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#54 こんにちは、さようなら。


これは毎年だね。

春の心地よさをすこーしだけ味あわせて、また寒い態度に戻るんでしょ。

分かってるけど、
この陽気がずーっと続かないかなぁなんて
ぼんやり思ってしまうよね。



もしも
「本当に欲しいものは、もう手にしているはず」理論が本当なら、
私にとって世界のほとんどのものはいらないものなのかもしれない。

なんか適当にご飯を食べて眠ることができたら、恋人も、夢も、家族も、セックスも、
キラキラしたものぜーんぶ、いらないものなのかもしれない。

私が本当に欲しいものは、時間?自由?

なんだろうねぇ。



私の好きなシンガーソングライター柴田聡子さんの「どうして」という曲の中に

"二人の腕と腕の間にいると
その時ばかりは自分がまるで
人の中でもかなり良い方に入ったような"

という歌詞があって。
そんな感覚の連続のような日々。
愛を沢山知ってて、愛を沢山持っている人たちに囲まれて、私も誰かに愛をあげてみたくなったりする。そしてしっかり自分のことを愛せるような気がする。それが、愛をもらったことへの恩返しかな?少し分かった。分かってるかな?疑わないよ信じる。

つらい心も隠し持って、
でもきっと少しずつ強くなっているから、
私はパティシエショコラティエ。
心に綺麗でツヤツヤなチョコを塗ってあげよう。


冬の合間に春がちらりと訪れるように、
敏感肌が乾燥肌と油脂肌と揺らぐように、
日々は移ろいゆく。人も。
人がいっぱいだ人が
人人人人人人人人人人人
人がいっぱいなのは苦手だよ

春になったら海に行って
人よりもたくさんの水を、
水がキラキラしているのをずっと見ていたい

清々しく、全てを思い出にした時、
ほうれい線が天に昇っていってくれたらいい。

春と洗剤の香りの夜の道を遊んで、
それぞれの持つ時間を愛おしく共有して。



良くも悪くも正直な身体をもっと正直にする。

気持ちが悪い人に、
「あなた、気持ち悪いですよ!」
って大声で言ってあげるんだ。

それで
「でもあなたも相当気持ち悪いですよ!」
って言われて、

二人はなかよし。
素晴らしい。
その場でコサックダンスでもしばこうじゃないか。

腕を組んでコサックダンスをしながら二人で回転するでしょう?回転しながら閑静な住宅街を進んで、広野を抜けて、川を越えて、山を登るでしょう?

山の頂上でも二人はずっとコサックダンスをする。コサックし続ける。最高のハッピーエンド。



全部ぜんぶ春のお話。
楽しみなんだよねぇ。
でも特に意味はない。
それが幸せってもん。

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