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あの日私の前に現れた天使

*はじめに*
前提として私は2022年にYouTubeで流れてきた「HIT」に沼落ちした変なカラットで、しかもマンセ期くらいから友達にSEVENTEENを布教されていました。数年間布教され続けたのにその魅力に気付いたのが22年に見た19年の映像なんだから本当に愚か。せめてリアルタイムな「HOT」で沼落ちしなさいよ。もう私のことは愚カラットと呼んでください。

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忘れもしない、2021年、高2の1月。
私は1年半くらい付き合っていた彼氏に振られた。新年の挨拶をした3週間後くらいに振られた。
初めてできた彼氏で、今のところは最後の彼氏。
この時電話口で慰めてくれた友人に言い放った
「新年明けましておめでたくないじゃん!」はセブチが半永久的に身内ネタをこするように、今も友達に擦り続けられている。

そこからの私は酷かった。
振られた次の日とそのまた次の日はメソメソしながら学校に来て1時間目から6時間目まで涙をボロボロこぼしたり鼻水をズルズル垂らしたり、ちょっと持ち直したりまたメソメソしたり。正直その時の記憶がほぼ全部抜けているといっても過言ではないレベルでボロボロになっていた。食欲も無くなって1ヶ月で体重が3キロ減り、ぼーっとしていることが多くなった。ただただお互いの時間が合わなくなって、お互いにこりゃ別れるな…と思っていたような終わり方の恋愛だったのに、それでも初めての失恋の反動をモロに喰らっていたのである。


見かねた母がBTSの dynamite を映した iPadを私に見せてくれた。「これがグクでね〜、これがテテだよ。かっこいいでしょ?」イケメン好きの娘を慰めるために見知らぬ顔のいい韓国人の顔を頑張って覚えてくれたみたいで、それが嬉しくてまた泣いた。まあ結局ミイラ取りがミイラになるが如く、母がバンタンの沼に落ちたので途中から布教に変わったけれども。そうやってバンタンを布教されているうちにYouTubeを見る機械も iPadからリビングの大画面テレビへと変わり、我が家のテレビには他の韓国アイドルの動画も出てくるようになった。

でも依然として受験勉強や元彼が私の友達と劇の主演を張ったりしたせいで多大なストレスを受けていたのでメンタルはブレイクし続けたまま高3を終え、卒業し、ぬるっと大学に入学して今度は五月病になったのである。今振り返ってみると1年半くらい病んだまま過ごしていたので普通に怖い。





そんな時、おすすめに出てきたのが「HIT」だった。
たぶんKconのやつかな。サムネが集合写真だったからどんな人がいるかもわからなかった。



興味本意でボタンを押して、広告を飛ばして、動画が始まる。




イントロが聞こえてきて、
カメラがステージに寄っていくと、









そこに映し出されたのは、金髪の天使だった。








ほぼ白みたいな明るい髪色、シンプルな黒のジャケット衣装、美しくもどこか遠くを見ているかのような大きい瞳に小さいお顔。綺麗な人。
それがその天使に対する第一印象だった。


時が止まったかのような衝撃だった。






私がとんでもない衝撃を受けているうちにその天使は口を開き、「yes, I'm crazy」と歌い始める。
いやいや、狂いそうなのは私の方ですが…というのが私の率直な感想であった。

そのあとはまた別のイケメンがバッファロー!などと言いながら手で角を作って走ってきたり、大人数でサビを狂ったように踊っていたり、いやもう一回サビあるんかーーい。などと思ったりと、とにかく圧巻のパフォーマンスだった。





これはなんという曲で、なんて名前のグループで、
そしてこの天使は誰なのか。
すごく気になってすぐに調べた。





調べたところこの曲はHITで、グループ名はSEVENTEENで、天使の名前は「ジョンハン」と言うらしい。
由来も漢字もハングルもわからないけれど綺麗な名前だと思った。





そこから沼に落ちていくのは早かった。友人に「だから言ったじゃん!マンセの時から布教してたじゃん!!」などと言われながらいろんなMVを見た。
いちいち天使に引っかかっては止めて、また再生して引っかかって止める。すごく楽しくて、新鮮な気持ちだった。



そしてこのイケメンお兄さん集団はGOING SEVENTEENというコンテンツを持っているらしい。見てみた。まだ誰が誰だか全然わからないけどめちゃくちゃ面白い。久しぶりに心から大爆笑した気がした。


でもやっぱり13人いるからまあ顔と名前が一致しない。
天使がジョンハンさんで、1番大きい人がミンギュで、あとはホシくんとウジさん。それ以外はまだわからなかった。


でもパフォーマンスが好きでMV以外の動画も見るようになっていて。


今日はこれ見よーっと!
そんな軽い気持ちで「rock with you 〜007ver.〜」に手を出してしまった。


この歌い出しの人はわかるよ、ジョシュアでしょ。




相変わらずジョンハンさんかっこいいな〜



そんなことを思いながら見ているうちに、









また巡り合ってしまったのだ。











今度は防弾チョッキらしき衣装を身につけた、
声の低い人だった。









「あれ?こんな声の低い人いたっけ?誰だっけ?」

これがその人に抱いた初めての感想である。








速攻で調べた。









ウォヌだった。








調べた時に一緒にラップの動画が出てきた。
めちゃくちゃかっこいい…好き……

Twitterでも「ウォヌ」で検索した。
猫ちゃんだ…しかもメガネ似合う…好き……




そして速攻でカラットに入会し、約6,000円をプレディス(ハイブ)に支払った。生まれて初めて何かのファンクラブに入った。






この頃には失恋の傷も癒え、五月病もなくなって全体的にメンタルが回復し、完全に人生がオタクモードになっていた。どれくらい癒えていたかというと、元彼が復縁を迫ってくる夢を見た時に夢の中の私が「いや、もういいから。」とキッパリ断っていたくらいには。







そんな感じでどん底というにはちょっと大袈裟かもしれないような、でも確実に辛かった私の人生の1番の暗黒期をだいぶ強引にぶった切って終わらせてくれたのが私の天使と猫ちゃんとSEVENTEENで、それが彼らとの出会いだった。







今はその天使と猫ちゃんとSEVENTEENのせいで彼氏に求める基準は高くなり、もはや誰とも付き合えない状態に陥っているけれど、もうそれで良いや。私は愛犬とポニーとSEVENTEENを愛でながらそれはそれは幸せに暮らしていこうと思います!
愛してるよ〜SEVENTEEN〜!!

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