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Inori Minase LIVE TOUR 2023 SCRAPART 横浜2days感想

声優・アーティストの「いのりん」こと、水瀬いのりさんのライブに参加してきた感想を拙い語彙で綴ってみようと思う。

いのりんのライブに参加したのはツアーとしては2021年のHELLO HORIZONツアー 、昨年2022年のglowツアーに続いて今回が3回目。公演としてはハロホラの名古屋、横浜、glowの横浜に続いて今回の2daysで計5回目となる。

ライブ経験も増えてきた中だったが、今回のライブは自分にとって今までと決定的に異なる点があった。

それは僕自身にとって初の声出し解禁ライブということである。

そもそも僕がいのりんに本格的に魅了されたのは2019年の後半からコロナ禍に入った2020年だった。もちろんそれ以前から水瀬いのりという人物は知っていたし、「五等分の花嫁」を筆頭に数々のアニメ作品で声を聞いており、その時点では何となく他の声優さんに比べて好きだなと思うような方だった。

そんな中でYouTubeでたまたま出会った動画がいのりんの3rdアルバムであるCatch the Rainbow!の試聴動画である。その時の僕は声優のオリジナル曲はちょこちょこ聴くけどもどれもなかなか刺さるものは少ないという印象であった。しかし、いのりんの曲はそれまでの僕の印象を180度ひっくり返すものだった。まず曲以前にいのりんのアーティストとしての歌声が心に突き刺さった。それまでの僕はごちうさのチノや五等分の花嫁の五月のキャラソンなど水瀬いのりの演じるキャラクターの歌声しか知らなかった。しかしCtRの試聴動画で聴いた曲はどれもそれらとは異なる「水瀬いのり」という歌声だった。CtRの試聴動画の中で最も僕の心に刻みつけられた曲がbrave climberだ。歌詞が良い。歌詞が良いのだ。背中を押してくれるような、元気づけてくれるような、勇気をくれるような、そんな曲だった。そこからはもうどハマりだった。あっという間にアルバムを買い集め、受験期に何度も聴いて心の支えにしていた。コロナ禍で受験期ということもあり、先が不透明であったものの、大学生になった暁にはいのりんのライブに参加するのだと必死になって受験を乗り越えた。


受験が終わってからは過去のライブツアーBlu-rayを購入し、それらを堪能した。RSGの初々しさからCtRのかっこよさまでしっかりと堪能した。そしてより一層ライブへの参加が楽しみになった。そうして迎えた自身初のライブ参戦は2021年のハロホラツアーだった。しかしまだコロナ禍ということもあり、声出し無しのライブであった。初めて参加したいのりんのライブだったこともあり、非常に楽しめたものの、コールレスポンスのないライブに少しだけ物足りなさも感じていたのも事実であった。翌年のglowツアーも依然として声出しなし。そんな中でようやく日常を取り戻しつつあった今年のスクラップアートツアーであった。

そんな個人的な思いも抱えながら、Day1を迎えた。
ここからはライブの中で特に心に残った場面の感想を綴っていく。


1日目の席はスタンド席の後方だったため、いのりんの姿は豆粒レベルでしか見えなかった。しかしこの千秋楽の場に居られるだけでも幸せである。

照明が暗くなり、爆音とともにスクリーンに映像が映し出された。「ライブが始まる!」と一気に気分が高揚した。

1曲目のツアータイトルでもあるスクラップアート
まさかとは思っていたがめちゃくちゃぶち上がった。柳館さん天才すぎると改めて実感した。1536°Cまできっちり燃え上がった気がする。

3曲目のリトルシューゲイザーではイントロカッコよすぎだなぁと改めて感じた。後からならなんとでも言えると思われるかもしれないが、ライブ開場前の待機中に聴いていた時に何となくセトリ入ってそうだなと思っていたので驚いた。

そして相変わらず可愛いMC。いのりんの語彙の深さに尊敬するばかり。そしてツアースタートという合図と共に始まったイントロは聴いたことの無いものであった。これから何に繋がるのかとドキドキしていると僕らだけの鼓動のイントロに繋がったではないか!そうして始まった4曲目の僕らだけの鼓動はもう言わずもがな好きな曲だった。作曲者の田淵智也さんの曲は好みなのが多く、これもドンピシャで好きだった。sunrise glowとセットありきなのかなという凝り固まった考えを持っていたので、今回のような入り方もあるのかと鳥肌が立つほど興奮した。

5曲目はクリスタライズでは、ビジョンに映し出される映像とメロディ、いのりんの歌がマッチしていてとても良かった。「どうか当たり前を忘れないでいて」という歌詞が染み渡った。

ピュアフレームのメロディと共にバンド紹介。いのりバンドの皆さん毎度毎度かっこよすぎる。

8曲目のくらりのうたでは、早速購入したくらりライトチャームを光らせ振った。後方から見ると本当にくらりが海を泳いでいるかのような光景が広がっており、神秘的な空間であった。いのりんの何となくくらりに寄せていたように思える歌声も良かった。

衣装チェンジ後の10曲目のアイオライトは凄まじいものだった。プロジェクションとの演出リンクには驚かされた。

11曲目のクータスタは今回のツアーの中でもより楽しみだった曲である。この曲はとことん歌詞が良いなと思う。「前ばかり見てると きっと疲れる時もあるんだよ」「信じたいもの信じて見たいものをただ見ているだけ 頭空っぽに何も考えないように」この辺の歌詞はしみじみ心に来るものがあった。

12曲目のHELLO HORIZONは僕が初めて参加したツアーのタイトル曲であったこともあり、少し涙が出そうになった。これを声出しありのライブで聴きたかったし、いのりんも披露したかったのかなとも感じた。

そして13曲目の約束のアステリズム。これはアルバムで聴いた時からずっとライブで聴きたい曲の1つであった。コールアンドレスポンスのある曲で声出しありのライブではどのようになるのか非常に楽しみだった。精一杯今までの思いも込めながらコールした。心なしか歌っている途中いのりんの目が潤んでいるようにも見えた。その姿に貰い泣きしそうになった。今回のライブで聴くことができて本当に良かった。「だけど、ええとやっぱり うん、なんでもないや だから続きは また逢うその時まで」という歌詞で号泣。

14曲目のMillion Futureは声出しありのライブで聴くとガラッと印象が変わるなぁと感じた。とても楽しい曲だったし、サビ前のいのりんの「せーのっ!」がとても可愛いかった。ライブ後の今CDを聴いていても脳内でいのりんが「せーのっ!」と言っている。

15〜17曲目はWWWシリーズ3連披露だった。これは何となく予想していたが実際に来るとよりテンションが上がった。スクリーンに映し出された街が昼→夕方→夜へ曲ごとに変化していたのが印象的だった。

そしてトリ曲の僕らは今。これは2020年に開催予定だったライブツアーWe Are Nowのタイトル曲であり、いのりんにとって今回のライブで最も思い入れのあるであろう曲。今回のライブで初めてコールできるようになり、真の意味で完成したと言えるだろう瞬間だった。これを聴けたこと、この会場に居られたことに感謝した。

そして「いのりん」コールとともにアンコールが始まった。
見慣れないトロッコが出てきた。可愛いくらりトロッコである。

同時にアンコール1曲目のShoo-Bee-Doo-Wap-Wap!が始まった。サビが特に好きだったので嬉しかった。

2曲目はFuture Seekerが始まった。これも好きな曲上位に食い込む曲だったのでとても嬉しかった。歌詞がとても元気づけられるのである。特にサビの歌詞は老若男女におすすめしたい。

そして大トリ曲はReady Steady Go!。タオル曲かつ声出しありライブにおいて最高に盛り上がる曲であろうこの曲は間違いなく大トリにふさわしかったと思うし、いのりんのセトリ構成力の高さもまじまじと感じられた。特にCメロの歌詞が良い。

そんなこんなで今までのライブ以上に圧倒的に盛り上がり燃え尽きることができた1日目であった。これが次の日もあると思った時の喜びは言い表すことが難しい。

興奮冷めやらぬ中迎えた2日目。

2日目はまさかのアリーナAブロックの座席であった。それなりにステージに近いうえにトロッコの通り道が近い。今まで参加してきたライブの中で1、2位レベルの席の良さだった。いのりんの顔が見えるかもしれない。加えてセトリに多少の変更はあるのかどうなのかなど初めての2days参戦ゆえの楽しみとワクワク感を持ちながら開演の時間を迎えた。

1日目とは異なり圧倒的に重低音が感じられる。これがアリーナなのかと。心なしかいのりんの声もクリアに聴こえる。

1日目同様スクラップアートでぶち上がり、identityを終えた後の3曲目。昨日はリトルシューゲイザーのイントロが聴こえてきたはずの所で、ピアノイントロが聴こえてきた。その刹那で僕は理解した。brave climberだと。1日目以上に自分のボルテージが上がったのが分かった。何度この曲に背中を押してもらったことか、何度この曲に勇気づけられたことか。感動で早くも泣きそうだった。

ハロホラの所でTRUST IN ETERNITYが披露された。ライブ映えする一曲であり、かなりテンションが上がったのを覚えている。

そして迎えたアンコール。前日から代わり1曲目にMorning Prismが披露。アンコールの幕開けにマッチしている選曲に感じた。

2曲目にはココロはMerry-Go-Roundが披露。この時ちょうどいのりんの乗ったトロッコが自分の目の前に来た。一瞬いのりんと目が合ったように感じたというか、たぶん目が合った。心なしか自分に手を振ってくれたようにも思う。そう思っておくことにしておく。あそこまで近くで見れたのは初参加のハロホラ名古屋以来だったので、狂喜乱舞レベルだった。

RSGの披露が終わった後は千秋楽お決まりのダブルアンコール。Catch the Rainbow!が披露された。この曲が声出しライブで披露されたのはツアータイトルでもあった2019年以来のことであり、いのりんにとっても大事な1曲だったのだろうと思う。

そしてツアーは幕を閉じた。

ここまで長々と感想を書いてきたが、改めていのりんのライブは最高であると認識できた。そして声出しライブが如何に楽しいものであるのかも感じることができた。そしていのりんがライブを通して届けてくれる元気はかけがえのないものであり、宝物である。

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