見出し画像

あの夏、君を追いかけた🐝〜エピローグ〜

―気づけばそこにいた

そこに"居座っていた"―




この場所を選んでくれてよかった


かすかに残る泥の跡を見つめながら

ひと夏の思い出をたどる


5年も経ったんだね




あのときはただ君が愛おしくて

追いかけることに夢中だったけど


今は



あのとき夢中になっていた私さえ愛おしくて。





私はね


ひと夏じゃなくて



君たちがボロボロになる最期まで



肌寒くなる季節までは




追いかけていたかったんだけどなぁ。






でもきっと、





結末を知っていたとしても私は―










あの夏、君を追いかけた🐝〜完〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?