メイドさんはお手洗いに行かない

もあきゅんのお手洗いの電気のスイッチに、なんて書いてあるか皆さん知っていますか？
───正解は「お花畑」です。そう、「お手洗い」や「トイレ」ではないんです。もあきゅんにはお手洗いがありません！（誤解を生む言いかた）

話は変わりますが、わたしは明日でメイドさんになる魔法が使えるようになってから3ヶ月を迎えます。メイドさんになってからのこの3ヶ月間は、わたしの人生の中でも3本の指に入るほど濃く、様々な新しいことを学んだり、たくさんの出会いや別れがありました。
この魔法が使えるのも永遠ではないとなんとな〜く感じてはいますが、まだ暫くこうしてメイドさんでいられるのだなと思うと、これから起こるであろう色んな出会いや出来事がとても楽しみでワクワクします。

初めは、先輩メイドさんについて行くだけで必死だったのですが、頼もしい後輩メイドさんも増えていき、だんだんと周りの事も見られるようになってきた気がして、少しつづ成長できているかな、と我ながら思ったりしています。そんなメイドさん生活を送っている中で、わたしが思う「なりたいメイドさん像」が浮かんできて、今回はメイドさんになって3ヶ月目の決意表明を書こうかなと思っています。ちょっと堅苦しく聞こえるけど（笑）
この「なりたいメイドさん像」はあくまでわたし個人の考えであって、特定の誰かを模倣している訳でもなく、正解でもありません。わたしが過ごしている「もあきゅん」には、本当に色々なメイドさんがいるなと3ヶ月という短い時間を過ごしていても感じます。でもどのメイドさんもいいところが100個出てくるくらい（本当に！）それぞれの個性が輝いている素敵なメイドさんしかいません。だから、これからここに書くことも、今後わたしの個性になっていくであろう一部分の記録になるのかなと思っています。

わたしは1人の普通の女の子、「メイドさんになる事ができる魔法を使える普通の女の子」です。わたしがどんなに頑張ってもそれ以上にはなれないんだなあ、と最近感じました。少し抽象的なんですがこれ意外に的確な表現が思い浮かびませんでした。ちょっとした事で落ち込んでしまったりするし、些細なことが気になって夜眠れなかったり、お勉強が忙しいと余裕がなくなって他の事に手が回らなかったり、全部全部完璧にしたかった……なんでもできるこなちゃんになりたかったのですが、それは無理だなって最近気付いてしまいました…薄々気付いてはいたんだけどね…これが世の理なのか…。

そんな普通の女の子は、メイドさんになって、みんなに元気をあげたり明るい気持ちになって欲しいなと思って日々お給仕を頑張っています。頑張っている、はちょっと違って、わたし自身もすごく楽しんでお給仕をしています。これは一緒にお給仕をしてくれるメイドさんたちや、もあきゅんにご帰宅して、そんな楽しい時間を一緒に過ごしてくれるお嬢様・ご主人様のおかげだなといつも思っています。

わたしはメイドさんとして、いつも笑顔なわたしを見ていて欲しくて、こなちゃんは悩みなんてないんだろうな、こなちゃんに会うと元気になるなって思ってて欲しい。駄目なところは見せたくない、見せないのが「わたしが思う」理想のメイドさんだと思っています。そう理想を掲げていはいるのですが、最近わたしの心は「普通の女の子」と「自分が思う理想のメイドさん」の間にいてちょびっとぐらぐらしてます。（文章にすると大袈裟に見えてしまうんですが、単に目標が決まりつつあるけどそこを目指していいのか揺らいでいるだけ）

話は冒頭に戻って、わたしはもあきゅんのお手洗いの電気のスイッチに「お花畑」と書いてあるのが何故か可愛く思えてとても好きです。「メイドさんはお手洗いに行かない」んです。わたしはそんなメイドさんになりたい。ちょっと変かもしれないけど、「お手洗いに行かない系メイドさん」になりたいです。どんなメイドさんだよ！ってツッコミ待ちです。でも伝われ。アイドルはお手洗いに行かない、みたいなことわざ？のような感じです。完璧なメイドさんの魔法にかかったこなちゃんを見せたいな。

でも、たまには、本当にたまにはこそっと普通の女の子のわたしの顔も見せちゃいたい、なんてそんなワガママなこなちゃんなのでした。
祝3ヶ月、これからもよろしくお願いします。日々成長していくわたしを見せるので、どうぞこれからものんびりと見守っていてくれると嬉しいです。