パソコンの選び方

電通大生向けのパソコンの選定方法です.もちろんいろいろな意見はあると思いますが,とりあえず「このくらいのスペックのものを買えばそれなりに使えるよ」というものを紹介します.

CPU

CPUとは,パソコンの脳みそにあたる部分です.CPUの性能が悪いと,単純に処理が遅くなります.
大学で使うパソコンのCPUの最低スペックは
intel Corei 5
または
AMD Ryzen 5
です(MacBookならM1でもM2でもどっちでもOKです).
基本的には数字が大きくなるほど性能が良くなります

メモリ

パソコンはCPUでものを考えますが,ものを考えるために情報を広げる場所がメモリです.実生活で例えるならば「作業机」です.
大学で使うパソコンのメモリの最低スペックは「8GB」です.プログラミングやCADをガチでやりたい人は,「16GB以上」のメモリのものを探すと良いでしょう.メモリも数字が大きくなるほど性能が良くなります

ストレージ

情報を操作する場所がメモリですが,情報を蓄えておくための場所がストレージです.いわゆる「iPhoneSE 64GB」などの「64GB」がストレージの大きさ.実生活で例えるならば「本棚の大きさ」です.
ストレージには代表的なものが2種類あり,「HDD(ハードディスク)」と「SSD」に分かれます.これらは作りが根本的に異なっていて,HDDはCDやDVDのようなディスク型,SSDはUSBやSDカードのように集積回路が用いられています.HDDは今どきのノートパソコンにはほとんどみられませんが,基本的には持ち運びを考慮して,衝撃に比較的強い「SSD」をお勧めします.
大学で使うパソコンのストレージの最低スペックは「512GB」です.256GBではいろいろなソフトウェアを入れた時にすぐパンパンになります(本当ならば1TBを勧めたいところ……).
ストレージも数字が大きくなるほど性能が良くなります.いろいろなことをパソコンでチャレンジしてみたい人は,ストレージを1TB以上にすることを強くお勧めします.

その他のスペック

大きさや充電量も気にしましょう.
大学に持ち込むことを考えると,大きさは13〜14インチのものが最適です.また,テンキーは基本的に必要ありません
DVD読み込み装置も,持ち運びに対して非常に弱い部品なのでつけないことをおすすめします.
MacBookで大体1.4kgですが,このぐらいの重さでも「ちょっと重いな」と思うことがあります.Windowsのパソコンだと軽いものもありますので,体力に自信がない人はそういったものを調べてみると良いかも知れません.
充電は,公式のスペックに載っているものを7割掛けしたものを実際の駆動時間と考えるようにしましょう.
例: ある商品で「このパソコンは10時間動きますよ!」と謳っていたら,「あぁ,7時間くらい動くんだな」と思っておきましょう
大学の授業は基本的に対面であるとはいえ,やはりノートや授業資料をパソコンでみることが多いです.したがって,「広告上で10時間の駆動時間」のもの(実際には7時間程度)を購入することをお勧めします.

OS

皆さんが一番悩むところだと思います.結論,どっちでもいいです.
こねこ。は入学時よりMacBookを使用していますが,非常に快適です.ときどき私用でWindowsを使いたくなることがあるのでMacBookにWindowsも入れていますが(intelのCPUが入っているMacBookではこれが出来るのですが,残念ながら現行で販売されているM1,M2のMacBookでは出来ません……),大学の授業でWindowsでないといけなかったということはまずありませんでした.むしろ先生方にもMacを使用している人が多く,授業との相性が良いと思ったほどです.
Windowsはプログラミング言語を導入する際などの初期設定なんかがちょっと難しかったりするので,私はあまり好きではありませんでした.しかしパソコンの種類が豊富なのはWindowsの方が圧倒的ですので,Windowsパソコンでいいな!と思うものがあればWindowsも悪くないと思いますよ.

Microsoft Office

いわゆるWordだのExcelだのPowerPointだのですね.これらは大学により配布されるので必要ありません.
通常,Office付きのパソコンは通常のパソコンに1〜2万円上乗せした形になります.この分が浮くのですから相当ですね.
Officeがついていない分,ちょっといいパソコンを買いましょう!

価格帯

以上のことを踏まえると,パソコンの値段は安くて7〜8万円,きちんとしたものを買おうと思うと10〜20万円ほどかかると思います.ご両親とも相談しながら,自分の納得のいく機種を購入しましょう.

Surfaceはやめておけ

Microsoft社が出しているSurfaceという機種があります.すごくカッコいいので持っている人がたくさんいるのですが,大学一年生でつかう「Emacs」というソフトウェアとの相性が悪いです.
どうしてもSurfaceがいいという人は,日本語が含まれているキー(JISキー)で買うのはやめてください.USキーにして購入しましょう(その場合,かなと英字の変換キーを自分で割り当てる必要があります).
わかる人向けに具体的に不具合を述べておきますと,JISキーによるキーバインドがMicrosoft Surfaceだと効かず,USキーに該当するキーの押下により認識される例が何件かみられています.

個人的に新入生向けの案内や物理学概論の過去問解説などを行なっています.巷で噂のLaTeXについての講座もNoteにありますので,ぜひご利用ください.

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