見出し画像

念願の初参加『フードピア金沢2023』

観光閑散期の2月に毎年開催される『フードピア金沢』に、金沢の老舗料亭で食事をしながら、ゲストから食にまつわる話を伺う、という『金沢老舗よもやま話』があります。
ずっと参加してみたかったのですが、スケジュール的なことや、金額的なこともあり、ようやく今年初参加。
(そんな歳になったのねぇ…)

ひがし茶屋街に近い老舗料亭の金城楼さんで、昼懐石を頂きながら、
オルガニストの黒瀬恵さん、ヴァイオリニストのジドレ・オヴシュカイテさんの演奏も堪能。

演奏プログラムはエルガーの『愛の挨拶』やクライスラーの『美しきロスマリン』などクラシックから、『ユー・レイズ・ミー・アップ』(ウヴランド)『スタンド・アローン』(久石譲)『浜辺の歌』などヴォーカル曲まで。

大広間でしたので、サロンコンサート的な雰囲気、響きも良かったです。

合間にグルメな作曲家(ロッシーニ、ヴェルディなど)や、バッハやベートーヴェンがコーヒー好きとの食にまつわるお話なども楽しかった。
(バッハは『コーヒー・カンタータ』という曲を作曲していますね)

お食事はさすが老舗料亭。
どれも器含めて見た目にも美しく、旬の食材を使い、立春を迎えたばかりというのもあり、春の訪れを感じるお品の数々。
お味は言わずもがなで、感動。
隣り合わせた参加者の方々と、『おいしいわね』と何度口にしたことか。

床の間の掛け軸はおめでたい『松竹梅』
能でしょうか?
縁起良き掛け軸、良いことがありそうです
先付
黄金蟹(菜の花、長芋寄せ、福豆)

ジュレがまたおいしかった
お凌ぎ
唐墨の飯蒸し

もちもちとした食感にカラスミが絶妙!
おかわり欲しかった笑
吸物
白味噌仕立て(胡麻豆腐、鶏の炭火焼き)

上品で深いお味
造里
鮪、九絵、車海老

鮪ってそんな好きな方ではないのですが、『鮪ってこんなにおいしの⁈』と感動するほど。
クエも車海老も、本当においしかった。
蒸し物の器
お椀って塗り物しか見たことなかったのですが、こちらは陶器。
ずっしりとした重みがありました。
こちらも縁起の良い『松』
蒸し物
百合根饅頭

なめらかで上品な舌触り
深い味わい
ゆっくりと味わいました
焼物
鰤の塩焼き

特別な塩なのか、他にも何か使われているのか、塩だけの単純な味ではなかったです。
おいしい物って、複雑でバランスの取れた味がしますね。
こちらも感動。
添えられていた素揚げは甘く(さつま芋?金時人参?)蕪の甘酢漬けとのバランスも良き。
強肴
海老芋の蟹餡掛け
『しいざかな』と読むの初めて知りました!

海老芋は里芋ほどのねっとりした感はなく、しっかりとした食感
蟹の餡掛けおいしかった
食事
芹ごはん

セリが大好きなのでうれしい
香りがとても良かった
水菓子
季節のデザート
苺、キウイ、奥にはリンゴのコンポート
お品書き
膝掛け
持ち帰って良いとのことで、さて、何に使いましょう
帰り間際、玄関を撮影
スタッフの方々の対応もさすがで、最初から最後まで気持ちよく過ごすことができました

今回はバスだったので、運転の心配が要らず、加賀梅酒のソーダ割りも頂きました。
おいしかったー!
娘も誘ったのですが、まだ大勢が集まるところでの会食は控えたいとのことで残念。
来年母娘で参加できたら良いな。

至福のひとときでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?