ポコチャTOP卒業

「別にお前TOPじゃないしお前より自分の方が上だし」

そんな言葉も受け取りましたが、上位1%未満でトップバッジ付いてたらこの狭い井戸の中では相対的に充分トップだろ。という自分定義の元。

8月でポコチャのトップランクで闘うことを卒業しました。

11月に東京でのミニライブオフイベントを実施するベくお知らせや移籍のお知らせのためなどにゆるーく配信することはあるでしょうが、わたしはもうポコチャの中での努力は終わりにしています。

4年続けた場所での記録は全てを残しているわけではありませんが、ほんのり道筋を振り返ってみます。


わたしのポコチャのスタート地点は、決して明るいものではありませんでした。

環境のありがたみよりも否定され自分の価値がわからなくなる辛さが勝り世界は暗いものだと感じていました。
自分の言葉が誰かに届いて欲しい。何も考えないコミュニケーションをしたい。
そんなちっぽけな気持ちの吐露の始まりでした。

本当にはじめのころは、自分の感性を見て欲しくて朗読をしたり絵を描いて見せたり。そんなことをしていたと思います。
体調と環境の関係から休みがちで、ラジオしかできなかったり配信をつけてたった20分で枠を閉じたり締め時間にできなかったり。
そんな「やってんのかやってないのか分かんないライバー」でした。

そんな中でも駆けつけてくれるリスナーがいてくれて、気に入ってくれるファンの方がいてくれて。
ランクを上げて頂いたり超短時間の中長時間ライバーとイベントで闘ったりする中で、配信はわたしの中で大切なものとなりました。

思い切って環境を変えて抜け出してからは、体調やメンタルなどの問題から外で働くことが難しかったためとりあえず今できるこの配信で生活を支えられるようになろうと少しずつ配信時間を延ばしていきました。

本来のわたしはどんくさく会話が苦手で喋るのも好きではありません。
自分の話はつまらなく誰かが興味を持ってくれるものではないと思っているからです。今でも。

何かできるわけではない、頭が良いわけでも話が面白いわけでもない。
歌も歌えないし容姿が整っているわけでもない。

ギフティングを頂けるのは当たり前ではない。

そんなわたしがコメントをしてもらって好きになってもらって反応してもらってアイテムをもらうには…。

できるだけ。
全てのコメントに丁寧に返して、アイテムには大きくリアクションして、ちょっと変なキャラクターにして、つっこみどころを作って。お礼をたくさん返して。応援したい、応援してよかったと思われるようになろう。

そうしてできあがったのが、本来の自分とかけ離れた、たくさん喋る今のだいこんまるのスタイルです。

50kのメーターが作れず奮闘したこともあります。コア人数がなかなか増えず倍の枠と闘ったこともありました。

最短S帯やギフターに気に入られてランク駆け上がりなどのライバーがいくらでもいる中、わたしは決して順調にランクが上がったとは言えませんでした。

メーターは競争であり、同じことをしても埋もれてしまう。何かが違わなければ選んでもらえない。

可愛さやおねだりやカリスマ性で上がれないわたしが勝つために武器に選んだのは

理由とストーリー作りでした。

元々演劇や芝居のエンタメが好きだったわたしは、見た目の華やかさや密な関係性で人を繋ぐのではなく、どうしたら人の心を動かせるのだろうかと考えたのです。

【短時間ライバーが8時間ライバーに勝ったらすごくない!?】

【勝ちたいも頑張りますも誰でも言えるから】

【誰よりもわたしはこのイベントに勝ちたいし誰よりも努力をしている】

【誰も期待なんかしなかった弱小が元1位に勝てたらすごくない!?】

【誰よりもやる、相手が寝るまで寝ない】

【たったひとりの爆投げで何十万も積むライバルに、わたしたちは数で勝つんだ】

【心を動かした人数で進む】

だいこんまるの配信に通ってくれた人なら、そして勝負時に寄り添ってくれた人ならばこんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。

ライブ配信はお金を出せば何か対価がもらえるというものではなく、楽しさや元気や励みや勝敗や共感などの空間価値を提供しリスナーの気持ちによって対価が発生し得る不確定なもの。

好きになってもらって、わたしのドラマに賭けてもらわなきゃ。

イベントでは絶対勝つために、やれると思うことはとことんやったと思います。
努力という意味でも、応援を無駄にしない試合の選択という意味でも。

その結果、約4年の配信の中で挑んだポコチャの中での勝負はイベントに限ればどんな時でも負けることはありませんでした。

露出を増やし枠を大きくするきっかけとなったルーキーバナーでは開始時点でランクに差がありコア人数は相手の半分。それでもナイト奇襲でC帯にして100万オーバーのダブルスコア。

ガチイベと称した押上駅広告では相手の配信時間がとにかく長く神経をすり減らしながらもイベラスが誕生日となるドラマをも味方にほぼダブルスコア。

最後の高望みと銘打った雑誌イベントでは常時600万ほどの目安のはずが超強力ライバルとの一騎打ちとなり毎日100万以上積み上げ、何十万もつけた差がたった10分で追いつかれる絶望を乗り越え最終的には始球式と見間違うかのような1200万超えスコア。

毎日泣きながら最後の最後まで競り合った戦いもあればゆるイベもあるし1位ではなかったことも確定できっちり休んでたこともある。
ヒリついていた時も気持ちに余裕があった時も、勝負時には必ず何かしらのドラマがありました。

エンタメで勝てるように。
努力の先に応援されてトップへ。

仲間が増えて消えていなくなって推されて裏切られて共に勝利して。
ずっと同じ仲間と一緒だったわけではないしその時だけの心動かしてくれた応援ももちろん数多くありましたが、その時その時の仲間がサイコーであると感じながら成功体験を重ねることができたのは自分の言葉が努力が声が画面の向こうに届いた結果であると、ただの勲章や実績ではなくもっと泥臭くて必死で尊いものであると思っています。

一緒に勝ち続けてくれて、本当にありがとう。

いつの間にか約4年の時を積み重ねて。
長く続けたからかありがたいことにポコチャ公式からお声をかけて頂いたり知ってくれる人が増えたり。

人目につこうとTikTokを並行してみたり。

嬉しいことだけでなくもちろん、芸風(?)やキャラクターから叩かれたり心無い言葉を受けることもとてもたくさんありました。
心を込めて考えたこと、リスナーさんへの楽しみになればと思い巡らせた企画へ理解力のない人から見える場所で悪く言われたりすることもありました。

誰かの勇気になることもあればひんしゅくを買ったこともありました。

それでも最後にどんな顔をして終わることができたか、どんな気持ちを受け取れたのかということで積み重ねてきたことの答えが出ると思っています。


8/31
TOP最終日。


みんなの思い出アイコンを一緒に振り返りました。

夜枠では


リスナーみんながサプライズ卒業式をしてくれました。

どこで打ち合わせたのか。
お揃いのアイコンを並べ、リスナーも来てくれたライバーさんも普段推しさんがいるリスナーさんも。

名前に【🖤こんまるしか勝たん】

を付けて一斉にコメントや寄せ書きや想いのこもったコメントを贈ってくれました。企画に参加していないメンバーも共に空間を彩ってくれました。

リスナーさんからこんなことをしてもらうのが夢でした。

わたしの知らないところで考えて人を集めて指示を出してタイミングを合わせて。
すごく大変なことだったと思う。
ラストだからと派手なことはしなかったけれど、だいこんまるとその空間を愛してくれる仲間たちと濃密な良い時間を過ごすことができました。

この日のために作った卒業ソング。

長く続けたこの場所で頑張り終えるなんて信じられなくて、次の月からもコア募集とかイベントとかやっていそうな気がしてしまいます。

それでもTikTokへの移籍はずいぶん前からずっと願っていたことだし、長い時間縛られることへの解放も心から望んだことだし、ポコチャという世界の中でトップランクになれたとしてももっと大きな世界ではちっぽけでそこへの挑戦も震えるほど楽しみで。

もっと悔しい思いももっと興奮ももっと、もっともっと。

なんだか実感が湧かないけれど、言葉にして口に出すだけじゃなく、足場をなくしていよいよ次の場所へジャンプしなきゃと思います。

ポコチャでやりのこした努力はもうありません。
たくさん愛してくれて、見つけてくれて、信じてくれてありがとうございました。

ずっと着いてきてくれたみんなありがとう。
わたしを理解してくれてありがとう。
優しい言葉をかけてくれてありがとう。
わたしを勇気にしてくれた仲間たちありがとう。

手放す時 少しだけ怖いけど
新しい道がきっと待ってる
成長した自分を信じて
この旅は終わらない 永遠に

編集 kojiまる

卒業は終わりじゃなくてより大きな道への挑戦です。
9月に入りいつまでできるかわからないライバー人生のフィールドをTikTokに移行しています。

もっと多くの人に見つけてもらって、オフイベントを開催して、あなたの世界と繋がりたい。
ライバーを応援するって楽しいな、充実するな、人生のちょっと楽しい寄り道ができるな。

そう思ってもらえるように。

認知のないところからのスタートはこれまでとのギャップに苦しむこともあると思います。
けれどどこに行ってもだいこんまるはだいこんまる。

エンタメでTOPに行きます。
気になる人はみんなみんな着いてきて!!

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