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ライブ配信アプリ「ふわっち」戦略分析

先日ライブ配信アプリ「ふわっち」の決算資料が公開されていたので戦略を分析してみることにした。

2023年3月期第3四半期決算説明資料

ライブ配信サービス「ふわっち」
運営会社:株式会社jig.jp

ふわっちとは?

気になる配信者のライブをトップ画面から選択して視聴し、コメント送信やアイテム使用による エフェクトを通じて、配信者とのコミュニケ―ションを楽しむことができるサービス。

ビジネスモデル

ライブ配信アプリのビジネスモデルについては基本的にはどの会社も同じ構造となる。(Pococha、17LIVEなど)
配信中に視聴者が配信者へギフトを贈る(投げ銭)ことで配信者は贈られたギフトを収益化することができる。
運営会社はギフトを購入された売り上げで収益を得る。
ギフティングを活性化させるためにアプリ内で定期的なイベントを開催させてギフトを贈る目的や競争を活性化させARPPUや課金者を向上させる。

ふわっちの戦略分析

決算資料からふわっちがとっている戦略を推測する。

ライバー事務所に所属していないライバーをターゲットとして配信のハードルを下げる戦略をとっている。

WHO(ターゲットユーザー)
アマチュアライバー(ライバー事務所、芸能事務所に所属していない人)WHAT(戦略)
アマチュアメインの多様な配信者を獲得するため無理なく配信できる仕組みを作る
HOW(戦術)
配信の敷居を低くする
・美顔加工、ラジオ配信ができる
・配信のガイドラインを他社に比べゆるくする(飲酒、タバコOKなど)
・サービスと契約不要で誰でもすぐに配信できるようにする
無理なく配信できる仕組みを作る
・1枠30踏んで終了する仕組み
・自分のペースで配信できるようランク制を作らない
・リスナーがむ課金でもイベントのスコアが上がる仕組み
・無課金でも頑張れるイベントを作る
視聴しやすい仕組み
・入室コメントなし
・匿名コメントあり

アマチュアライバーの獲得

配信活動を行うライバーはライバー事務所や芸能事務所に所属して活動している人と、事務所に所属せず配信している人がいる。
ふわっちのポジショニングは事務所に所属していないライバーを多くすることで他社と差別化を図っている。

ライブ配信プラットフォームでは自分のみたいコンテンツ(ライバー)が配信しているかでリスナーの集客に大きな影響を与える。
プロ、セミプロをみたいリスナーは他社プラットフォームでアマチュアの自然な配信を見たいリスナーはふわっちでというように棲み分けを行い。規模拡大を図っている。

自社の戦略にどう活かせるか?

ふわっちの戦略から、自社プラットフォームはどんなコンテンツを体験できるか決めていく際に、コンテンツを提供するライバーの属性、ジャンルなどが重要になってくると考えられる。

①どんなコンテンツを提供したいか
②そのコンテンツを提供するライバーはどんな人か
③ライバーを獲得するためにプロダクトをどう変えていけばいいか

上記3つを定めてまずはライバーの獲得を重点的に行っていくことで独自のプラットフォームが作られていく。

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