら素敵な景色。初日としては、もう、すっかり満足。

その後は、遂にゆきこさんご家族と我が家族が合流、ピオッビコの懐深く、山道をぐんぐん進んだ素晴らしい景観の区画での夕食と相まりました。久々に会って、ちょっとモジモジしていた子供たちも、置いてあったカードゲームをしたりしたことで、リラックス。大人もスローで素敵な時間を過ごしましたとさ。

小さな村での素敵な時間、家族の数だけ、いろんなバージョンがありそうです。

イタリア中部・マルケ州に行く時は、皆さん、是非、こちらへ!


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