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自然死 この言葉を聞いたことがあるでしょうか?


老人ホームを経営されている知人に、老いや死に興味があると話したところ1本の短い動画を見せてくれた。

中村仁一先生が対談している短い動画で「自然死」について話されていた。

先生曰く、現代の日本で自然死を目にすることはまずないという。病院では回復する見込みがなくても、最期まで治療が施される。がん患者が最期に苦しむのは癌が辛い、苦しいのではなく、治療が苦しいのだと。薬、治療というのは身体の反応を利用しているだけのことであって、身体が反応する力がなくなればそれまでのこと。


お年寄りの最後の役割

限界とは何か。 年をとった者を若返らせることはできない。 医療というのは老いと死に無力。

お年寄りの役割は2つあるという。
一つは、老いる姿をみせる
二つ目は、できるだけ何もしないで自然に死んでみせる

昭和40年代くらいまでは、多くの人が自宅で亡くなっていたというが、現代では事件性や虐待を疑われるので難しいのだろう。
また、看取る方も初めてのことで、どうしていいか分からず病院に送ってしまうのであろう。


自然死は美しい

死の実態は餓死と脱水。
自分の死期を感じると体は食べ物も水も欲しなくなる。 これは身体が欲しないのだから本人は辛くも苦しくもない。 
そして、飢餓状態になるとのモルヒネのような物質が分泌されて幸せな気分になる。脱水になると意識レベルが低下しぼんやりとする。
また、呼吸が十分にできなくなると体内に麻酔作用がある炭酸ガスが増える。
つまり、まどろみのなかでこの世からあの世へ逝く。


自然死という選択肢があることを多くの人に知ってもらいたいと思った。
中村仁一先生の著書を読んで、もう少し詳しく知りたい。




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