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[第014話]兎角この世は飽食終日

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【飽食終日】
読み:ほうしょくしゅうじつ
意味:お腹いっぱい食べて、一日を虚しく終えてしまうこと。「飽食」は飽きるほど食べること、「終日」は一日中という意味。食べて何もしないで終わる一日、そんな日があってもいいじゃないですか。
(参考:日本漢字能力検定協会『漢検四字熟語辞典』)
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「何もしないことをする」
蜂蜜が大好きな、あの黄色い熊のキャラクターの言葉(セリフ?)です。

自慢ではないですが、私は割と出不精です。
「あなたは今日一日、何の予定もありませんし、今後入る予定もありません。やることもありません」と言われても、「あぁ、そうですか」と言って部屋に籠れるタイプ。
家にいればいたで、本を読んだり、noteを書いたりすることもできますが、時間と環境が許すのであればぼーっとしていたい。

かつて知り合いに、「なんで外に行かないの?自分なんか電車乗って目的地も決めないであちこち行ったりするよ?外の空気吸わないとダメだよ」って何度も言われました。
確かに、ずっと家の中にいたらなかなか辛いかもしれません。けれど、自己弁護に回りますが、「何もしないでぼーっとする時間」をたまに設けることって結構大切なのではないでしょうか。
もちろん、家事・育児・仕事・その他自分がやるべきことがたくさん降りかかっていて「そんな時間作れるわけないだろ」と思われる方もいらっしゃるかと思います。何と言いますか、家事や育児、仕事の合間に、ほんの短時間でも自分の頭のスイッチを一回切る時間を意識的に作る・・そんなことが大事だな、と思うのです。
突っ走ってばかりだとガス欠になってしまうわけで・・

実際、休むことが上手くできずに体調を崩してしまった時期がありました。その話はいつかできたらという気もしますが、話す気にならないかもしれません。

ただ、「何もしない」ことが価値を帯びるのは、「何か別のことに夢中になれているとき」とか「何か別のやることがあるとき」とかでもあるのでしょう。
蜂蜜好きの黄色い熊さんだってずっとぼーっとしているわけではなくて、蜂蜜を探しに行ったり、友達の家に行ったりしていますから・・

やることがあるから、何もやらないことが貴重だし、何もやらない中に何かやることがあるのも貴重なんだろうな、と思います。
やっぱり、もう少し外に目を向けてみます。

(2024/01/13)

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